2006年12月14日

Heroes Are Hard to Find / Fleetwood Mac 1974/9

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Heroes Are Hard to Find
Fleetwood Mac
1974/9


おはようございます。
朝にご覧の方は朝飯時に肋骨男ですんません。

こんにちわ。
昼にご覧の方は妙な三位一体攻撃ですんません。
こんばんわ。
夜にご覧の方は夢に出そうなおっさんですんません。ご堪忍を。噂でブレーク前のマックです。直前の
1974年作

ヒーローズ・アー・ハード・トゥ・ファインド
英雄達はなかなか見つけられるもんじゃありやせん
邦題なぜか「クリスタルの謎」。


世にゆう狭間、世にゆう過渡期。世にゆうウエルチ・マック時代。白ブルース・ブーム御三家と言われた栄光の時代から、目玉のピーターさん抜け、次々
と抜け、頭のミック親分そのたんびに駆け回り新しい職人見つけて頑張るぞ。代わりの筆頭目玉にと地方白ソウル・バンドで見っけたのがボブ・ウエルチ
さんで、フロントでやるにはそりゃ充分な味の濃さ。ところがマックだからマクドマックおじさんみたいなルックスは・・・良かったのか悪かったのか。女の子には不評です。多分。そしてそれにつけても味が濃いその味が、濃過ぎるつうか泥臭いつうか、ボブ臭いつうか、そのオイニーのキツさはジャクソンのブラウンさんかイアン・アンダーソンおいちゃんに匹敵する唯我独尊ちゃんで、果たしてうーむ。と心配になって、やはりマックは3つの個性で絶妙三角関係を目指せとばかりにさらに若職人をスカウトしたものの、どうも世間の風がいっこうに吹かず。もうちょっと。そうなると若いやつらは辞めちゃうの。でもさ、その間だって1年1作で手抜きなどしようの無い目一杯盤リリース、シングル・ヒットは無かったけど、ほら
1970 Kiln House Pop Albums 69
1971 Future Games Pop Albums 91
1972 Bare Trees Pop Albums 70
1973 Mystery To Me Pop Albums 67
1973 Penguin Pop Albums 49


全部HOT100入り。大健闘です。逆風でも中身がテンコならここまでは行ける。
その間、ウエルチ氏はますますボブ臭くなりの、マクヴィーさんはいささかも揺るがずマクヴィーさん。
最終的に”そして4人が残った”。なら、思いっきりやって御覧なさいのミック親分。腹決めて、ジャケはお得意必殺怪奇路線。美しいジャケ、怪奇ジャケと交互に責めることに何かなっちゃってたようで、それもこれも「ミスター・ワンダフル」
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と「イギリスの薔薇」
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が中身を聴かない人にもディープインパクトだったせいで、中身と全然ちゃうやん。これや
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これ
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みたいにしたら順位は10は違ったであろう。
それで思いの丈やって、ウエルチ・マックは終焉です。
そしたら何とこれまでで最高位34位になっちゃったてんだから・・・時既に遅し。終わるものを止めることは出来ず。

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↑楽しそうなのにー。あ、やばい、マクヴィおっさんの手に酒瓶。

叫ぶぞ。過渡期、過渡期ってカトキチちゃんじゃ無いんだから、何を持って過渡期ちゅうのか。
ウエルチ・マックは他に類を見ない宝です。
極め付けのこの盤は至宝です。ボブ臭が耐えられませんって方はそりゃもうしゃあないけど。

頭はいささかも揺るがず変わらずのクリスティンさんのタイトル曲から。ちっきん・シャックの頃から噂マックしてたんだからー。ほんとだよ。
クリスティンBOXってのを出して欲しか。ジョン・オーツBOXと同じくらい出して欲しか。おおおと瞳孔開くぞきっと。
出さないならてめえで作るか。
違うのはバックで、そりゃ噂マックでビタリ、はまった・・・てのはそりゃそうか。あはは。
はまって無いのがいかんってのは音楽では真実のようで真実で無いのでそれだって魅力です。
このタイトル曲も、ラッパが曲を恫喝するように鳴り響いて、けけけ。
2曲目は、何とスライド王、エルモア・ジェイムス氏の曲「カミン・ホーム」。これがまたもちろん、どブルースな原曲から1千マイルの彼方に飛んで行ってアルバトロスに出会って戻って来たらすっかりウエルチおいにーが付いちゃったえらいヴァージョン。ミック親方ニヤニヤしてる。いたずら好きでねぇ。
3曲目エンジェルはボブ節です。パリスです。エボニ・アイズです。よく聞くとブルースだったりする。微妙な絡み合いの関係。
4曲目バミューダ履いてます、じゃ無かった、バミューダ・トライアングルは・・・ボブ節です。気が付くとブルースだったりする。微妙な絡み合いの関係。
5曲目、カマ・リトル・ビット・クローサーは、噂ファンは涙たらたらのクリスティン節。これまで待っていた方ここで存分に。美しきペダル・スティールは名手ピート・スニーキィ氏。
レコはここで反転、B面。B面になると摩訶不思議な事態が発生するのだ。
まずは頭の
シーズ・チェンジング・ミー
おお、マック!これはクリスティン嬢作だよなー。って思ってると、あれ、ウエルチおじちゃん作。
ついに最後の最後に融合したかっ。このコーラス感覚がしっかり次の世代に受け継がれます。名曲です。
2曲目、バッド・ルーザー。おおお、ウエルチ節。あれ?歌ってるのはマクヴィさん。作もマクヴィさん。いささかも揺るがぬ・・揺らいだ。
恐るべしボブ納豆。
3曲目、シルバー・ヒールズは・・・明るいボブ節です。♪俺はいささかも変わらん、けっして変わらなかった、変わらん、ぐお♪
知ってます\(^o^)/。
4曲目、プローブ・ユア・ラブ。さあ泣け、名曲、クリスティン嬢作歌唱、しかもボブ・センチメンタル・レディ味込み。
熟成したぞ。よく聴くとブルース。
5曲目。ボーン・エンチャンター。さあもう残り時間少なし。ここでやるはボブ節満載のボブ作の曲をマクヴィさん声みたいにボブ氏が歌う(クリスティンさんじゃないよな。ほんと似てるんです。)。
ラスト、セイフ・ハーバーはウエルチ氏作。多分ずっとライブで演ってた「アルバトロス」に別れを言うような。

各所で鳴り響くストリングスとラッパはニック・デカロ氏。
リプリーズでなければ出来得なかったこの70’s前半マック、ましてやその総決算。ジャケ込みで忘れようにも忘れられまっかいな。

(山)2006.12.14

ろっくすマックのページ

でかいジャケットのページ

マックのファミリー・ツリー

入手先参考、試聴可能です、US盤、アマゾン


ウエルチさんとマクヴィさん動画

Ebony Eyes from Cal Jam 2 - Bob Welch with Stevie Nicks
http://www.youtube.com/watch?v=-ArmGQoibR0


Fleetwood Mac - Get Like You Used To Be (1975)
http://www.youtube.com/watch?v=N9mxkBEyiDo

History of Fleetwood Mac Part 4
http://www.youtube.com/watch?v=drxoGjuhRQM

History of Fleetwood Mac Part 5
http://www.youtube.com/watch?v=bDSDIX6to6Y

bob welch - ebony eyes
http://www.youtube.com/watch?v=sUURifpJyeg

Bob Welch - Sentimental Lady
http://www.youtube.com/watch?v=SFlHAqitsko



The English translation page : here.


posted by 山 at 08:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ヒット職人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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