2011年06月23日

あの時のUKインディーズ・レーベル ラフ・トレード第1回 UK indies at that time Rough Trade #1



未熟者革命
あの時のUKインディーズ・レーベル
ラフ・トレード 第1回


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そうやすやすとはくたばるとは思わぬが何せこんな世の中。
今まで当たり前に出来てたと思ってたものが突然・・・なんてことが悪夢のように突然段ボールです。
やりたいことは即やっておいたほうがいい。
だいたいちゃんと出来るまで待とうなんて思ってたら一生出来ないのだ。何時なのだ、ちゃんとって。
所詮小生一生未熟者。
完膚無きまでに半端モンがお届けいたします未熟者革命。
全米TOP40に夢中だったガキがどうしてパンクやらニュー・ウェイヴやらにハマり、
ましてや音楽で人生をと決意したか。
コイツラのせいだぜ。

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第一部

ラフ・トレード
Rough Trade Records


第一部はスティッフでなければいかんのだ。わしゃ、実際、スティッフでパンク入りしたのだから。
実際、あん時の英国インディーズのハシリはスティッフでございます。
もとい
第一部はスティッフ・レーベルでやり直し。
しないよ。
あそこはパブ・ロックの会社だと思う。今、つらつら思い返すに。
時は
1970年代後半。
デッドエンドまで追い込まれた英国病と石油ショックでとんでもねー不況社会に陥った彼の地。
ロック黄金期過ぎ去りし後、チャートに溢れるは既に売れる当て有る大御所と、アイドルと、
低予算でそれなりに売れるクソ・ディスコばかり。
種を蒔かれて溢れかえった気鋭の新人を冒険までして敢えてデビューさせようなんて奇特なレコード会社はとんとございません。
さー困った。堅気に戻ってリーマンになろうかってたって既に人生河原乞食になった身。
そうは簡単に戻るに戻れない。それならテメエらでやっちまおう。どうせ大して売れねえんだし失う物も無いし、
中間で搾取されないし、ボチボチ売れたら何とかやれるんじゃねえだろか。
何やらパンクなんてゆう勢い一発の若い連中が燃えまくってるし。それに乗じて。

それが始まりです。

そんでそれまで冷や飯喰いまくってたいわゆるパブ・ロックの連中が集ったのがスティッフとかチズウィック。
おっさんども再び立つ。
それを見て、当然ながらパンク本隊、若い連中は、もっと身の程知らずだから自分らにも出来るんじゃないかと思った。
しがらみございません真っ白な阿呆共わらわら我先に立つ。
で、何の因果か一番先に先頭立ったのが

ラフ・トレードだ。

ジェフ・トラヴィスとゆう英国男あり。
実家が裕福なボンボンだったか、何かの手立てで資金を集めたか、マルイで借金したか、
それはわからんが、レコード・コレクター。
馬鹿も極まり北米大陸まで渡ってレコードを買い漁る。端から端まで廻って。
いくらなんでもこれ以上買ったら地獄入りやと観念したか、満足した時点で母国に帰り、
いかんダブりのブツがいっぱい有るじゃんか、それならってんで
レコード店を西ロンドンはノッティンヒル・ポートベロー通りに開業いたした。
1976年のこと。
そこはそれ好き者が開いた店ですから、朱に交われば赤くなる同類が来るお店となり、
とある日、バズコックスって何考えてるかわからん若い衆らが来店し、俺らのレコード、売ってくれやーと陳情したとな。
それが紛う方無き自主制作パンクのハシリEP

スパイラル・スクラッチ

トラヴィスさん、えらいこと気に入り店頭最前部に飾って大プッシュいたした。
そしたらビックリ、思いのほか売れたで
そうか別に有名ブツじゃなくてもいいもんは売れるのだと確信し、
えええい、じゃ、いっそのこと俺もてめえで好きなバンドの好きなレコードを作って売っちまえ。
どこにも売ってなくても、少なくともここでは売れるぞ。
準備準備、金策金策・・・

Rough Trade Records

1977年末開業です。

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Play List For Rough Trade #1
http://www.youtube.com/playlist?p=PL21530215B11C2E36

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会員No.1
レコード番号RT001
1977/12リリース



メタル・アーベイン - パリ・マキ
Metal Urbain - Paris Maquis




http://youtu.be/eUt6RrZPbn4

メガネのパリミキじゃございあせん。題して

”パリ洗浄”。

何と1stリリースはフランスのバンドだメタル・アーベイン。
クラッシュとピストルズとあろうことかあのルー・リード氏の血迷った怪作

Metal Machine Music

http://youtu.be/6mV2mxjlXv8

注:むやみにクリッとせぬこと。リンク先危険音楽。

が好きになっちまった連中がパリで1976年に結成。まるで客がいなかったライブしてた連中が何の縁があったのか
栄誉有る会員番号第1号です。
その音楽はまさに前記の3者混合、それをジュヌパフェお客さんに嫌われるドとフランス語で唄うこんなの

何枚売れたのだ?

