2011年07月24日

最後のシンギング・カウボーイ/マーシャル・タッカー・バンド 1979/6/30 LAST OF THE SINGING COWBOYS - The Marshall Tucker Band (Warner Brothers)



最後のシンギング・カウボーイ
マーシャル・タッカー・バンド
1979/6/30


時代遅れってのは、刻一刻やってくる。
てめえはいつだってナウに生きてるつもりでも、世間は勝手にそうは思わないさ。
若いヤツラはいつだって時代は俺達のものだと思ってる。
そう思うことがヤツらの喰い物だから。
老いぼれは時代はワシらが作って来たんじゃと思ってる。
たしかにそうだし、
そう思うことだけで生きさらばえていけるから。
いつだってそれは順繰りべったんに繰り返し繰り返し。
お先にどうぞってか。
悲しいね、
滅びるのは物理の原理で老いぼれがいつも先だ。
時代はヤツらのものになる。ついに。
だが覚えておけ。
それはお前らのものになって確信した時、既にお前らの手から離れていっているのだ。
そしてお先にどうぞって言われるだろう。
ざまあみくさらせ。

とか

そんなことを書くハメにはなりたくなかったわ。
チクショー。
それもこれもこの歌がいけない。

最後のシンギング・カウボーイ
LAST OF THE SINGING COWBOYS
マーシャル・タッカー・バンド
The Marshall Tucker Band


南部キャロライナの超保守サザン・ロック・バンド。
あの世界でも最もカントリーなもんをやって来た。
カントリー界では無視されておったが。
田舎臭いって。目にも入れて貰えず。
他に入れようが無いんでしぶしぶカントリーチャートにチャートインはするがベスト10など夢の夢さ。
だが
彼の地では愛されてきた。
俺がさすがにこれは・・・のんびりすぎるよーとか思っても。
愛されてきたことは確かだ。
ずっと変わらずに。やってることもずっと。
それにしても
時代遅れは刻一刻とやってくるもので
時は1979年。
気がつきゃ誰もサザン・ロックなんて覚えてないてか。
おいおいそりゃないぜ
とばかりに
古巣のキャプリコーンを離れてワーナー・ブラザースに移籍、
心機一転逆襲に出た。
9枚目のアルバムを引っさげて。
そして最初のシングルがこれだ。
何と、おう、
ライト・ファンキーでAORみたいなのをやってるぞ。あのマーシャル・タッカーが。
存分にナウにしたつもり。いっぱいいっぱい。
だがそれでも一昔前のシカゴくらいが精一杯で。
そんでも思い返してみろよ
その頃のシカゴって最高だったじゃないか。
相変わらず粉ふき芋の煮っころがしみてえに、ふかふか唄うダグ・グレイおっさんの声で



http://youtu.be/FeWPzStR030




薄暗いバーの片隅で
西部の歌を唄ってる老カウボーイが座っている
唄う歌は奴がガキの頃覚えた歌
すべてはそれがワイルドだった頃の西部の光景さ

奴は言った
自分はテキサスの外れからやって来たと
カウボーイはみなタフだった
女も同じようなもんで
奴は言った
31年には俺はスターだったって
ハリウッドは奴がやった何曲かの歌が気に入って奴を贔屓にしたんだ

アイツは最後の唄うカウボーイ
創造と喜びの歌を唄っている
ゆぴあいおーう

ゆぴあいえーーーい

ゆぴあいえーーーい


ちょっと休憩
奴はビールをゴクゴク音を立てて飲んだ
さあ皆の衆、聞きたがってる歌をどーんと歌ってやるぞ
歌のことなら一を知って百万曲を知るとは俺のことだ
俺様は自分の為に演るためにここにいるんじゃない
これはみんなお前らのためなんだ

そして奴はステンソン帽
をかぶって自慢しやがった
言うには
そいつは戦後製造された中で最高のもんだと
奴は牛を乗りこなして銀のバックルを受賞したと
笑いながら奴は言ったね
賭けてもいい、お前さんはそいつは怪しいと思ってるんだろ?

アイツは最後の唄うカウボーイ
創造と喜びの歌を唄っている
ゆぴあいおーう

ゆぴあいえーーーい

ゆぴあいえーーーい

ギタア

ラッパ隊

そして3時間経過、いやもっとだ
レディが奴の腕をとって
奴を出口に案内した
バーテンダーは言った
”アイツは目が見えないんだ、わかるだろ
ヤツには言うなよ
客がお前さんと俺だけだったなんて”

なぜなら
アイツは最後の唄うカウボーイなんだ
創造と喜びの歌を唄っている
ゆぴあいおーう

ゆぴあいえーーーい

ゆぴあいえーーーい

ゆぴあいえーーーい

ゆぴあいえーーーい

ゆぴあいえーーーーーーい



最近、涙腺がゆるくてねえ。
不覚にも涙溜めちゃったじゃねえか。
これをダサくて糞な歌なんて言う奴がいたら前に出ろ!

