2006年07月09日
Carry on my wayward son / Kansas 1977/2
Carry on my wayward son
Kansas
1977/2
*本日の「完璧なシングル」は
キャリー・オン・ウエイワード・サン/伝承
カンサス
バンドで是非やってみたい曲ってのがあります。
メンバー全員それぞれのソロ山場が有りの、全員で併せて快感の場面有りの、キメが多くて快感ありの、スカっと爽やか臆するところいささかも無しの、ってやつ。早い話がディープ・パープルのハイウエイ・スターとか紫の女とか。だけど紫の女はそうは出来ない。
そんなバンドやりたい曲ベスト10には必ず入るであろうのがこの伝承でんしょ。カンサスだ。
全米のTOP40に1977年2月5日付で36位で初登場、8週かけて最高位11位まで到達したバンドの初ブレーク曲だ。プログレなハードこそ70’s後半のロックヒットの王様となるんやと画策してきた米CBSのボストンに継ぐ成果であります。プログレつうたら欧州の専売特許。何故ならクラシカルだがんね。アメリカーンでそれを求めるとしたら海の浪漫しかねえべさと狙いを定めたカンサスの勝ち。星のお城に浪漫を求めたスターキャッスルはコケちゃった。その違いは、同じくイエスに起源を求めたそのサウンド、テクなら互角、時代もそれを求めていた。なれど、そこでキラーなシングルを作れたかどうか。それに尽きます。何たってそれが一番難しいことだから。
ややこしい山有り谷有りで自分達のしたいことをやった上に、POPにしなきゃあかんて。
そんな不可能を可能にしたのが伝承でんしょ。
コブシたっぷしのアカペラ、サビを頭に開陳する荒業で心をまず鷲掴みにしの、続けて必殺リフ、ドラマチック全開にしの、
一転コロコロピアノに乗った哀愁メロディ、じわじわっと盛り上げてからに、冒頭のサビ・リフレインで決める。
そこから入るのが合いの手キーボード。ぴゃー、ぴゃーって。これがハマッてまして、妙に律儀で可笑しい。けど快感。
2番まで敢行後、クイたっぷし、仕掛けたっぷしのプログレ絵巻。全員で困難を克服、ばちっと合った時の快感と来たらもー。
そこから裏サビ、本サビ・リフレイン。それだけじゃ終わらない。たっぷしリバーブ付の叫びに導かれてギター・ソロ。
まだまだ嵐たっぷし。うんこらしょうんこらしょと何かちょっと中途半端で5分21秒でやった。
また聴きたくなるでは無いか。
うまいことやりやがってこのー。
♪
私の強情息子で連れてって
貴方がそうする時平和が為される為に
貴方のくたびれた頭を埋葬しなさい
もう泣き叫ぶんじゃねえこの野郎
かつて一度、私は騒音と混乱を超えて舞い上がったことあります
幻想を超えて一目見るためだけに
相当高く昇るつもりでしたけど、もっと高く行きたいと野望を持ちました
私の目はまだ見えたかも メクラだったかもしれんが
私の心は思えたかも キチガイだったかもしれんが
声を聞くのだ 夢見る時に
やつらが言う言葉を聞くことが出来る
私の強情息子で連れてって
貴方がそうする時平和が為される為に
貴方のくたびれた頭を埋葬しなさい
もう泣き叫ぶんじゃねえこの野郎
訳有って、男のふりをいたします
私のジャスチャーは季節のイベント
私がもし賢人であると言い張るのなら、そりゃ確実に無知であることの証明
感情高ぶる嵐の海で
海原浮かぶ船のごとく私は跳ねて
未来の風任せに進路を取る
しかし私はその声、声を聞くのだ
私の強情息子で連れてって
貴方がそうする時平和が為される為に
貴方のくたびれた頭を埋葬しなさい
もう泣き叫ぶんじゃねえこの野郎
運んで いつでも記憶しておいて
運んでー 何にも光と同じものはありませぬ
さー貴方の人生は最早空虚でなく
確かだ天国が貴方を待っている
私の強情息子で連れてって
貴方がそうする時平和が為される為に
貴方のくたびれた頭を埋葬しなさい
もう泣き叫ぶんじゃねえこの野郎
このやろおおおおおおおおおお
のもあーーーーー
♪
何を言いたいのかさっぱしわかりませーん。ウエイワード・サンってのは直訳では「強情息子」としか訳せぬわ。しかし、「太陽への道すべ」とかけているようにも思え。あ、座布団一枚。
なまじっか意味わかるより意味有りげな方が楽しいなこりゃ。
で、バンドでやりたいんです。誰かメンバーいないか。
同じことを考えた方がやっぱしおって、その人は何と、あの、イングウエイのマルムスティーン君。
まんまコピーの上に、自分の見せ場ばっちり織り込んで、現在伝承やらせたら最強でんしょ。
ヴィデオ見たら、まー、よく見たらけっこう面白い顔してるのに気付いて、ますます好きになりました、丸虫君。
(山)2006.7.9
ろっくすカンサスのページ
入手先参考(日本盤、アマゾン)
試聴はこちらで(US盤、同)
イングウエイ君のはこれ
本家カンサス伝承ライブ動画
マルムスティーン君の伝承動画
The English translation page : here.
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