2006年11月22日
FM/Live / Climax Blues Band 1973
FM/Live
Climax Blues Band
1973
うお、FMチューナーだ。コンポ・ステレオてばさ。有ったのさ。今でもあるわな。プレーヤー、アンプ、スピーカー、そして必ず必要はFMチューナー。アンプとチューナーが一緒くたになったレシーバーてのもあったのさ。そんでそのFMなんだけど、FM東京とNHK−FMしか無いのさ。それをさ、カセット・デッキ、あ、これ重要だった、にエアチェックして録音するの。貧乏な学生は。丸ごと全部LP放送しちまう番組とか有って大変嬉しゅうございました。今、FMを聴くのは我が家では専ら車の中なんですけど、皆様はいかがでしょう。とゆうのもCDプレーヤーがうちの車には無いんです。カセットなんです。そのFMを聞くとどのチャンネルでも同じ声の女性DJ男性DJが喋ってて怖いんです。NHKはNHKでみんな同じ声。
そんなFMのジャケのこのアルバム。
表ジャケのセレクター、ヴォリュームてのはわかるな。
裏ジャケのチューニング・メーターてのもわかる。でもそれにFMセンターって切り替えが有るのは一体何なんだろう。むー。その隣にミュートてのが有ります。ミュートしたいだろうけど「AM,FM」の切り替えがあるのが解せん沼。オン、オフが有ればいいんじゃなかろか。そして上にチューニングの目盛りがあります。あ、これじゃFM東京が聞けぬ。アメリカには無いのかFM東京。
そんなFMのジャケのこのアルバム。
その名も
FM/ライブ
やるはCBB。どうしてもロマンチックが止められないのはCCB。こちらはCBB。略してクライマックス・ブルース・バンド。英国の文字通りブルース・バンドです。60’s後半に巻き起こった一大ブルース・ブームでフリートウッド・マック、サヴォイ・ブラウン、チッキン・シャックの御三家に継ぐ第4のバンドだ。大相撲で言えば枡田山、雅山。ブーム去っちゃうと4番目はきつうございます。それでもロマンチックは止める訳にはまいりません。精進に精進を重ねてこの盤でレコード会社をハーヴェストからポリドールに移籍。名前も実はクライマックス・シカゴ・ブルース・バンドってCCBBだったんすが、これじゃ戦略核弾頭みたいなんで一個C取ってみました。決意の表れです。それで第一弾は裸になった生のおっさんの姿。
文字通りFM放送されたライブの盤です。場所はニューヨークのアカデミー・オブ・ニューヨーク。放送したのはWNEW−FMニューヨーク。
これを皮切りに大陸を地獄のロード行脚。3年後には見事に実を結んでシングル「クドント・ゲット・イット・ライト」の大ヒットを飛ばします。
4人組です。フロントマンはピート・ヘイコック氏とコリン・クーパー氏のギター、歌のお二人。コリン・ヘイ氏じゃ無いよ。コリン星てのもどっかで聞いたな。何だったけコリン星。
ブームの時には、もう好きなブルースを好きなだけやってれば、演る方も聞くほうも幸せ、ああ幸せだったろうかと思われますが、それだけじゃ音楽ライフ続けられません。その後の活路を見出す為に各バンドそりゃもう血の滲む努力をば。マックはご存知の通り、迷い道をそのまま進んで正反対の己POP天国に到達なさった。他のバンドは分裂したり無くなっちゃったり・・・の中でこれだっ。見出したのはブギの道。
ブギとは、ブギウギじゃ無いよ。はたまたいわゆるオールディーズ・ロックンロールでも無いよ。8ビートロックリズムに乗せてのミドルテンポ突進ロックです。大相撲で言えば突き押しの美学。それも突っ張りじゃ無くてハズ押し。ハズ押してのは相手のおっぱいの両脇に手をあてがって、相手がアハンって油断してる間に突進する技です。ああ地味だ。それにもちろんブルースは3連リズムじゃけん。地獄車のような3連ブギーもあります。
8ブギーの要は、そりゃズズジャジャのギター左手セーハはもちろん、それに絡むもう一人のギターのンガっンガっがキモ。特に「っ」小さい「っ」が出来るかどうかで勝負が決まる。これを会得するにはバンド全員で毎日千回のシコ、てっぽうをしなければなりません。九州場所の福岡体育センターの柱には「てっぽうきんし」って紙ビラが張ってある。今日TVで見てね。
3連ブギーがこれまた難技でして、これをやるには一日10時間の股割してすっかりケツが割れなきゃいかんのだ。
そんなことするのは止めようが無いくらいこれが好きだからだ。
その上でお客様魅了する為、聞いてもらわねばなりません。塩を頭上高く蒔くもよし、ふがふがふがふがと高見盛するもよし、そいやーと朝青龍するもよし、押したり引いたり耳を逃さぬように。押す時には凄い迫力だよ。バルト並だよ。ハードロックさ。セブンズ・サンって曲はジョ−ジー・フェイム氏も軽やかにカバーして英国でヒットしたウイリー・ディクソン氏の曲。あ、ここはニューヨークだ。って気付いたのはやっちゃった後。
アンコールにはしっかりとご当地ソング「ニューヨークに行きまっしょい」をやる。みんな大喜び。
日本に来たら何をやってくれるのかな。「スモーキン・ブギ」かな
。
「つっぱりハイスクールロックンロール」
かな。荒城の月じゃあるまい。
そこまでやって始めて、スロー・ブルース「ソー・メニー・ローズ」演奏させて貰えます。あ、トイレ行かないで〜。
行きませんったら。
ブルースの神様はここにもいるよ。バンド全員を抱きしめてぎゅっと。両手がキメられてま。
アホな聴衆が一人おります。最高です。サクラでは・・・無いと思う。
(山)2006.11.22
ろっくすCBBのページ
でかいジャケットのページ
入手先参考(US盤、試聴可能です、アマゾン)
CBBな動画
Climax Blues Band - Couldn't Get It Right
http://www.youtube.com/watch?v=n_hMSGIdyws
The English translation page : here.
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