
Fear
John Cale
1974/10/1
顔でかっ
顔だけっ
アルバム・タイトルも名前も無し。
LPなんか買っちゃった人はお店で横にして細ーいとこ読んで、お、やっぱし、この人は
ジョン・ケイルお兄さん
フィア
1974年10月1日発売。
裏面でさ、柱の上で体育館座りしちゃって・・。

ジャケットってつくづく音を表すと思います。
この表情の音楽が入ってる盤だ。
終わり。
って、ジャケのそっけなさ同様終わりたくなる、実は、ひひひ、凄い愛聴レコなんす。何かこうどえりゃあものを見た時に、誰かに話したくってたまらな
いのが人類の本能で、それだけで毎日こうしてやってるようなもんなんすが、凄いんです、これ。
凄くないのが凄い。凄いのが凄い。
ケイルさん。ご存知の通りあのヴェルヴェット・アンダーグランドの方。なんせあのバナーナ・ジャケったら、ユニクロのTシャツで売ってるくらいすから世にヴェルヴェット有りの超有名バンドだ。着ている人の中で何パーセントが音を聴いたことがあるかっつうと謎だが。それくらいあのウォーホールさんの絵でインパクト頂きやらせていただいてます
超マイペースで。
35年超の音楽生活で、数多の作品有り。なのに1枚もヒット曲無いし、1枚もTOP100に入るアルバム、作ったこと無いぞ。どーだすげえだろ。
それでもやれてるのはバナナのおかげですかー?
んにゃ、出さざるを得ないからだ。レコード会社の人が。この目でじっと見つめられると、祟られる。じゃ無くて、それこそ訳わからん魅力に溢るる音楽演るんだよな。
さて、この70’s中盤静かなる絶頂期を迎えてましたケイルさん。帰えることなく音を紡ぐ。
前作、73年の「パリ1919」では、なななななんとリトル・フィートのローウェルのジョージさん、リッチー・ヘイワードさん迎えて、ベースにはウイルトン・フェルダー氏で、パリの世界にひきづりこむつう荒業敢行。それでもバチっとはまってしまうてば。
そして今作では、このメンツ。

イーノちゃん、マンザ氏。うおー、その筋の方は狂喜す。ヴェルヴェット・ミーツ・ロキシー(初期)。
怖くて手が出せないか、見ただけで手を出すか。
怖くて手を出せない方の為にそそのかし。
徹底的に穏やかです。
時々しか暴れてません。
穏やかな時のヤクザっのお兄さんが一番おっかない様に、それが怖いかも。いつギャアアって暴れだすかわからんけど、今は様態落ち着いてます。
なのに狂へ狂へって、ちくちく誘ってるのがイーノちゃんの役目

でももしかすると危ないくせにこの不動の穏やかさを共にしてイーノさん、改心したのかもしれん。あの風景音楽に直結の空気有るし。
POPです。
メロディ有ります。極上の。そりゃキャプテン&テニールみたいなメロじゃないけど。・・・そうかも。な曲、全曲。
試聴の短い時ではまるでピンと来ないかもしれませぬが。
その筋の方にはたまらぬハイライト曲だってあります。
アナログではB面1曲目、6.の
ガン
出ました人間複眼ギターを弾く男、フィル・マンザネラさん。セッションにて恐るべき所業を為すのはロバート・フリップ博士と同じで。
ど強力な演奏かますぞ。そのギター・フレーズったら、のけぞって、あぎゃあって裸で町内3周廻りながら、口から涎糸で、凄いんです凄いんですって叫びまわりたいほど。
こんなこと歌う。
♪
私と私のパートナーは逃走中、殺ってます
なるべく手早く、出来ることなら手早く
今やその仕事で今夜を台無しにしてしまうのはお前だ
一つにはお酒のせいもあるでしょう
もう一つは、てめえの手のせいでもあるのだ
流し台とドアには10個のねばねばした指紋
でも何も そう何も ただの異臭
500枚の指名手配写真有り その内の一枚
4枚は忘れ去られた 残りは現れることは無い
お前が銃のように思い始める時
残りの年月は最早無いだろう
お前が銃のように思い始める時
年月日々は突然消滅する
ああ、窓の血 そして壁の血
天上にも血 降りて行ったホールにも
そして新聞には全てが書き記されている 俺が焼いた
そして人々は気が休まらず しかし彼らはけっして学ばぬ
俺は医者を選んだ ヤツはナイフではちょっとしたもの
麻酔で誤魔化そうとしてるとの評判
手早くやらねば でもいつも時間がかかる
ヤツらは長い長い間、いなくなるだろうよ ご存知の通り
階段の先っぽは落下する準備完了していた
俺達はまだ下のホールで待ち続けている
ビッグ・ママを見ろ 彼女は火を着けようとしてる
それか アンタの首をチキンなワイアーでぎゅっと
お前が銃のように思い始める時
年月日々は突然消滅する
いったん銃のように思い始めたら
年月日々は最早消滅する
(マンザさんあまりの恐怖に爆発)
数多の母、母などいない
アンタは俺を角に押し付け まだ逃走中
俺はお前がどうなろうと知ったことじゃない
この穴の中で 俺は俺でやる
いえー、お前が銃のように生き始めた時
年月日々は最早消滅する
お前が銃のように思い始める時
年月日々は突然消滅する
(マンザさん、マンザさん)
♪
必殺!のテーマのようです。

それにしても・・・どうやって弾いてるのか。マンザさん。ギターが震えてます。ビブラートとかそんなもんじゃ無く。痙攣して・・震えてる。
その手がどうなってるか想像するだに怖いよ。どっかから秘密の3本目出してるんじゃ無いか。
壮絶なる「ガン」。この1曲だけでもレッド・ゾーン突入なのに・・その上に。
(山)2006.8.30
ろっくすジョン・ケイル氏のページ

でかいジャケットのページ
入手先参考(US盤試聴可能です、アマゾン)
The English translation page : here.
「Fear」は、まだ未入手です。
でも、前作「パリ1919」は めちゃくちゃ好き。
リンゴ・スターがヨーロピアン風味で唄ってるようで大好きでした。(関連でTBします。)
パリ1919と同じ流れで、全然違うメンツでやってるてのが、口あんぐりさんです。
淡雪みたいなとこもあるくせに
恐ろしく頑固なおじさんですね、きっと。
アハハ! マンザさんとは長いつきあいなので
ちょっとだけ聞いてもマンザ節でわかりますよ〜!
それにしても「Gun」のギター、ユニークです。(・∀・)
私も「パリ1919」は好きですよ。
「The Endless Plain Of Fortune」「Andalucia」など
いいですね〜!お気に入りです。
山さんのお好きなローエル・ジョージ師の
スライド・ギターが効いていますよね。
静かな曲が多いのに、とても存在感のあるアルバムです。
この「フィア」には、イーノも参加して、パリとはまた違う
雰囲気の作品みたいですね。山さんのレビューを読んだら
聴きたくなりました。
でも、ご想像の通りの音だと思います。
その筋の方にはバッチシーーー(^0^)。
イーノちゃんって、ちくちくいたづらするの上手ですね。
で、マンザさんはもー!「OoO]!。