マグマの中に直接手を突っ込んだかのような燃える。

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会員No.2
レコード番号RT002
1978/9リリース



オーガスタス・パブロ - パブロ・ミーツ・ミスター・ベッシー
Augustus Pablo - Pablo Meets Mr. Bassie




http://youtu.be/tdcPrkQL1_k


9ヶ月経ってる。2枚目を出すのに。さすがに1枚目は全然売れなかったか?凹んだか?
そんで2枚目がこれかー!
そりゃまーパンクとレゲエは切っても切れぬ近親憎悪愛の仲ですけど。
ジャマイカにピアニカで寒気をさせたらこの人しかおらんつう
パブロ先生が契約の隙間をかいくぐって参戦です。

妥協無き現地ダブを貴方に。

私は
私は当時、このアリサマをリアルタイムで何ぞ認識しておらず。あまりにイギリスは遠い。
雑誌やらメディアでもチンプン&カンプンだったからその辺のヨコハマのガキが知る由も無し。
いくばくか、1年後くらいか、その存在を知り、この謎のレコード会社が2枚目にこの
ダブを出したと聞き、
これは信用に価すると確信したのです。
だってこっちだって廻りにダブ好きなんて誰もいやしねえ寒気仲間だったから。

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会員No.3
レコード番号RT003
1978/10リリース



キャバレー・ヴォルテール - エクステンデッド・プレイ
Cabaret Voltaire - Extended Play




A面

Talkover
http://youtu.be/WjGN4SPo7eA

Here She Comes Now
http://youtu.be/k0_pbzU0tEM

B面

Do The Mussolini Headkic
http://youtu.be/fH7VcxubhfI


The Set Up
http://youtu.be/_NGFEmgXuwU

間髪入れずの第3弾。1973年結成の、ダダイズムの発祥の地であるスイスのキャバレーの名前からいただいた名前の連中。
問題の地、シェフィールド産。
これがまた・・・パンクじゃねえわな、
パンクだが、プログレとも違う、テクノとも、
イーノと友達になって掴み合いの喧嘩して別れたような、
この世の中を憎みまくってるかコイツらの挙げ句、

誰が買うんだこんなん?

のブツです。
何も出来てないものを出来たって言い張るこれぞ駄々こねるダダイズム。
しかも”ドゥ・ザ・ムッソリーニ”と世間を挑発し敵に回すそれは、
こんな人に近づいちゃいけませんよ、で無事にほぼ相手にされず。

そのくせ次第に
これがスロッピング・グリッスルと並んで2大何とやらと称せられる存在になるんだから。
その陰謀のエナジーの大量さだけはどなた様にも理解していただけると思います。
これで
ワクワクしたのだ。俺ら。未来があるだろ。

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会員No.4
レコード番号RT004
1978/10リリース



スティッフ・リトル・フィンガーズ - オルタナティブ・アルスター
Stiff Little Fingers - Alternative Ulster




http://youtu.be/pVjNPNNxySc




第4弾は同時リリース。ここに来て初のパンク登場です。しかもドパンク。
アイルランドはベルファストにて1977年結成の。
スティッフつんだからスティッフからデビューしてもおかしくはないと思うんすが、これがラフトレより。
本土デビュー。本土って言ったら怒られるな。そんな複雑な仲のイングランドとアイルランドもそれゆえ出すのがラフトレ。
しかしどうゆう縁でまた・・・?

ここに重要人物が関与いたします。
その名は

ジョン・ピール。

BBCにこの人ありと言われたウルトラDJなり。
公共放送だからってその立場を利用しまくり、パンク以前、ロックがヤクザだった頃から売れようが売れまいが、
好きなものを徹底的に応援したとゆう、ほんま、こうゆう方がおれば音楽は活きられるってもんだよ、
おらんのか21世紀には?
2004年に亡くなられてしまった。
それからとゆうものは・・・。

ロックの大恩人です。

彼にデモテープを送れば、ダメでもしゃあない、もし気に入ってくれたら・・・・
躊躇せず、いつのまにか大懇意になってたラフトレに即連絡ご紹介。
そこから先は
BBCラジオ1にて大プッシュ。
聴けば一目瞭然、
インディーズでもPOPは可能。
オルタナティブとゆう語を引っさげて、スティッフズ、ここに快進撃開始す。

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予定ではあと4組、会員番号7番まで突き進もうと思ってたんですが、
ここで惜しくも時間切れ。

いづれ機会を見て

第2回にて
またお会いしましょう。


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(山)2011.6.23

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Rough Trade Shops 25 Years

Rough Trade Counter Culture 76

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ろっくす特製でかい画像ページ也。

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あの時のUKインディーズ・レーベルのページ

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