2006年10月03日

Three Friends / Gentle Giant 1972

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Three Friends
Gentle Giant
1972


皆さん幼馴染と今でもお友達でしょうか?
受験ってやつが第一関門で高校でまず別れ、大学で別れ社会人で決定的に別れちゃう。地元に住み続けるってのがまず難しいすから。学校の関係だと同窓会てのが有るけどそれと離れた結びつきの友達とまた出会うことはあるのかなあ。あいつ何やってるんだろ。すっかりピカチュウになってたりして。まずもって体重は増えてるな。全く変わらなかったらそれはそれで怖いよ。
そんなお話を音で綴りましたのがこのジェントル・ジャイアントの72年3枚目

スリー・フレンズ

かわいいような怖いようなナイス・ジャケです。表ではガチョウ(あひる?)を真ん中に3人体育館座りで向かいあって頭の中は同じ色彩。それが裏ジャケになりますとガチョウは飛び去ってしまいそれぞれの頭はお仕事色、背中を向き合ってしまいます。
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それぞれ道路工事、画家、サラリーマンと道は別れ。そこに至るにはそりゃもうややこしい数々の道程があり、それを歌と演奏であますところなく演奏がこの盤だ。
聴き通せば、うんにゃ、そうだよ会いたくても会えなかったんだよ、それどころじゃ無いこと多々有り、なかなかビバリーヒルズ青春白書みたいなわけにはいかないっすよっと大納得でございます。あのドラマでも社会人では独立、別れが主演者の公私織り交ぜて中心だったし。
ジェントル・ジャイアント。英国の所謂(イワユル)プログレ・バンドです。プログレつうのは、こうゆう音を演るのがもう大好きになっちゃった連中が互いに、お、お前そんなことやりやがったか、俺達はこんなんでやってやる、何をーっと理想的ライバル関係でやるだけやっちゃった音楽。音楽ってゆう大木の上の枝の一番先になったデッカイ実。ヨコの枝にはヘヴィメタリンゴがなってます。同様に一度喰ってその味にはまったら演る側同様、聴く方もクセになっちゃう。GG(ジェントル・ジャイアント)はその枝に最初になった実の一つであることは間違いありません。同じ方向を見てても味が全く違う。濃い濃い。今のミカンってやたら甘いばっかしで美味く無いと思いませんか?昔のはやたら酸っぱくて濃厚だったぞ。喰うのに覚悟がいった。インスタント・ラーメンも同じで、チャルメラとか昔はえぐかったよな。今はその味喰うことはほとんど不可能になってます。良いと思って、進化、改良だと思って美味いと思ったところだけを強調した結果、何かスッカスカになってしまった。音楽はその点、そのままの味で今でも喰えます。この盤には苦味も、酸っぱさも、臭さもたっぷし、混沌とゆうかけがえの無いものがここに。時間は積み重なり、記憶は拭うことが出来ず、今さらチャラにして昔のまんまの気持ちでやり直すってのも白々しさが常に伴って、ノスタルジアってオマケも付いて、これはえりゃあ難しいことです。背を向けて座ってる姿がそのまんま今の音楽を表しているようで感慨深し。
3作目にしてアメリカでのデビュー盤となりました。ですから米盤はジャイ子ちゃんどアップの英1stアルバム・ジャケで。アルバム・チャート最高位197位。本国では常にベスト10!てな訳は無くて、同じくらいじゃ無かったかと。むしろこの後、米での人気が上回ることに。世界七不思議ヤンキーはプログレ好き。ミュージカルの伝統がそうさせたのかな?

ドラマーは本作のみ参加のマルコム・モルティモアさん。

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どんなお話でしょう。
抜粋して歌います
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1.最初
3人の幼馴染がおりました
笑ったり泣いたり共に過ごして
学校時代を通して一緒に遊びました
時が立ちふさがり日々は容赦なく過ぎ去り
未来は予告無くやってきます
〜〜

2.学校時代
ベルが鳴り、全てを呼び出しています過ぎ去った日々を
9月の日々を思い出す
僕らが共に有った日々共に共に
学校時代幸せな日々 僕らがどこにも行かなかった時
学校時代 3人は言いました 僕達はいつまでも友達だよ

それらは去ってしまい 今や僕達は友達を作り友達を失った
あれは現実だったのか?夢だったのか?
子供の日々は行ってしまった

3.一日中労働
丸一日働いている 僕は道路を掘っている
そう一日中
お金を稼ぐ為に掘る 好きなようにそれを使う
それ以外何か言うことあるか
汗にまみれても 金はどんどん逃げていく
後悔は無いよ
一日中働く
若い頃は夢見ていたものだ
夢はまだまだかなうものだと
父ちゃんは笑った あいつは教育に関心が無かった
地獄の人生はタフだ
人はみな平等だと言うのはたやすいが、まわりを見ろ それは嘘っぱちだ
一日中働く クソを喰らう
ボスは上がりを全部持っていく


B面は画家になった子と、サラリーマンの子の気持ち歌、そしてその運命やいかに。
続きは買ってのお楽しみだよ。

しかし、演奏も厳しいけど、歌も厳しー。逃げない音楽もしれん。プログレるってことは。

(山)2006.10.3

ろっくすジェントル・ジャイアントのページ

でかいジャケットのページ

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入手先参考(日本盤紙、アマゾン)

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入手先参考(US盤試聴可能です、アマゾン)

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DVD箱

巨人軍動画集

In Concert Long Beach ABC 1974 Part 1
http://www.youtube.com/watch?v=CmqLXYa26os


In Concert Long Beach ABC 1974 Part 2.
http://www.youtube.com/watch?v=wPN7okQwdRk

Funny ways
http://www.youtube.com/watch?v=nM1-fDL76p0

Proclamation
http://www.youtube.com/watch?v=UWfmfgHXAfE

Gentle Giant 1976-8.
http://www.youtube.com/watch?v=O7-YMI884Cc



The English translation page : here.


posted by 山 at 08:43| Comment(0) | TrackBack(0) | プログレシブ・ロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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