2007年01月04日

Primitive Guitars / Phil Manzanera 1982

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Primitive Guitars
Phil Manzanera
1982


2007年最初のアルバム感謝はーーーーーー
満座一致で決定!

原始六弦楽器
フィル・マンザネラ

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ロクシー・ミュージックのギタリストたるマンザ氏がデビュー10周年を迎えマンを座して放つインスト・アルバム。
本名フィリップ・ターゲット-アダムス、ロンドン生まれ、1951年1月31日。英国人の父、コロンビア人の母。幼少期よりキューバ、ハワイと居を移しベネゼイラにて8歳の時にギター弾き始める。ご本人の弁によると17歳の時に己のスタイルを確立なさったそうで、それはギターを他の楽器のごとく弾くことだったそうである。あいである。好きな音楽はジャズで体はラテン、為したバンドはプログレ、そしてデビューはロクシーつうハイパー&キャムプなバンド。改めて10年を振り返るにあたるに相応しき決定盤となったのがこのアルバムでございます。
とんでもない傑作となりました。そりゃ当然じゃけんど。

何たってマンザさんでっせ。
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108つの眼を持ち、
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愛用はギブソン・サンダーバード801号。
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今回は製作、ベース以外の全ての楽器も己演奏す。歌は歌わん。歌声は謎。
弾けるとは思うが、何故かベースで助っ人に迎えたはジョン・ウエットン氏。名手は名手を信頼し技で応える。
ドラムスは打ち込み、ドラム・マシーン。デジタルでは無くアナログの。苔むした石のごとく無慈悲に時を刻む彼に自分を鏡に写したように色を付ける。
優れたギタリストてーのは一音で、それを誰が弾いているかわかる御仁であります。いくら速く弾けても超絶でも判別出来んようじゃ、凡ギター弾きだね。その点、マンザさんは人間地球音楽ですけん、リズムであろうがソロであろうが無双なのだ。
無双が無になって作ったアルバム、

とんでもない傑作となりました。
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作るにあたって過去の自分の作品をすべからく聴き直したそうです。あまたのマンザ・テープから発掘された中からの断片が織り込まれて。
ロクシーの「ボーガス・マン」登場。亡霊のように。

1曲目、「クリオロ」は日産のCMに使われた。墨絵のごとくどこか和な音入り。お洒落でもある。

82年と言えば本隊ロキシー・ミュージックが、あの「アヴァロン」を為した年でもあります。
あちらもとんでもない傑作。
憧れのお洒落さんに向かって日々努力したものの、すればするほどすっとこどっこいになってしまったフェリー氏が数多の失恋の末、ついに辿り着いた真っ当なお洒落音楽で。その喜びたるや痛くなるほどわかり申すが、わかるけどよー、
このアルバムがあるじゃんか
マンザさんが辿り着いた桃源郷が。同じ82年に。
すっとこどっこい、づんどこを捨てず真っ向から受け止め、辿り着いたものが。
テクノもPILもドゥルッティ・コラムもNWもエノも全て内包されちょるやし、しかもマジお洒落、そして粉砕お洒落。
一足遅かったのかなあ。
真っ当お洒落なアヴァロンが大成功(当然)した為に埋もれた。ものの見事に。
もしも・・・・出来うれば・・・時間軸反転させて・・・この音で・・・ロクシーが邁進してれば
「馬場論しかもジャイアント」作ってれば・・・
成功は無かったかもしれんが・・・・
見たことも聴いたことも無い、正にあのロキシーが80’sに再びハイパーが聴けたかと思うと
地団太1000回。その後のマンザさんが逆にアヴァロンに翻弄された姿を見るに
地団太1万回。
時は取り戻せぬに。
今が証明してると思う次第です。
かけがえの無い感覚だったと思う。この味。

究極の選択だな、アヴァロンと馬場論。

(山)2007.1.4

ろっくすマンザさんのページ

でかいジャケットのページ

入手先参考、UK盤,アマゾン


入手先参考、試聴可能です、US盤ベスト、アマゾン


満座喝采動画

Roxy music Stockholm 1976 Phil Manzanera Diamond head
http://www.youtube.com/watch?v=Xo8AM5CNUtI


roxy music - love is the drug
http://www.youtube.com/watch?v=N8cIUw7TIwY

Split Enz - Sweet Dreams (1976)
http://www.youtube.com/watch?v=6xyDLGfEm74



The English translation page : here.

posted by 山 at 08:33| Comment(0) | TrackBack(0) | プログレシブ・ロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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