2006年09月20日

Crying Laughing Loving Lying / Labi Siffre 1972

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Crying Laughing Loving Lying
Labi Siffre
1972


快挙!英国EMI。ラビ・シフレ氏のオリジナル・アルバム一挙再発です。いつ廃盤になるかもしれません。嬉しいけど困った。貧乏人は一挙に買えませーん。再発されたのは今年6月、最近音楽雑誌まるで買ってないのでその事実知らず。でも載ってないんだろな。たまたまレコード屋さんで発見して目を疑いました。思わず買うはこの
72年作3rdアルバム

泣いて笑って恋して寝る

帰って飛びついて聴いて、文字通り

泣いて笑って恋して寝る

そして困る。この素晴らしい音楽、感謝したいのは山々なれど、これほど圧倒的だと言葉が出ません。
何を書いちゃっても傷つけてしまいそうで。
とにかく今年のベスト10入りはもちろん、人生盤になりました。
以前一回だけやらせて貰ってます。ベスト盤の
ザ・ミュージック・オブ・ラビ・シフレ」で。
経歴はそちらで簡単に書かせて貰って。さらに生年が判明。1945年6月25日生まれだそうです。5人兄弟の4男さん。インド系かと思ってましたけど、父ちゃんはナイジェリア人、母ちゃんはベルギー人。生まれたのはロンドン。兄さんがジャズとブルースのキチガイで当然、ラビさんも音楽にガキの頃からはまると。ギターを買ったのが16才の時。歌を歌うべく旅立ったのが18歳の頃。7年の苦闘の末、1970年にポリドールからデビュー。2ndからパイに移籍してこの3rdでの2曲のヒットでひっそりとブレークしました。
英国での全ヒット曲は

14 Labi Siffre It Must Be Love Nov 1971
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11 Labi Siffre Crying Laughing Loving Lying Mar 1972
29 Labi Siffre Watch Me Jul 1972
4 Labi Siffre (Something Inside) So Strong Apr 1987


上の2曲がこのアルバムから。イット・マスト・ビー・ラブは後にマッドネスがカバー。
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知らずに知っていたのだいつのまにか。ちょうどマッドネスの連中がガキの頃のヒットだに、思い出にこびりついてやらずにおられなかったに違いありません。
ジェイムス・テイラー氏、スティーヴィー・ウインウッド氏の声、共に持ってる方です。
このアルバムでのその音楽は、んーーーー、一言で書きたく無いけど、70’s初頭ってことでシンガー・ソング・ライターさん。生ギターで生な歌を。ジャケのギター・ケースに入ってるスヌーピーちゃん、みたいな音楽かと。
1曲目はどすこいアカペラ。全部じゃないよ。ドラム、ベースのバンドが付いてる曲がほとんど。
試聴していただければ一発で。
私がはまるきっかけとなった先の2曲ヒットの素晴らしさは、改めて「完璧なシングルを讃える会」でやらせてもらおうかと。
今回は全曲そりゃもたまらんですけど、中でも10曲目の
マイ・ソング」。
やばいほどやられました。こんな歌です。ネットに英歌詞無いから、歌詞カードからのガチンコ解釈で。
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これは僕の歌 そして誰も奪うことなんか出来ない
随分長いことかかりました 今君はここにいる
ここにいておくれ
僕は願います 君の夢がかなう方法を見つける その意味をわかってくれることを

これは僕の歌 誰も、まやかしに出来っこない
随分長い時間経ちました 誰かが僕を泣かしてから
僕は願います 君が涙とサヨナラして笑うこと その意味をわかってくれることを

僕はいつもちゃんと歌うことが出来ないかもしれません
そして時々君は聴いてくれない
でも知っておいて 僕がたとえ歌っていても君は近くにいなきゃいけないなんてことはないんだ

これは僕の歌 何ものも消すことなんか出来ない
僕は願います ほんとにほんとに君にはわかって欲しい 生きてる限り 君に僕の歌を歌います

僕はいつもちゃんと歌うことが出来ないかもしれません
そして時々君は聴いてくれない
でも知っておいて 僕がたとえ歌っていても君は近くにいなきゃいけないなんてことはないんだ

これは僕の歌 何ものも消すことなんか出来ない
随分長い時間経ちました どうやればより強くなれるかわかるまで
僕は願います ほんとにほんとに君にはわかって欲しい
生きてる限り 君に僕の歌を歌います
生きてる限り 僕の歌を歌います
生きてる限り 僕の歌を歌います
生きてる限り 君に僕の歌を歌います

どうしたって思い出すのはエルトン・ジョンのユア・ソングです。肩を並べる名曲だ。
かたや誰をも認める、かたやひっそりと。
それはどこがどうしてどうなってそうなったかは浮世の理で。
こっちが言いたいす。
随分長いことかかりました あなたの歌を知るまで
生きてる限り あなたの歌を聴きます。

このとてつもなき清浄な音楽、いつビールのCMとかに使われてもおかしく無し。
出来ればそっとしておいて欲しいような。
それでも全世界の人に聴いて欲しいよ。
何か生きることにとっても大事なことがここにあると思います。

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(山)2006.9.20

ろっくすラビさんページ

でかいジャケットのページ

入手先参考(試聴可能です、UK盤、アマゾン)


ラビさんラブ動画集

Labi Siffre - Something Inside So Strong



It Must Be Love Teaddy Bear sings

Madness - It Must Be Love




The English translation page : here.



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