2006年10月15日
I Don't Want to Talk About Sailing / Rod Stewart 1975-1977
I Don't Want to Talk About Sailing
Rod Stewart
1975-1977
昨夜NHKBSで71年フェイセズと76年ロッド・バンドのライブをやりました。前フリはルー大柴氏の芸風一発もの。的が外れて右側の壁にダーツが突き刺さる様相を呈し変なヒューロンカよりよっぽどぎゃははな事態となりましたにょ。フェイセズのライブはもうトンソクのようにゴリゴリ、ロッドさんピッチピチレイン氏、ロニー氏、ケニーおいちゃん、イアン兄さん、ああ、ああとひたすら感激す。これがロックだよなあ。ロッド・バンドはロンドン凱旋ライブで、やや音が悪し、メンバーさんもお疲れ気味、ロッド氏もご乱行真っ盛りの頃のようで唄はフラット気味ながら、UKのお客さんが凄かった。ユニオンジャックの旗振りかざし歌うわ歌うわ。ノせられて後半に向かうほどブギ・ブラザースになるバンド。スイート・リロ・ロックンローラーからえらいことに。ぐっっがつぐっがつのグルーヴで一体化したら無敵だぜ。最後の最後でした。「あと3分しかないぜ。やろうやろう。」と始めたのが
セイリング。
↑78年ごろらしい英国盤。空母かよー。
ここでわたしゃ開眼す。なんせこの曲、耳タコだったこともあり、長いこと、何だかなあ状態だった訳で・・・それがたまった耳アカがごそっと落ちたよ。何で英国だけであんなにヒットしたのかも実感せり。海の国イギリス。五臓六腑の血を沸きあがらせたんだなきっと。世界の海を股にかけ、そのあげく悪行もとんでもなくしてきたイギリスだけど、それ以前に外の世界に出ようって本能があるんじゃないか。それに自然と従ってのロッドさん大西洋横断。英国人のまんまで上陸して、制覇して帰ってきたんだからみんな大喜びなのも無理は無いです。
だから今こそ歌おう舟唄を。オリジナルはサザーランド兄弟。それは超然として存在し、ロッド兄さんはそれを持って航海出帆す。
♪
俺は海を渡る 俺は海を渡る
故郷へ再び 海を越えて
俺は海を渡る 荒波の中
君のそばにいるために 自由でいるために
俺は飛んでいる 俺は飛んでいる
鳥のように 大空を
俺は飛んでいる 高くたゆたう雲を通り抜け
君と共にいるために 自由でいるために
オランダ盤
俺が聞こえるかい 俺が聞こえるかい
暗闇の夜を抜けて 遥か遠く
俺はくたくただ 永久に挑む
君と共にいるために 誰が言えよう
俺が聞こえるかい 俺が聞こえるかい
暗闇の夜を抜けて 遥か遠く
俺はくたくただ 永久に挑む
君と共にいるために 誰が言えよう
俺は海を渡る 俺は海を渡る
故郷へ再び 海を越えて
俺は海を渡る 荒波の中
君のそばにいるために 自由でいるために
おお神よ 君らと共にいるために 自由のために
おお神よ 君らと共にいるために 自由のために
おお神よ
♪
帰る唄なんだよな。もしかして70’sからの英国国歌?離れるに離れられない言葉で表せない故郷の匂い。好きも嫌いも一緒くたになって。これが愛国心ってものじゃないかと。わざわざ押し付けられるようなものじゃぜってー無いな。だって「自由のために」だもん。
同コンサートで果敢にドラムレス、アピスさん小用に行きましたで歌われたのが
I Don't Want to Talk About It
もう話したくない
「ゴシップ雑誌に捧げます」って。あの横断アルバムでの中盤クライマックスとなったクレージーホース、ダニー・ウイッテン氏の曲。この渾身の曲をいささかもいじることなくダニーさんと共に歌います。シングルでヒットしたのは遅れて1977年のこと。ファースト・カット・イズ・ザ・ディーペストとダブルA面で。どうしても忘れたくない。最高位?イギリスではそりゃもうもちろん。
♪
僕は君の眼に話すことが出来る 君が永遠にかと思うほど泣いていたその眼に
空の星達は君にとって何も意味は無いよ あれは鏡なんだ
僕はもう話したくない どんなに君がハートをこなごなにしたか
でももしもうほんのちょっとここにいたら、もし僕がここにいたら
心を聞いてくれるかい?わお、僕のハートを
もし僕がたったひとりでいなきゃいけなかったら 影が心の色を覆い隠すでしょう
青は涙のために 黒は夜の恐れのために
空の星達は君にとって何も意味は無いよ あれは鏡なんだ
僕はもう話したくない どんなに君がハートをこなごなにしたか
でももしもうほんのちょっとここにいたら、もし僕がここにいたら
心を聞いてくれるかい?わお、僕のハートを
ハート、おおおハート、これが全部ハートなんだ
でももしもうほんのちょっとここにいたら、もし僕がここにいたら
心を聞いてくれるかい?わお、僕のハートを
ハート、おおおハート、これが全部ハートなんだ
♪
人はみな甘えたさんです。特に野郎は。気の毒なほど甘えたさん。歌の世界では甘えられる女子はいつもどっかへ行っちゃうの。
で追っかけるのは野郎。どのように追っかけたらハートを聞いてくれるか、それが大問題で、実際は一回行かれちゃったらそれは相当愛想を尽かされちゃってアウトなんだけど、阿呆な野郎どもはそこまで行ってやっと気付く訳で、頼むよもうの決定版曲です。
それでも多分駄目で、ロッドさんほどのモテモテさんでもそうなんだから。各自そこまでの事態に至らぬよう重々注意しましょう。
何も恋だけのこと歌っているわけじゃないと思うとなおさら。
正直に気持ちを。最初に伝えてみよう。あの人にもその人にも。
これがまた一番難なことなんだな、きっと。
(山)2006.10.15
ろっくすRODのページ
でかいジャケットのページ
入手先参考(日本盤、アマゾン)
試聴可能です、US盤
大西洋横断動画集
Sailing
http://www.youtube.com/watch?v=iJeUqrnP1HA
Rod Stewart & Amy Belle- I don't wanna talk about it
http://www.youtube.com/watch?v=U7oOeBDEgOU
The English translation page : here.
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