
Marquee Moon
Television
1977/4/16
マーキー・ムーン
シングルです。

もしかして一生かかっても終わらないかもしれぬ英国チャート全曲追っかけをメルマガちゃぶ通でやってますが、
やらなきゃわからんかった。ほんまにチャートインしてたんだ。それもクラッシュ登場の次の週に。
ニューエントリーの他の曲と混ざっていきなし聞くと腰抜かすほど衝撃です。マジで。35位で現れて、まさか1位になるわきゃなし。どこまで上がったかなんてぇのはどうでもよくてこの曲がアバやデビッド・ソウルと同じ土俵で上がってるってのは。やっぱ英国ならでは。すげー国だ。
この長尺の曲、シングルではA面にパート1、B面にパート2として納められてます。その分け方もまた絶妙。あのソロ前「ああう」の箇所、トム氏の墨絵ソロの直前。切るならあそこしか無いぜ。新たな気持ちで裏に廻してありがたく聴く。
ああう。
その音楽空気は正にジャケそのもの。中央のトム・ヴァーライン氏の顔付きと来たら。こんな顔してる人間は他には・・・うーむ・・・怪奇映画でしか見た事無いな。
ロッキー・ホラーショーのリフ・ラフおじさんとか

ヤング・フランケンシュタインの馬肉喰うおじさんとか

とにかく尋常じゃありゃあせん。
歌声もまた。蛙20匹ノドに引っ掛けて1匹づつ吐き出しながら歌うが如く。
2本のギター。ちゃか、んちゃかvsてろてろてろてろ。聴いてどっちをエアギターするかであなたの性格がわかります。
私はてろてろ派。日によって、ちゃかになるけど。
まるで青と赤。2色が見事な機織みたいに目の前で糸絡まり混ざっていくような様が。
ロイド氏上手い!天駆け上がるごとし。
リズムセクションたら・・・これがバンドだ。この瞬間を得た人たちは幸せです羨ましい。。
74年にデビューしながらこうしてレコで世に出たのは77年。本命がラスト登場。その時はもうNYパンクは解体に向かっておった模様で。
最後の最後に刻んでおかねばならぬの特別の気迫溢れり。2ndとも全然違うし。ここでしか聴けないんだよな。

♪
私は記憶している
闇がどんなに重なっていたか
私は回顧する
稲妻が直撃した瞬間
私は聴いていた
雨音を聴いていた
私は聞いていた
何か他の何かを聞いていた
巣のごとき生き方 私の夜に襞(ひだ)作る
死のキス 人生を抱擁する
そこで私は立ちすくむ 看板に描かれた月の下で
ただただ待っている
私は男に満を持して話しかけた
道を歩いていた男に
彼に尋ねた
”どうしてあんたは気が狂わないのか?”
彼は言った
”見てごらん、小僧。お前は大して幸せじゃないのかい?
なら天国のポン酒の為に お前はそんなに悲しくないのかい?”
ぽんぽんぽん ぽんぽんぽんぽん
巣のごとき生き方 私の夜に襞(ひだ)作る
死のキス 人生を抱擁する
そこで私は立ちすくむ 看板に描かれた月の下で ただただ待っている
ためらっている
そうキャデラック
墓場からそれは手招き
私を引き摺りこもうとしている
みんなで入れと言っている
その時そのキャデラック
ふらふらとまた墓場に舞い戻る
そして俺は
私はまた外に出た
巣のごとき生き方 私の夜に襞(ひだ)作る
死のキス 人生を抱擁する
そこで私は立ちすくむ 看板に描かれた月の下で
俺は待っていない
ああう
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私は記憶している
闇がどんなに重なっていたか
私は回顧する
稲妻が直撃した瞬間
私は聴いていた
雨音を聴いていた
私は聞いていた
何か他の何かを聞いていた
♪
ああう。

(山)2006.11.5
ろっくすテレヴィジョンのページ
でかいジャケのページ
入手先参考(日本盤、アマゾン)
試聴可能です、US盤
テレビジョン動画集
Television - Marquee Moon Part 1 of 2 1993 Washington
http://www.youtube.com/watch?v=kDrLzeAMqOw
Tom Verlaine teaching Richard Hell "Venus"
http://www.youtube.com/watch?v=PqU4sn-JodE
Richard Hell struggles with "Venus", part 2
http://www.youtube.com/watch?v=jJYdC20gjb0
The English translation page : here.
つい最近ヴォイドイズを聴いてファンになってしまいました。テレヴィジョンもいつか聴いてみたいと思います。
行っちゃって下さい。生生な音です。