2011年07月25日

JULIE/沢田研二 1969/12/15 JULIE - Kenji Sawada



JULIE
沢田研二
1969/12/15


某月某日このあいだ・・・
レコ屋さんにて

お、ジュリー発見!

もちろんご本人じゃ無くて

アルバム発見!!

これは???
いつのや?
もしかして1st!
うわ、いいんかい、こんな値段で。
いやいいです、買います買います。
1969年昭和44年12月15日発売。
タイガース在籍時に放たれた掟破りソロアルバムだとゆう。
噂によりますと脱退した加橋かつみ氏のソロに対抗して作られたとかそうでないとか。
いずれにしよ
この時期、GS人気の凋落は目に見えて明らか。
いづれ必ず来たるべき本格ソロ活動にむけての布石か?
にしても焦ってるとゆうか・・・
バンドにいながら出すソロ・アルバムはたいてい凡作ってのはロック界の定石です。
それは制約されてるバンド活動以外でガス抜きをするための趣味だらけになっちゃう場合多し。
いやこれはけしてバンドをないがしろにしてるわけでなくてー、って言い訳を含まねばならん。
ましてや花形ヴォーカルの場合、いやけして抜けたりするつもりでなくてー、も加わる。

ジャケットが凝りに凝ってます。
見開きジャケ、帯付の上から透明フィルムが覆ってまして
(あ、それいりませんから取ってください、ってお店で言わなくて良かった。)
実はそのフィルムに沢田さんの顔はプリントされているのだ。
ペロっとめくるとジャケ本体には何も無し。
裏ジャケには



全曲担当、作詞:安井かずみさん、作曲:村井邦彦さん、編曲:東海林修さんのお姿と共に
一人掛けソファに座る沢田さんは、これまたフィルムにプリントのものです。
めくれば誰もいなくなる。



内ジャケの曲目表記下の起立姿も然り。

お約束巨大ポスター付。LP6倍サイズ。



これが何故かタイガースのサイケデリック・ポスターです。私らいないよここに!なのに登場のメンバーたちの心境やいかに?
了解なんてとってないんだろうなあ。




「タイガースはジュリーだったんですよ。岸辺のロック談」

で、
このポスターは押入れ扉には貼れません。
裏側は夢の島でたたずむジュリーの姿と歌詞が載っているからです。



貼れないポスター

私はいったい何?

期待を持って針を盤面に落とす。
さすれば・・・・

いかん。聴いてはいかんものを聴いてしまったか。
これはロックではありません。



A面



1.君を許す

私、何かしてしまいましたか?いきなり許されてしまいました。気分としてはこっちがそう言いたい気分で
ストリングスの調べと共に、うんちゃうんちゃミドルスローテンポ歌謡曲出ました。
もちろんジュリーですからぴんからトリオみたいになるわきゃ無く
花の王子様です。
アルバム発売直前にタイガース名義でシングル発売とな。仁義道理無し。

2.ビロードの風

http://youtu.be/Roj__rSgVKI


聴いてください。
すてきな曲です。が、これからアルバム通してだけんどミックスが異常です。何しろヴォーカルがでかい。
当たり前かジュリーのソロだから。
それにしてもでかい。
バックは聴こえません。特にリズムセクションの無視ぶりは驚異的。
どうゆう感覚をもってしてこのようなバランスとするのか、じっくりミキサーさんに訊いてみたいよ。

3.誰もとめはしない

タイガース 誰もとめはしない
http://youtu.be/Wo1jc6VVsdQ


誰もとめなかったのか。うーむ。
これはファンキー・ブラス・ロックです。ドラムとベースが闇に消えながら。不思議なことにタムだけは聴こえる。
あと生生なエレキ、エレピ。

4.愛のプレリュード

タイトルから想像できますように愛の王子様バラード。
もしかしたら
もしかしたらも何もこのアルバムはコンセプト・アルバムか。
安井・村井・東海林・沢田・ワタナベ・チームによる。
GSの次に目指すは
フレンチ・ポップ・ビート抜き。
タイガースとの差別化に乗じてロック抜きして新時代歌謡ポップスタアを目指すべし。

5.光と花の思い出

そしたらビートルズの”イフ・アイ・ニーデッド・サムワン”のイントロ・ギターと共に
違う曲が。
どーもチョコレートのCMの曲みたいな気分がいたしますのは、明治製菓?
不思議な音楽です。どちらにも所属してるのにどこにも腰掛けて無い。
1969年だ。

6.バラを捨てて

モンド・ミュージックです。エキゾチカ・サウンドです。
不思議だストレンジ。
最初聞いた時は何じゃこりゃと思ったのに。今こうして何回か聴いてると
慣れたのもあるけど、

やけに良く聴こえるぞ。

こののんびりした風情が、魅力になってます。

B面



1.君をさがして

大おフランス映画擬似サウンドトラック主題歌な。昼メロともいえよう。
これは女子ジュリーファンにはたまるまい。イチコロやで。私はヒロイン。

2.未知の友へ

フィフス・ディメンションな性急リズムのソフト・ロック。
それにしてもドラム音が小さいので、歌入れ録音の時はどんな形で聴いたのかな。
これじゃリズムが取り難くってしゃあない。で、あるからか歌声が時々たどたどしくなります。
時間も無かったのでしょうか。

3.ひとりぼっちのバラード

http://youtu.be/ooUR7ch_T94


沢田さんご本人も好きな歌とゆう。ピアノ・バラッド。
↑73年のリサイタルでも歌唱。平坦なメロながらそれ故にじっくりと噛み締める歌詞。
ヒット・シングルとはならん別の存在であるだけに大切だったのかと思う。

4.雨の日の出来事・・・

ヴァン・ダイク・パークス氏のソング・サイクルみたいに聴こえてきた。
ワタシ狂ってキマシタカ・
時代同じですから、そうであってもおかしくない。ワタシ狂ってません。
この歌のみドラム・ベースが大きくフューチャー。
バカボンのパパの顔を思い出せます。

5.マイ・ラブ

ご想像のように、ゆったりと大バラードです。ミュージカル調な。
途中謎のダブ処理部分が存在。ヴォーカルに。心霊現象では・・・多分無い。

6.愛の世界のために

終局のバラード。
冒頭曲と対になってる感が。

終始、ゆったりと進み、攻撃部分皆無、
悪く書きゃあ、ダラ〜っとしておる制作スタイルだけど、
これが沢田さんのヴォーカル・スタイルにぴったりなのだ。
アンニュイで退廃的真面目な。
その意味で真芯を突いているといえようや
ご本人はロック好きだし、バンド:タイガースLOVEだし、
ソロ・アルバムなんかやりたくない
らしかったに関わらず。

だがだからこそ、これでハマっちゃったからこそ
このまま言ったら一生ポップス歌手?
の危機感増大し、

何故にこのあとPYGだったのか
何故に本格ソロになった時、あれほどロックにこだわったか
理解できました。

基軸は、おフランス映画とこの時大流行のイージーリスニング
ソロミュージカル仕立て。

女の子喜ぶは必須、翌年1月5日付開始のオリコン・アルバム・チャートで2位。
全員、就寝前、ジュリーの夢を見るために聴いたに違い有りません。


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(山)2011.7.25

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JULIE

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ろっくす特製でかい画像ページ也。

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ろっくすジュリーのページ

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