2006年11月06日

Live Album / Grand Funk Railroad 1970/9

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Live Album
Grand Funk Railroad
1970/9


(納谷ごろう氏ナレーター)
”時は1970年北米大陸の荒野にて3人の若者が誘拐された。悪の結社ショッカーによってその若者達は野獣改造人間に改造され叫ぶはわめくは弾くは叩くは人はそれをグランド・ファンク・レイルロードと呼んだ。”
”ルパーン、これまだ終わらんのか。長すぎるぞ。おいルパーン”
”とっつぁーん、わからないかなー。これがローックのフィーリングなんだぜ、とっつぁーん。”
”ルパーン、銭形なんかにかまってないで踊りましょ。”
”うひょー、不二子ちゃあん。踊ろ踊ろ。”
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街で70’sファッションに身を包んでる若者に訊きました。
「君達、グランド・ファンクって知ってるかい?」
「えー、なにい、それ。わかんなーい。」
「君が着てるTシャツに書いてあるじゃないか。」
「えー、これー?何かあ70’sだしー。かっこいいし
ー。英語読めないからー。」
「あ、俺知ってるよ。グラファン。うちの爺さんがさあ、雨の後楽園とかさー、あれは良かった伝説だ、わしの青春だ、とかさー遠い目をするんだ、それもしょっちゅう。それでさー、どんなに凄かったかさー、訊いてもさー、おめえらにはわからんって教えてくれねでやんの。そんなんさー俺生まれてないしさー、わかんねつうの。あれむかつくよなあ。」
「行こ行こ。」
「そうですか、お爺さんがですか。うーむ。あれ、行っちゃった。あ、中古レコード屋さんから人が出て来た。あの人に訊いてみましょう。
あ、すみません。お聞きしてよろしいですか?」
「あ、何でしょうか?」
「そのレコードは何ですか?」
嬉しそうに「あ、これ?いや大したもんじゃないすよ。ソフトマシーンの4。英国初回プレス。6万円。ちょーっとお金使っちゃったかな。」
「す、すごいですね」
「やっぱレコはミントよミント。」
「失礼ですがお歳は?」
「39歳すけど。」
「グランド・ファンクって知ってますか?」
「そりゃもち知ってるけど。あの大味で、だらだらして、大味で、ずっとでかい音で、大味で、やってるアメリカのバンドだろ。」
「何かアルバムお持ちになってますか?」
「そんなん持ってる訳無いじゃん。大味でだらだらしてって書いてあるもん。あちこちで。そうなんだろ?」
「いやそうゆう風に言っちゃ身もフタも。これにはそれなりのわけが・・・」
「そりよりさ、ねえ、デッカのさ、1969年のさ、レアなさ・・」
「あ、もうけっこうです。ありがとうございました。ふう。」
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かのごとく21世紀の今、世界中に認識されてますGFR。略してグランド・ファンク・レイルロード。
これは1970年のその名も
ライブ・アルバム
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2枚組、11曲入り。2枚組ですったら。最終面は1曲しか入ってませんが45回転じゃ無いよ。当時勃興してたLPシングル化計画の一環。
だってさ、収まる訳ねえじゃねえか。この俺の体の熱さどうしてくれよう。
何で当然衣装は裸です。いや下は履いてるってば。靴下もズボンも。じゃないとドラマーさんなんて当たっちゃって・・いや失礼。
私もですね、1960年生まれなもんで、聞いた話なんですが当時は東のレッド・ツェッペリン、西のグラファンと呼ばれたそうです。そんでさっきの兄ちゃんの爺ちゃんが遠い目をする雨の後楽園球場。これが伝説でして。まあ兄ちゃんの気持ちもわかります。もう経験出来んこと言われてもねえ。リンダ困っちゃう。あれに勝るものは無いって言われても。ま、そうゆうときは御爺ちゃんの思い出は大切にしてあげて、我々は虚心坦懐雨あられで残されたこの生盤から汗と熱気とエナジーの汁を爺ちゃん達なんかよりもっと吸ってしまいましょう。経験してない過去は我々の未来だ。経験してる過去は今にすること可能。
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いわゆるロックのコンサートの定番展開がここにあります。それはこの時やるべきだからやったことであるからやってるのは当然。エンディングが長いのも必然。それだけを理由に非難されるは憮然。完全超然そりゃ自然。いかんラップしてしまった。ファクユ。だいたいなんでまーこんな体力があるのでしょう。三食肉喰ってる外人さんだってこりゃ尋常じゃねえよ。ノン・エフェクターでベースこんだけブリブリ弾いたら指がキンニクマンになってしまうぞ。ロック構成の普通は最小単位の3人だからそれぞれが当然手抜きなんかできねえ。そして歌を歌う人がギターも兼ねてるってば独特の作法が存在します。ドラムとベースがしっかりケツ持ち上げてるから、おめーは好きなように暴れな。つう。そのマーク・ファーナー兄さん、温情にあづかり存分にお暴れ。スカっと爽やか、アメリカンでなきゃ持てない声で歌い、もちろんギター鳴らし、無茶はせんと歌うときはストロークぎんぎん。みんな聴いてるかーって時にはソロぎんぎん。引く時もちゃんと引いて、そん時はハープもぶわぶわ吹くよ。なんてやってたら15分なんかあっとゆうまだ。3面でライブが終わり4面は全アンコールの1曲だ。世界4大ハートブレーカーの内の一つハートブレーカーもちゃんと入ってるよ。
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”都会では・・・・若者が・・・ってきいています・・・いかなくちゃ”って歌ってはいけません。いやいいけど。

えー、こちとら齢46をまもなく迎えようとして、時間軸が昔と変わっております。長いものが大丈夫にどんどんなってきたよ。多分歳を取ると時間が滝のように先端に向かって流れ出す模様。感覚が鈍くなってるからじゃねえかって?うーむ、確かに。やたらとそれで困ることがあるのはそりゃそうだけど、いいこともあります。長くありませんたらライブ・アルバム略してグランド・ファンク・レイルドーロ。
これを聞くと皺が3本確実に伸びます。リアルだった自分の時間も取り戻す。ありがてえぜ。

(山)2006.11.6

ろっくすGFRのページ

でかいジャケットのページ

入手先参考(日本盤、アマゾン)

US盤(試聴可能です。同)

Grand Funks動画集

Heatbreaker
http://www.youtube.com/watch?v=Ig0pq0ZR1t0


Grand Funk in Ohio 1970
http://www.youtube.com/watch?v=qetmhNCxB18




The English translation page : here.




posted by 山 at 08:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ハードロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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