砂山
山下洋輔トリオ+5
1978
CDが出てない。何故だ。間違いなくジャケ買いすつ人がおるぞ。表を参考にして塗るのだ。裏を。
聴きながら塗るとすげー色になるわ。
いつもは何らかの形で入手可能なアルバムを感謝させて貰ってます。いくら書いても聴けなければ私の望みはかなわぬ。
しかし、今回はお盆休み終盤ですし目の養生してくださひ。アンド何故出さぬのレコード会社へ抗議を込めて。余計なお世話ざんすか。
残された手は中古アナログです。何しろLPたら大判ですから塗りがいありますよー。
とゆうことでよくよく英語の字を見ずに買って帰って蓄音機にかけたらもー大変です。
これは山下洋輔トリオのアルバムなのだ。
1978年の
砂山
山下氏、坂田明氏、小山彰太氏ら第3期トリオ+5人の猛者たちの演奏。テーマ群は中山晋平氏の作品です。皆さんもよく知ってる「砂山」「うさぎのダ
ンス」「あの町この町」の3曲。ジャケのようないたいけなコンパス児童達が歌い、おじさんたちが優しくバックで演奏・・・な訳は無く
フリー・ジャズだ。
悪い訳無いっすよー。フリージャズてのは、山下氏のフリージャズは、すっぱり己の体及び身体にこびり付いた呪縛を取り払ってやるわいつう音楽です。呪縛よ〜。何も意識する事無く演奏すりゃ残るは手癖だけ。手癖はもう取っ払いようもない自分そのものだぜベイビ。
何だそれじゃジャオニー・ウインターちゃんと同じじゃん。
そうか。同じだ。
フリーとは言え、皆さんで集って演奏しますから、始めますよーってきっかけと終わりますよーって合図が必要でそれが、このアルバムだと中山晋平さん。
申してみれば、友達と町で出会って「やあ、こんにちわ。暑いですねえ。」「ほんと暑いですねえ」って言った後、殴り合い開始です。
しかもニコニコ楽しそうに。
で
「それでは、また会いましょう。さようなら。」
こんなんじゃわかりません。
格闘技でいやあ、テーマ部分がリングであり、相撲の立会いであり、両国国技館でありです。一番近いのはプライドとかの総合格闘技だ。
ルールを極限まで最小にしてやる。
しかあし、皆さんもあれ見てるとわかると思いますが、それでも自然と型が出来てます。勝つ為の法則つうか。マウントポジション奪い合い。男と男が汗にまみれてぺちょぺちょ。そうしなければやられちゃうんでいかんともしがたい。
ずっとそればっかやってると、それこそ型まみれになってしまう。いつのまにか様式美になったてたりして。メタルだ。
それではフリーでは無いので、しかも別に相手に勝つ為に演奏してる訳で無いので(中にはそうゆう人もいるか)、それはそれでえらい覚悟と精神力がいると思う。
なので一番近いのはやっぱ
アントニオ猪木氏
普通にプロレスやってるように見せてあの人はいつだってフリー・ジャズでした。だから怖かったし魅力凄かったぞ。
そのフリーな生き様するためには、かえって正反対のものでとっかかるのが有効てんで、うさぎのダンスとか。
こんな具合な演奏です。
♪たらった、らったらった、ギャアスゴギュもぎゅもぎゅ、うさぎの、ドデスゴぶぎゃあずずずぺ、ダン、ゲーゴグギョぽぽぽp、スー
たらったらったらった、すんすんすんすんすんとぽ、らったらったらったらー♪
さー、皆さんでうさぎを探しましょう。
ここでの演奏はサンラ大明神演奏団にもけっして引けはとるかいだぜ。
プログレ聴いてる人には、プログレだぜ。どこが違うのだ。
そして、気にしないで、何回も聴いていると、音場に馴染んできます。この味に馴染んでくると、当然快感になりますから、ヘッドバッキンとか始めちゃったりして、そしたらヘヴィメタじゃないか。
山下氏らの演奏には超なビートがあります。その引く姿ともども。
てこたあロックだよ。
でね、その山下さん、お書きになるエッセイがまた楽しくてたまらんのです。文庫でも単行本でもどれでも読んでから聴けば楽しさ倍増間違いなしだなや。実際私もそれで騙されて(^0^)、フリー・ジャズって楽しいんですって思ってしまったのだ。それは全冷中華やかなりし頃。
(山)2006.8.16
でかいジャケットのページ
入手先参考(SAKURA ライヴ、アマゾン)
セシル・マクビーとフェローン・アクラフとのNYトリオ結成15周年再発
91年ニューヨークライヴ録音
「砂山」「兎のダンス」再演です。
入手先参考(キアズマ 、同)with坂田明,森山威男両氏の75年ドイツ・ライヴ・レコーディング
入手先参考(UP-TO-DATE~山下洋輔トリオライブ’75 4.28、同)
入手先参考(山下さんの本です。ピアニストを笑うな!、同)
入手先参考(大判シリーズ きいちのぬりえ 春・夏編、同)
Yosuke Yamashita (山下洋輔) / Greensleeves動画
The English translation page : here.