2006年12月20日

Back Stabbers / The O'Jays 1972

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Back Stabbers
The O'Jays
1972


そうとう不機嫌そうなおっさん三人。
こっちを睨みつけてます。
誰あろうオージェイズ。
フィリー・ソウル略してフィラデルフィア・ソウルのチャーミング派の筆頭がスピナーズ、男前派の筆頭がテディ・ペンタグラス氏擁するハロルド・メルビン&ザ・ブルー・ノーツだとすれば

武闘派の筆頭です。

その腕ひしぎ逆十字の切れ味が最も鋭かった頃、
1972年の盤がこの

バック・スタバーズ
裏切り者のテーマ


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フィラデルフィアはご存知の通り北の東に位置する米でも最も歴史の有る都市です。南北戦争でいやあ北だからブラック民は自由だったかつうと、聞くと
ころによりますとその歴史の分だけ問題山積み、大変な状況は今もなお解決せず悶え苦しんでられるそうです。北だから自由なんてーのは共和党は保守、
民主党はリベラルってなくらい胡散臭い話で、アメリカが食い物にしてたのは外国のみならず、実は自分の国の力無き人たちだっつう。
黙ってられません。
言いたい事は山ほど有ります
とゆうのがこのアルバムです。フィリー・ソウルです。
何しろこちとら和人なんで、言葉わからず、フィリーといやあ東京音楽祭&スリー・ディグリーズ&スタイリスティックスなどなど、華麗な衣装に華麗なストリングス&華麗なライス、ゴージャスなソウルだってずっと思ってたよ。
確かにゴージャスだし、当たりも柔らかい。
少しづつこちとらも親父になって色んなレコ聞いて、どうもこれは様子が違うかもと思い始め
さらにここへ来て日本でも正体が明らかになってきた9割の国民を食い物にしてるって現実だ。
真っ向から受ける立場になってどんどん染みて来たよ。
説明されれば、理屈ではわかるけど、実感としては当事者にならんとわからんものだなあ。それはいじめ(←他に言葉は無いのか)と同様で。

このサウンドの華麗さは、ブルースの言ってみりゃああの貧相さと同じくらい切実なものだと感じてます。

黒い男三人が、鼻息ふんふんさせて息を吐き出し歌っている。ギター・ソロも無し。フロントに誰が立つでも無し。
歌があるだけ。ガシっと音を鳴らすバック。弦は光りながら絡み付いている。
歌詞の中身を解釈すればなおさら来ることは間違いないだろうけど、ただ聴いてるだけでも音楽は厳しさを伝えます。

タイトル曲の「裏切り者のテーマ」は以前、介錯仕って貰いました。
笑って愛想が良く近づいて来るヤツにろくなやつはいない。後ろから寝首をかかれることなかれ。とゆう歌。
歳とって寝首をかかれればかかれるほどたまらなくなってくるわ。

「世界に平和が訪れる時」「俺は誰なんだ」「どーんと落ち込むとき」「992 議論」「無能で、疑わしくて、嫉妬している種類の人々」とタイトルだけでも重い、曲はなおさら重い、音は軽やかがづんづん続いての

最後に待ち構えてる曲は、大ヒット曲

ラブ・トレイン

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これだけ聴くと、これだけシングルで聴いていた時は長し、のほほんと世界よ連帯せよって・・・現実的じゃ無い理想を歌っているのかって思ってしまうよ。思ってました。自らを恥じます。
アルバムで聴いてここに到達して戦慄を覚えました。
理想も何も、そうしなきゃ結局のところ、人類全部破滅だよって地獄の底からうめいている。
マジ、デス・メタルかも。血まみれになった人から刺さないで下さいって言われたら・・・刺すヤツは狂ってるぞ。


人々 世界にいる全員 すべて
手を結べ
愛の列車を出発させよ 愛の列車だ

人々 世界にいる全員 すべて 今
手を結べ 愛で共に
愛の列車を出発させよ 愛の列車
もうすぐに次の停車駅となります
全ての民に教えよう ロシア、中国、にも
議題に登る時が来たのがわからないか
そしてこの列車を走り続けさせよう 走り通させよう
そうそう
世界中の人々 金なんか必要としない
手を結べ(かもん)
愛の列車を出発させよ 愛の列車(乗車券は無用、乗りな)
世界中の人々(乗りなよ、この列車に乗りなよ)
手を結べ(乗りなよ)
愛の列車を出発させよう 愛の列車

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君たち兄弟全部 アフリカにいる
全ての人に教えよう エジプトの、そしてイスラエルの人にも
どうかその駅でこの列車に乗り損ねることがないように
何故なら もしあなたが乗り損ねたら 俺は申し訳なく思う 君に申し訳ない
そう
世界中の人々(姉妹そして兄弟)
手を結ぼう(結ぼう、カモン)
愛の列車を出発させよう 愛の列車
世界中の人々(乗車券無用)
手を結ぼう(カモン、乗りなよ)
愛の列車を出発させよう 愛の列車

乗ろう さあ乗ろう
乗ろう 乗ろう

呪うじゃありませんから”乗ろう”ですからー。
明らかに乗車させるのを邪魔するヤツラおり。
相手せず、どうやってシカトして乗り込むかが、最大の難関であります。


(山)2006.12.20

でかいジャケットのページ

入手先参考、日本盤、アマゾン

入手先参考、試聴可能です、US盤、アマゾン


裏切り者の動画

The O'jays - backstabbers
http://www.youtube.com/watch?v=B4AZAgLowO4


Love Train Music Video
http://www.youtube.com/watch?v=eEUKW99ohuw

The O'Jays "Love Train"
http://www.youtube.com/watch?v=QySvIS5WHDY

Rolling Stones "Love Train" 2003
http://www.youtube.com/watch?v=4OhBYtiio1I


The English translation page : here.
posted by 山 at 09:34| Comment(0) | TrackBack(0) | ソウル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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