俺はいい歌だって言う。

1979年6月30日に全米チャート81位で初登場、
以後70-64-57-50-44-42-96位。
最高位42位。
なんてこったい。TOP40直前で追い返しやがった。
何と日本盤も出て、
それはおりしも6月11日に天に逝っちまったあのジョン・ウエインへの追悼歌としてだったらしい。



後付けだ。
この歌は、エルトンも唄ったいにしえに一世を風靡した唄うカウボーイのことを歌ったもので、
ロイ・ロジャースとか、
それでもみんなだ。
呑気にインディアンをインディアンと呼んでた時代のヒーローたちと
自分らへの歌。



そしてさらに
返す刀で第2弾シングルを放つ。
アルバム・タイトル曲



ランニング・ライク・ザ・ウインド
Running Like the Wind


チャートは今度はまるで無反応。
アッと驚け!
今度は哀愁だ。あのマーシャル・タッカーが。
今度はドラマチックだ。
しかもこの歌は・・・・・・

http://youtu.be/g3jYYUqCh6k




俺は言う、お前は言えるか
俺が日々いるだろう場所はどこなんだ
俺自身でさえわからない時に

だが俺が生きてる人生ってやつは
謎だらけだ
だから俺は
いつだって自分のやりたいように生きているんだ

俺は風の如く走ってるだろう

風の如く走っている

お前が聞こうとしてる言葉は
俺にもたいしてはっきりしてるもんじゃない
お前さんは愛を見る
俺のやり方ではけして無かった愛を

だが俺と一緒に飛びに来てくれ
人生の多くのファンタジーの中を
俺は毎日、お前に新しい夢を見せてやるぜ

そうさ
俺は風の如く走ってる

風の如く走っている

お前は俺たちが言うことをけして聞かないだろう
俺たちはいつの日か戻って来るかもしれないが
ああ、そうはならないさ
俺たちは風のように走ってるだろう

俺にはお前の心がわかる
このパラダイスでのお前の思い
俺たちが永遠に生きることが出来た場所

そうだ、どこまでも遥かどこまでも探しに行かないか
俺たちに道を案内してくれる標識を探しに
あの山への
あの流れ星への道案内を

俺たちは風のように走るんだ

風のように走る

お前は俺たちが言うことをけして聞かないだろう
俺たちはいつの日か戻って来るかもしれないが
ああ、そうはならないさ
俺たちは風のように走るんだ

ギタア

フルート

ギタア

ある日、お前にはわかる
老いぼれた目で見て
お前は俺の手をとって、言うだろう

お前はいつだって俺の道をどこかに流してしまうと
秋の日の吹き飛ばされてる2枚の葉っぱのように
そして風が空にある限り俺を好いてくれると

そして
俺たちは風のように走る

風のように走る

お前は俺たちが言うことをけして聞かないだろう
俺たちはいつの日か戻って来るかもしれないが
ああ、そうはならないさ
俺たちは風のように走るんだ

そして
俺たちは風のように走る

風のように走る

風のように走る

風のように走る

風のように走る

風のように走る

風のように走るんだ・・・



馬の歌では無いか。
ジャケがそうだからそうだろうてか?
マーシャル・タッカーのジャケはいつも馬なんだよ。
それが
これはマジで馬だ。
しかもリアルにこいつは競馬馬の詩だろう。
狙って今日取り上げたわけじゃねえよ。
偶然。

で、
当然
また涙溜めてしもて、今度はダーダー流れちまったじゃねえか。
昨日の
オールマンズの同時南部逆襲歌と共に
また一つ
増えちまった。

あれを唄う歌が。

どうかよろしく。


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(山)2011.7.24

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Running Like the Wind

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Marshall Tucker Band
Last of the Singing Cowboys

In the corner of dark bar room.
Sat an ole' cowboy singin' western tunes.
Singin' songs he learned as a child.
All about the West back when it was wild.
He said he came from down Texas way.
The cowboys were tough.
The women the same way.
Said he was a star back in '31.
Hollywood had liked him for some songs that he had done.

He's the last of the singin' cowboys.
Singin' songs of inspiration and joy.
Yippie Yi Yo, Yippie Ay Aye.
He took a break, just to chug him down a beer.
C'mon folks holler out the songs you'd like to hear.
If I know one, I know a million tunes.
I'm not up here playin' for me.
This is all just for you.
And then he bragged on the Stinson hat that he wore.
Said it was the finest made since the war.
And he won the silver buckle ridin' on a cow.
And as he laughed he said.
I'll bet you're wonderin' how?.

He's the last of the singin' cowboys.
Singin' songs of inspiration and joy.
Yippie Yi Yo, Yippie Ay A ye.

And after three hours or maybe more.
A lady grabbed his arm.
and showed him to the door.
The bartender said, "he's blind, you see.
Don't tell him the only audience he had was you and me".

'Cause he's the last of the singin' cowboys.
Singin songs of inspiration and joy.
Yippie Yi Yo, Yippie Ay A ye.

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Running Like the Wind

I say, how can you say.
Where I'll be from day to day.
When I don't even know myself.
But the life that I lead.
Is so full of mysteries.
That's why I'm always on my way.
And I'll be running like the wind.
Running like the wind.

The words you're about to hear.
Even to me they're not very clear.
You see love has never come my way.
But come and fly with me.
Through life's many fantasies.
And I’ll show you a new dream every day.
And I'll be running like the wind.
Running like the wind.
And you'll never hear us say.
We might be back again some day.
Well we won't - we'll be running like the wind.
Running like the Wind.

I'm sure in your mind.
That you vision this paradise.
A place we could live for evermore.
So let's search wide and far.
For that mountain or that shooting star.
A sign that might show us that way.

And we'll be running like the wind.
Running like the wind.
And you'll never hear us say.
We might be back again some day.
Well we won't - we'll be running like the wind.
Running like the Wind.

One day you'll realize.
As you look into my aging eyes.
You'll hold my hand and you'll say.
That you'll always drift my way.
Like two leaves blowing on an autumn day.
And love me as long as there's wind in the sky.

And we'll be running like the wind.
Running like the wind.
And you'll never hear us say.
We might be back again some day.
Well we won't, we'll be running like the wind.
Running like the Wind.

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