2006年06月05日
The Rods Live / Rods 1983
The Rods Live
Rods
1983
*先週Y&Tの「アースシェイカー」やらせてもらった時にライナーノーツに「西のY&T、東のロッズ」と書いて有って、ああ、気になるロッズ、どんなんだろうロッズって書いたら・・・その週にレコ屋さん行ったら有りました。おおと小声で叫んで。こんなとこだけはツイてる。困ったもんだ。ははは。
でまー、聴いたら、えれぇ納得。こりゃ西の東のと並び称されるだけのことはあるわ。70’s米ハードロックに見事落とし前をつけた素晴らしいバンドです。
メンバーは
ギターと歌にDavid Feinstein。デイブ・フェインシュテインさん。
ベース、歌に、Gary Bordonaro。ゲイリー・ボードナロさん。
ドラムス、歌に、Carl Canedy。カール・キャネディ氏。
どーもジャケのお顔を見ると皆さんそれ相当にフケてる。で調べてみたらぬぬぬぬ何とギターのデビッド氏は、あのエルフのギタリストではないか。ロニー・ジェイムス・ディオ野獣のおった、レインボーの母体となったバンドです。
↑怖っ
しかも話によるとそのディオ氏の従兄弟だと言う。ELFがリッチーさんに取られた後はそりゃギターはいらないから、野に放たれてしもうたの。その後これこのように80’sに復活。額に皺を刻み込んで。
後のお二方の経歴は全くわからず。カール氏だけは後にアンスラックス、エキサイターのプロデュースをしてます。自らのサイト有っただよ。
ライバル、西のY&Tはそれでも(それでもってこたぁないな)日本でも人気が出て名前も通ってるけど、ロッズはこれが全く人気があ、ローカルだった模様。ネットで色々調べてもほんと出て来ないんであながち俺だけが知らなかった訳では無いようで。
レコード会社がミュージック・フォー・ネイションズってインディ(?)だったのもあるのか。
聴かばこれが、何でそうなのか首ひねり過ぎて肉がよじれちゃう。曲良し演奏良し歌上手し。味わいも深く、ここには「60’sでスピリッツは切れてます。」の世界は無し。ロックに取り付かれた男どもがハードロックの実をたわわに実らせた音が有ります。
熟したものを喰わんでどうしやしょう。
若い衆が「ロックは死んだ」ってパンクっている間に、残された連中は必死そのものだったんだなあ。すまぬ。殺して。
さすが東のハードロック、キッスの臭いがします。しかも嬉しいことにジーン・シモンズちゃんの曲のあの臭いが。そしてテッド・ニュージェント獣、従兄弟の関わったレインボーや、さかのぼってパープル70’sハード全部。貪欲にNWOHMのスピードも。
そうゆう意味では音楽のオリジナルってもんはねえかもしれぬ。個性は何よりこん人らがやってるってこと。
何より曲がええど。一発で覚えられるロックなPOPなメロ満載。3人でやってるとは思えぬ見事なアレンジも。デイブ氏のプレイはギター・ヒーローになっても何らおかしくないと思う。
これがつるつるのお顔の金髪碧眼で、時代が呼んでたらとんでもない大スターになっていたか。
デイブ氏は現在も健在です。
”フェインシュテイン”って自身のバンド組んで2004年に「サード・ウイッシュ」ってアルバムを。何と日本盤も出てる。試聴したらば生き残るはこの道しか無しのメタル鬼道。額皺もさぞかし深くなってることでありましょう。多分50代だもんな。このロックど根性見習いたいっす。
また一つ大切なバンドが出来ました。出て来たら即ゲットだ。
あ、大切なことを。ロッズはニュー・ヨークのバンドです。
(山)2006.6.5
でかいジャケットのページ
入手先参考(UK盤、アマゾン)
試聴はこちらで(アマゾンデンマーク)
死ぬほど探したけど動画は無かった(T_T)。
The English translation page : here.
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