2006年06月26日

Youthanasia / Megadeth 1994/11/1

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Youthanasia
Megadeth
1994/11/1


*メタルだ。2006年はメタル再元年だと騒ぐわたしも、メガデスだけは90’sから夢中でした。きっかけはMTVのビーバス&バットヘッドだったりしやすが、それだけにマーティン・フリードマン氏がニッコニコ顔で「ヘヴィメタさん」現在は「ロック・フジヤマ」に出てたのには仰天したよ。今でもピンと来てなかったりして。でもいたのだ。確かに。ほら。
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そしてメガデスで一番好きなのは彼の氏が在籍した時期、特にこの前作「破滅へのカウントダウン」からこの「ユースアネイジア」。一番好きなのはこの時期の外道コンピ「ヒドン・トレジャーズ」であります。メロディアスならメロディアスなほどいい。あのメガデス節。サビでうねる。

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デスでスラッシュなメガさんのファンとしてはそれこそ外道なのかどうかはわからぬが。

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他のメタル・バンドを振り返り未来でおさらいしてる今再び聴くに20年の間にとんでも無いことになっただよ。蠍団もMSGもUFOもジュダスもやりたいなあと思ったら出来はともかく形だけは出来る気がするけど、メガのデスちゃんは無理。こんなん出来るかー。
超絶テクです。
ギターだけでなくバンド全体が。
容赦無い音の塊にただただ圧倒されるのみ。
それで何を歌っているかとゆうと
「助けて」
だと思う。
ロック界一の無愛想男、苦虫太郎のデイブ・ムステイン氏。
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前作で全世界規模のブレーク。全米だけで200万枚売れたつう。それでやたー嬉しいわーとなるかと思わば、ますます苦しみ増したのか。
成功すりゃあ当然のこと、すげー数のライブ・オファーが有ったそうです。仕切りマネージメント会社はさらなる儲けを当て込んでその上にさらに過密スケジュールを組みやがった。
不幸か幸いかわからんけどそんな目にあったことは無いけど、想像は出来る。成功の上でのライブは嬉しい。でも限度有るわなあ。次の日も次の日も何千何万もの聴き手がチケット買って待ってる。金持ちも、食費削って券買うような貧乏人も。真面目なら真面目なほど最高の演奏で全力を尽くす。で、やるはこのギリギリの演奏。辞めたくてもキャンセルして賠償出来るほどまだ金持ちでは無いだろうし。
ついにはデイブさん、声が出なくなってしまったそうです。
身につまされる話で。
しかも気の毒なことにその治療の為の薬物治療で再びドラッグに手を出して、さらには酒にも。
ぼろぼろ。
情け無いなんて言えないよ。弱いよあんたなんて言えない。
バンド内の関係もそれこそぐちゃぐちゃ、えらいことになったらしい。
それでもムステイン氏、這いずりあがろうとする。
ツアーに再挑戦。再び挫折。
意を決してリハビリ施設入り。ヤク抜き、酒抜き。
そして再び。
LAで倉庫のようなでっかい家を借り切り、そこをスタジオ化してこの盤の製作に臨んだと。
ザ・バンドのブラウン・アルバムのように。
その過程が全て音で吐き出てます。
だから聴いててかなりこちらも苦しい。正に息詰まる。それでも這い上がる男の執念。その執念に意を同じくした仲間の音に聴かいでか。
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何が嬉しゅうて赤ん坊干すかのジャケット。
「若者安楽死」なるタイトル。
必殺の完璧シングル「ア・トゥー・ル・モンド」の歌詞は

どこに俺がいたか 記憶にまるで無し
俺は人生がゲームだってとことんわかった
物事を真面目に考えようとすればするほど
どんどんルールに縛られていく
その代償が何かも考えられない
ただ人生が目の前を過ぎていくのだ
俺がやり遂げたことなど何も無いのに気付き愕然とする
やろうとすることは全て拒絶された

だから友よ これを読んでくれる
君達と共にいたい とても
どうか微笑んでくれ 俺のことを思う時
俺の体がぶっ飛んでしまっただけ ただそれだけのことだ

世界中のみなさん
僕らの友達
みなさんを愛してます
行かなきゃいけない時が来ました
これが最後の言葉です
言おう
そして俺は自由になるのだ

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もし俺の心臓がまだ動いているとしても
それはじきにぶっ壊れるだろう
そして俺の記憶は君に残す
これ以上言うことは無い

先に進むは簡単なことだ
後に何かを残すは厳しい
眠りにつけば痛みが去ることは君にはわかっている
そして生きることは痛い

こりゃ遺言だ。
しかしそれでも生きるための遺言。
この先、この言葉通り、あっちへもがきこっちへもがきデイブ氏は進む。
聴くも苦しいけれど、本当の言葉を歌う歌は聴いてしまいます。

マーティさん、この時期の話を聞きたい。バンドマンの仁義として、話せない話さないのかもしれませんが。

うう、こっちもキツいのにキツいの聴いてしまった。
しかし、痛いけど生き残らねば。メガデスはメガ生きるなのだな。

(山)2006.6.26

ろっくすメガデスのページ

でかいジャケットのページ

入手先参考(US盤、試聴可能です、アマゾン)

日本盤(中古、今は安いのがある、同)


ユースアネイジア動画集

A Tout Le Monde

A Tout Le Monde (Live)

Reckoning Day

録音風景


The English translation page : here.

posted by 山 at 08:49| Comment(0) | TrackBack(0) | ヘヴィ・メタル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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