2011年08月18日
ギャングスターズ/ザ・スペシャルAKA 1979/5/4 The Special AKA - Gangsters
ギャングスターズ
ザ・スペシャルA.K.A
1979/5/4
起こるべきものは起こる。
一見消えたように見えても収まってない内はいづれ起こるのだ。
時は1979年夏、
突如英国チャートに爆弾が投下される。
ゾンビのように甦れし植民地の音楽スカ爆弾が。
投下せしはイングランドのまさにヘソ、
自動車工場で喰ってる由緒正しき街、コヴェントリーからやって来た黒白混合の連中。
その名を
ザ・スペシャルA.K.A
The Special AKA
事の起こりは当然あの年。1976年から77年。
そうパンクが生まれし年。
The Coventry Automatics
とゆうバンドが生まれる。
首謀者はジェリー・ダマーズとゆう男。当時22歳。いい歳。
自動車工場に務めるジャマイカ移民の愛するスカ、レゲエの溢れる街でそれにどっぷり浸かった野郎鍵盤師。
仲間はギタアのリンヴァル・ゴールディング、ベースのホレス・パンター。
78年には白小僧テリー・ホール、リード・ギタアのロディ・バイヤーズ加わり
バンド名を
The Special AKA The Coventry Automatics
に変更す。ザ・スペシャル、またの名をコヴェントリー・オートマティックス
AKAは”also known as”の略、訳すと「〜としても知られる」「またの名を」「別名」。
ってやけに長いバンド名になっちまったが、コヴェントリーうんぬんとゆう同名のバンドがたまたま先におったのだとよ。
当時、その意志を共にしていたのがパンク先頭部隊ザ・クラッシュ。
連中はサブマシンガンとしてレゲエを常備していた。
スペシャルまたの名をはギグ前座に起用され名を上げ始めたと聞く。
Rock Against Racism
人種差別主義者に対抗するロック運動
何でもあのエリック・クラプトン神がライブの最中に「黒人移民はイギリスから出て行け。」と仰ったことに
パンク野郎ども血相変えて反抗し始まった運動だとゆう。
そに
当然必然、ダマーズは共鳴する。
ダマーズは考えた。何を争う白と黒。移民問題は複雑なりし問題も、それを解決すべきは政治問題。
当事者同士争うは弱者の毟りあいではないか。
仲良うせいよ。仲良う生活すべし。
それを具現せし音楽こそ、スカ。そしてパンク。
それならいっそそれを共にした音楽をやればええ。
思い高なリ一念発起、その思い一途に実現するため1979年、自らのレコードレーベルを立ち上げ。
その名も
2 Tone Records
リリース一発目かまし
それが
ギャングスターズ
Gangsters
5月4日発売。配給はラフ・トレード。
予算無し紙スタンプジャケで5000枚限定。
そして
クリサリスとの配給契約を勝ちとっての2カ月後
7月28日英国チャート74位で初登場、
以後41-24-14-8-6-6-11-19-36-44-61位。
最高位何と6位2週。
ここに2トーン旋風巻き起こる。
http://youtu.be/Q3AFcBaQ1w8
"Gangsters"-THE SPECIALS - GERMAN TV
http://youtu.be/p36ryxckZrk
♪
”バニー・ローデスはご承知、口喧嘩はしない主義”
何でアンタは俺の電話番号を書き留めなきゃあかんのだ?
お前さんてばブートLP出す計画でも持ってんのか?
言ったよな
アンタはギャングに脅かされてるって
今はお前だよ、
俺を脅かしてるのは
詐欺みたいなことでくだらねえ喧嘩は出来ねえ
人ってもんは犯罪を犯すために法律を使うのだ
だから俺は恐れる、
未来がもたらすものが何だか考えることを恐れる
俺たちはギャングの時代に生きてるのだから
”俺をヤクザもんと呼ぶんじゃねえ!”
ギタア
俺がしゃべってる間は口をはさむな
それとも連中にお前らのギター全部を没収させようか
八方ふさがりだ、ホントのことを歌で唄おうか
奴らは俺のことを一泊してるスターにさせないつもりなのだ
サツなんか呼ぶんじゃない
連中は犯罪を犯すために法律を使うのだ
俺は恐れる、
未来がもたらすものが何だか考えることを
俺たちはギャングの時代に生きてるのだから
”バニー・ローデス(*バンドマネージャー)
はご承知、口喧嘩はしない主義”
♪
これだけじゃ何のことを唄ってるかわかるようでわかんねえす。
事の起こりは
バンドがフランスにツアーに行った時のこと。
宿泊したホテルでトラブル発生。他に泊まっていた英国バンドが、ロック御慣例大暴れしてトンヅラ、
その責任の一端が同じロックバンドだろうってんでスペシャルズにもあるとみなされたとな。
ホテルの支配人は備品損害の賠償を要求し、カタとしてギターを取り上げたそうで。
それじゃ困るってんで損害金を支払うことになったんだけど、
誰かが呼んだフランス警察がやって来て、ことはややこしくなり、オオゴトになってそりゃ大変の巻。
そりゃ怒り心頭だわな。無実の罪で。ロックだからって偏見だけでイッパカラゲにされて犯人扱いされて。
無念の思い冷めやらぬうちに唄にしました。それがバンドマンに出来る唯一の事。
元ネタがあります。
皮肉を込めて元ネタにすべき唄が。
敬愛するジャマイカの吠える吟遊スカ詩人
プリンス・バスター王子の
1964年度ブルー・ビートから発売の
アル・カポネ
1967年に英国でヒットし2月25日に50位で初登場、
以後42-27-24-21-20-18-22-29-25-33-43-42位。
最高位18位。
リフと
”Al Capone knows Don't Argue.”
の一節を受け、見事にメロ付ニュー・ソングにした。
Prince Buster Al Capone
http://youtu.be/iziWSeDDtFk
感じが明らかに違うと思います。
ビート感が違う。10年後パンクと出会ったからこそ成し得た裏8ビート。
キレと重さを両立す。
引き継ぐはど真ん中の、いかがわしさ怪しさ。
して
このシングルは対決モノになっておる。
B面は
ザ・セレクター
ザ・セレクター
http://youtu.be/1-TncPbB5ME
後にレーベルメイトとして看板となるバンドのまだバンドの体を為してなかったころのインストなり。
リーダーのノエル・デイヴィスが単独で助っ人借りて制作す。
独立テレビ局ITVのテーマ曲として作られたとゆう。
でね
面白きは先のプリンス・バスター王子のアル・カポネ・シングルのB面。
それは
One Step Beyond
http://youtu.be/WQg_t8NYfvo
はい、あのマッドネスのあれです。
まったくもって
ワクワク
どがーんと一斉に何かが始まるこの瞬間。
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(山)2011.8.18
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ろっくす特製でかい画像ページ也。
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ろっくす2TONEのページ
資料
資料(英版)
English Here
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THE SPECIAL A.K.A.
GANGSTERS
Bernie Rhodes knows Don't Argue.
Why must you record my phone calls?.
Are you planning a bootleg LP?.
Said you've been threatened by gangsters.
Now it's you, that's threatening me.
Can't fight corruption with con tricks.
They use the law to commit crime.
And I dread, dread to think what the future will bring.
When we're living in gangster time.
Don't call me scar face.
Can't interrupt while I'm talking.
Or they'll confiscate all your guitars.
and catch 22 says if I sing the truth.
they won't make me an overnight star.
Don't offer us legal protection.
They use the law to commit crime.
I dread to think what the future will bring.
When we're living in gangster time.
Bernie Rhodes knows Don't Argue .
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