
The Ultimate Sin
Ozzy Osbourne
1986
誰がやってもこうなるってもんじゃねえぜっ。
あ、失礼。週刊ヘヴィメタおじさんの時間がやってまいりました。現場より記者の山です。
ですからオジーちゃんだから出来るんです。1986年発表のアルバム
罪と罰
前作「月に吼える」」のセールス不振で(あの傑作完璧お馬鹿歌馬鹿だもんがシングルヒットせなかったなんてー)、一念発起酒浸り〜入院〜健康体となったおじちゃんが、あのドストエフスキー好きの大作

をモチーフにして壮大なる絵巻をものしたものじゃ無くて相変わらずオジがオジしたアルバムだ。それが罪と罰。
ラストに控えしはまたも完璧シングルうきうき。それに至るまで、まーたんたんターンと歌うのよ。それでいて妙にメロディアス。それでいてあれだ1曲目のタイトル曲「折れてねえよ芯」のたんたんたんたたって行進少年隊のドラムに合わせて、ぎーぎゃご、ずじゃじょー、ずじゃぐぎゃっごーってエレキの刻みを聴いて戦慄が体内を駆け巡ればあなただってメタル者ですよ。ウイルコ・ジョンソン師のファンもやられる。
もーそりゃ80’sメタルそのものだい。だと思う。
同時にこんな和んでいいのかいと思えるほどこちらもリラックスして楽しくて、だからこれは人徳だ。
誰がやってもこうなるってもんじゃねえぜっ。
オジーちゃんだからだ。
曲のコンビたるジェイク氏もワンダホー。影になり影になり発情するギター共々忍者の鏡だニンニン。

派手なくせに地味な感じがするのは、すげー真面目に作ったからだと思う。これでまたしても売れなくてもその後30年かけてどんどん効いてくるからOK。でも売れたてか。アルバム最高位6位全米。そりゃそうだ。問題のシングルも「メインストリームロック」チャート、一体そりゃ何だ、で最高位10位だから成功したんだろう。「馬鹿だもん」が顔も出さなかったのはメタルバッシングの中で大誤解されたからかな。
今回も懲りずに、怖いようのジャケだけんど、実はワクワク人生音楽だってことがわかってくれました。お父さんもお母さんもPTA会長さんもこっそりビデオ見て大笑い。です。
曲名も粋だー。
B面1曲目「ライトニン・ストライクス」てばあの凶顔ブルース爺さんライトニン・ホプキンス氏の名盤タイトルやよ。


歌うホプキンス氏動画
偶然ですかー。♪わたしゃガイジンじゃないよ♪って歌う。
キラー・オブ・ジャイアンツはCSN&YのY抜き&XTCにメロ(ママー)に似てるし。
メタル外の妙なところではまる。
それでついに来ました最後の必殺
Shot in the Dark
邦題は
暗闇にドッキリ!
ショット・イン・ザ・ダークと聞いて即座にこう付けた邦盤デレクターさんと黙って握手握手。
ショット・イン・ザ・ダークと聞いたら愛しのピーターさんだがや。セラーズ師匠。

ピンクパンサーの外道最高傑作映画と同じでし。

ただしあちらは「暗闇でドッキリ」。微妙に変えてるとこがまた素敵。って、うろ覚えでそう思い込んでたのだったりして。

↑ヘンリー・マンシーニ氏のももち完璧
この曲に限り新加入のベーシスト、フィル・スーザンさんとの共作です。色を変えずにこの傑曲。
みんなオジーちゃん好きだ。

♪
街外れに出ました俺は夜に忍び寄る
てめえの荒い息遣いが聞こえます
仕事の代償は支払ったつもりだけんども、どーもヤバい雰囲気
信じられないすよ 何か起こりそうだ
声が聞こえる俺の頭の中からずんずん
ああ聞こえるーー聞こえるううう
数々の悪行わわわわわ
そんなもん気になんかしてられまっか
でも暗闇からドッキリ!一歩離れたあそこから
暗闇から一発ドッキリ! いつだって不意打ち そうさ

力ってもんがえれえもんだっていつだって教えられたもんだ
理由なんか知るもんかい
そんなもん聞いてやるか俺は戦う術を学ぶんだい
やたらと逆らうためだけに僕は心を開きます
でも傷だらけの人生 それに気付いた時は遅すぎて
思い出しちゃったよ 降参です
俺を憎んでる奴のことはシカトしてきたんだけど
今ややつら俺のこと馬鹿にしてやがる

でも暗闇からドッキリ!一歩離れたあそこから
暗闇でドッキリ 避けられやしない
暗闇から一発ドッキリ! いつだって不意打ち そうさ

♪
真面目です。少年院で講演してる元アクタレさんみたい。
何のかんの言ってもちゃんと生きなきゃいけません。
って、あのメイクで言われますと
説得力
あるかーーー(^0^)。
あるかも。

(山)2006.7.21
ろっくすオジーちゃんのページ
でかいジャケットのページ
入手先参考(日本盤CD、アマゾン)
試聴はこちらで(US盤、同)
罪な罰な動画集
The Ultimate Sin
The Ultimate Sin Live UK TV 1986
Shot in the Dark
Lightning Strikes live
Killer of giants
The English translation page : here.