2006年06月28日
Pick Up The 3 Pieces / Average White Band 1974-1975
Pick Up The 3 Pieces
Average White Band
1974-1975
*本日の「完璧なシングル」は
アヴェレージ・ホワイト・バンドの
必殺3曲を。
6月25日に大アリフ・マーディン伯がヘブン・スタジオに天使のアルバム製作に出掛けられてしまいました。
中央アジア、トルコからはるばる黒と白の音楽の架け橋として大陸に遣わされ、見事にそれを成し遂げてくれた音楽心の大恩人。
心からありがとう。
そしてこれからも貴方が生み出した数々の宝を愛し続けます。
プロデューサーとはミュージシャンに新しい出会いのチャンスを与え、それは人でもあり、音楽でも有り、その刺激でやる気とノル気を。夢と希望を。励まし、助言し、諌め、決定する。自分の音楽の上にそれを乗せてやるタイプの人とけっして自分は表に出ずそれを成し遂げる人と2タイプいると思い。そのどちらかがいいとゆうことは有りません。アリフさんは後者の生き方を極めた方です。
スコットランドからやって来たとにかくソウル大好きな若者達AWB。腕も充分、曲だって最高なもの作れる。しかしそれを生かすも殺すもそれを作品として出してくれるレコード会社、製作担当者です。ロンドンに出ても何しろディスコ以前、まるっきしファンク苦手なイギリス国民ですからちいともいいことはなく、起死回生で本場アメリカに渡っても、本場だからなー、真っ黒い超強力なファンカーがずらり。とにかく不安だらけだったかと想像します。どんな縁があったのかアリフさんに出会ったてのはやっぱし音楽の神様の粋な計らいかな。何より自分達のやろうとしてることを肯定してくれる存在に出会ったってのが最高の幸福だったかと。それはアリフさんにとっても同じ。色んな意味で「あなたにソウルがわかるのか?」って疑問を口に出されることも有っただろうし、空気として感じたことも多かっただろうと。それを結果で残し、信頼されての名盤の数々。それでも自分自身で「自分はソウルがわかるのか?」って疑問が常に有ったのでは無いでしょうか。それを証明出来る存在がAWB。
志に基づいた愛情と修練でソウル&ファンクは出来る。
そしてみんなが聴いてくれる。
1stシングル「Pick Up the Pieces」の全米1位獲得はそりゃもう最高の贈り物だ。
1974年12月21日にTOP40登場以来10週目の出来事。
ブラック・アルバム・チャートでも1位、黒シングルチャートでも5位。
製作者としての戦略も怠りなく。ジャケにメンバーは載せず。音楽だけでどーだの勝負をば。白ながら黒の歌、名人二人もおるも、敢えてインストでの勝負。ミドル・テンポで踊れる。出来立てほっかほかのディスコをもど真ん中に見据えたぜ。
プロデューサーとして何をアドバイスしたのかな。
左右に分けたダブルハイハットか。左では16ビート刻み、右では開いて閉じてのアクセント。
後半掛け声の登場と共に登場するシチリキほっきょっきょーのカンコココンカンパーカッションの効いてることと言ったら。
湧き上がるドラムロールのオカズも後半から。
「そら、行け行けー。そこだ。そうだそう。行けー。」ってブース内で叫んだぜよ。
そしてラストのキメ。夢の全米第一位の資格を得る為に。
誰もが無理だよーって言ったって、志は・・・・やらねば、成らぬ、絶対に。
そして肝心なのはシングル第2段であります。
前作1位で、正体はほぼバレてる。白い黒い集団だってことは。その衆目の中第2弾アルバムのタイトル曲で勝負だ。
時は1975年4月26日TOP40エントリー。
Cut the Cake
再び黒アルバム・チャートで1位獲得、黒シングル・チャートで7位。ポップ・チャートでは10位。黒が先行だ。
突破したぜ。
憎いねこのー。前作と同じイントロ入り方。何だ柳の下どぜうかと思わせておいて・・・・歌が登場。
その真っ黒さに驚く。そして喜ぶ。
♪
ケーキをカット
ちょっとちょうだい
クリームをペロリとさせて
ケーキをカット
ううちょっとちょうだい
ベイビー、僕のいう意味がわかるかい
ケーキをカット
ちょっとちょーだいよ
一緒にちょっとばっかしの愛も
ケーキをカット
ちょっとちょーだい
それこそど満足僕ちゃん
ちょーだいちょーだいちょーだいちょーだいちょーだいちょーだいちょーだいちょーだいケーキをカット
ああとっても美味しいやめることなんか出来ません
ちょーだいちょーだいちょーだいちょーだいちょーだいちょーだいちょーだいちょーだいケーキをカット
バッサリ斬って下さいな
つづく
♪
最後がまた決まってるって。
ラッパがバシっと終わるや、「カザケーク・・・ぷりいいいいず」って。
資格はもう充分だったんだけどなあ。1位の。いや心の最高位1位決定。
歌詞の意味は・・・・わかりますね。粋なファンク伝統のあれです。
そしてシングル第3弾、世間は飽きるってことしやがる。それを承知で真正面地味歌モノで勝負だ。
1975年9月ポップ・チャート順位は最高位39位、黒シングルでは25位。しかしそれ以上の意味がある。
If I Ever Lose This Heaven
作はパム・ソイヤーそして「アイ・ウォント・ユー」な人リオン・ウエア両氏。真っ黒な曲のカバーに挑戦。
♪
君がオバカさんだったら ただのオバカさんだったら
僕が訊くことって言ったら「なぜ?」だけ
君がプレイするなら 僕は言うだけ
確かにあたってるって感じているかい
本当のことなんて言わないで そんなことしないで
君は僕を落とすことは出来ない だって僕は既に君の掌中の中
僕をすっかり奪ったあとなんだよ
おおおお
もしこの天国を失うことがあったら
もし もしこの天国を失うことがあったら
うわ、僕はもうどうにかなってしまいそうだ
おおおお
もしこの天国を失うことがあったら
もし もしこの天国を失うことがあったら
うわ、僕はもうどうにかなってしまいそうだ
もし君がとっても優しかったら とってもとても優しかったら
その時突然君と交わる
君はとってもムーディ 僕はやられた
止めることなんかできゃしない
君は魅惑の人 とっても魅惑な
月の裏側なんかよりずううっと
君はエキサイティング 何回でも書けるよ
「君」とゆう題名の本の中に
おおおお
もしこの天国を失うことがあったら
もし もしこの天国を失うことがあったら
うわ、僕はもうどうにかなってしまいそうだ
おおおお
もしこの天国を失うことがあったら
もし もしこの天国を失うことがあったら
うわ、僕はもうどうにかなってしまいそうだ
おおおお
もしこの天国を失うことがあったら
♪
言うまでも無く。
この曲は貴方の音楽のことです。
(山)2006.6.28
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Cut the Cake
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Put It Where You Want It
1979 Live(30minutes)
The English translation page : here.
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