
アップ・ザ・ジャンクション
スクイーズ
1979/5/18
時は1979年6月9日、ロックの日。
英国チャートにて3曲のTOP40ランクイン有り。
パンクとNWとディスコの狭間の中で、何と不可思議、その3曲は、
そのいずれにも乗ってるようで乗ってない、
しかして一線を画した妙な歌どもでございました。
そして本日只今から、
不肖私めがご紹介、
いたすこの歌、こいつをば、
妙と称さばいささかの、お叱りいただく承知なら、
あらま小粋と申させていただきましょう、
それは

アップ・ザ・ジャンクション
Up The Junction
スクイーズ
Squeeze
ご存知、イングランドはロンドンの剛力小力ポップ・バンド、5枚目のシングルにして
3回目のTOP40入りのブツでございます。
1979年3月9日発売、
2ndアルバム

クール・フォー・キャッツ
Cool for Cats
よりのシングルカット。
一味違う何かテクノみたいなデスコみたいなよくわからんけどおもしれー音楽やる連中として
じわじわ人気を伸ばしてきたコヤツら、
前回のアルバム・タイトル曲シングルでついに人気沸騰しました。最高位2位。
地元民限定のネタものでオオウケ。
それをうけての今回は、
打って変わって真正面、
一発ネタものバンドじゃねえんだよと証明を為す、
正に絶好のタイミングで、
極付けの一発。

アップ・ザ・ジャンクション
歌詞を担当したクリス・ディフォード氏の弁によれば、
ネタ元はネル・ダン氏作の同名小説、1963年刊。

その1965年に為されたTVヴァージョンによるものだそうです。
そう
その
アップ・ザ・ジャンクション
と言わば。
あのマンフレッド・マンが音楽を担当していた。
サントラ・アルバムも出しのそれがもう大傑作な

例えばそのタイトル・チューン、
Manfred Mann - Up the Junction
http://www.youtube.com/watch?v=Gf4S5shlEAQ
それを承知じゃねえとは言わせねえ、
が、
承知の上でまるで違ったポップ・ソングを作りやがった。
イントロからキュンと胸突くポッピーなフレーズに導かれて
胸掻きむしる哀なメロディ、
それをばそのまま展開させば、
すっきりくっきりリフレインかまして、
印象大の売れもんにするはその技量からして当然出来うること。
しかして
ハナからそんなことする気もなく
やったはとある若い男女の物語。
徹頭徹尾、韻を踏ませの詩うたとして、
最後の最後の一発で決めた。
ただのネズミではありません。
あ、
クールな猫。

http://www.youtube.com/watch?v=EvT9suVnCcQ
♪
僕はけしてこんなことが起こるなんて思っていなかった
僕とクラパム

風吹く広場

その夜のこと、僕は忘れられなかった
彼女が分けてくれたのは福祉の食べ物
思いが高鳴ってしまったのは情熱ってもの
僕は言った、君はお嬢様だね
「多分・・」、彼女は言った、
「そうかもね」
僕らが引っ越したのは地下にある部屋
婚約しようと思いを込めての部屋
テレビのそばで共にすごし
何か臭いのする部屋で一緒にすごし
ただもう専念してたのはキスすること
レイルウェイ・アームズ食堂

でも愛は僕らを結びつけて
時間とゆう時間をそんな風に過ごして
僕はスタンレイの店で仕事にありついた
彼は言った、お前はちょうどいい時に来た
僕は月曜から働き始めた
そして日曜には風呂に入った
1日11時間働いた
彼女には花を買ってあげた
彼女は言った、お医者さんに見てもらったと
そして今や何も誰も彼女を止められるものはいなかった
僕は冬の間ずっと働いた
天気といえば凍て付くような寒さの連続だった
週休10ポンド2100円を貯金して
毎週彼女のために良かろうと思って
そしていよいよ産まれそうになって
僕らはテレビを売り払って
夜遅くストーブのそばで
彼女のお腹の中で小さなキックだ
今朝4時50分
僕はもう、うろたえて
産婦人科まで彼女を連れて行った
そこで待つこと30分
彼女は女の子を産んでくれた
一年と経たずに歩き出した
彼女は母親にまさにうり二つだった
そんなことがあり得るんだよな
そして今、彼女は2歳になった
彼女の母親は兵隊と一緒になった
俺が飲んでいたとき、アイツは去って行った
心の傷はそれなりに・・ぐっさりと刺されてるよ
悪魔がやって来て、俺を連れて行ったんだ
バーから馬券ノミ屋の通りまで
もうテレビのそばでの夜は無い
もうオシメの臭いがする夜もない
ここで一人ぼっち
キッチンの中
俺は感じてる、何かを無くした寂しさを
少しでも許してくれないものかと思ってる
だが許しを乞うなんて俺のすることじゃあない
アイツは手紙を書いて来ない
いつも書いてくれって言ってるんだが
そう、まあ思うんだが
俺はマジで人生の分かれ道、そのど真ん中に立っているんだろうよ

♪
クラパムとは英国南部の地。

その駅は”クラパム・ジャンクション”もしくは”ザ・ジャンクション”
と呼ばれ、新宿に次ぐ世界二番目の混雑乗換駅だとゆうこと。

そこで出会った貧しさ故結ばれ、貧しさ故別れた苦い話歌。
どれくらい苦いかは、
それぞれの若き日、
もしくは現在に負うところ多し。
いづれにせよ
共感する心を持たぬ者にはいささかも用無しであり、
感じ入ってしもうたら
もう
涙で濡れるこの白壁のページ。
1979年6月2日に英国チャート50位で初登場、
以後25-13-6-3-2-4-9-29-43-60位。
最高位2位。
米では遠すぎて届かず
日本では発売されたのであろうか?
生活では聞くことが出来なかった。
(山)2011.4.16
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クール・フォー・キャッツ(紙ジャケット仕様)
Cool for Cats

ろっくす特製でかいジャケットのページ也。
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ろっくすスクィーズのページ
資料
資料(英版)
English Version
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Up The Junction lyrics
(difford/tilbrook)
I never thought it would happen.
With me and the girl from clapham.
Out on a windy common.
That night I ain’t forgotten.
When she dealt out the rations.
With some or other passions.
I said you are a lady.
Perhaps she said I may be.
We moved into a basement.
With thoughts of our engagement.
We stayed in by the telly.
Although the room was smelly.
We spent our time just kissing.
The railway arms we’re missing.
But love had got us hooked up.
And all our time it took up.
I got a job with stanley.
He said I’d come in handy.
And started me on monday.
So I had a bath on sunday.
I worked eleven hours.
And bought the girl some flowers.
She said she’d seen a doctor.
And nothing now could stop her.
I worked all through the winter.
The weather brass and bitter.
I put away a tenner.
Each week to make her better.
And when the time was ready.
We had to sell the telly.
Late evenings by the fire.
With little kicks inside her.
This morning at 4:50.
I took her rather nifty.
Down to an incubator.
Where thirty minutes later.
She gave birth to a daughter.
Within a year a walker.
She looked just like her mother.
If there could be another.
And now she’s two years older.
Her mother’s with a soldier.
She left me when my drinking.
Became a proper stinging.
The devil came and took me.
From bar to street to bookie.
No more nights by the telly.
No more nights nappies smelling.
Alone here in the kitchen.
I feel there’s something missing.
I’d beg for some forgiveness.
But begging’s not my business.
And she won’t write a letter.
Although I always tell her.
And so it’s my assumption.
I’m really up the junction.
.