
Feel The Need In Me and
Detroit Emeralds
1973
イギリスってのはほんとえらいこっちゃな国です。今更ながら音楽大国だとつくづく思う今日この頃いかがお暮らしですか?
えらいこっちゃな国、イギリスにはやたら色々な音楽が好きな人がいて、それぞれ我関せず、私はこれを聴く、ふーんあなたはそれを聴くの、じゃさいならでそれぞれが生活してるらしい。だもんで各ジャンル少量ながらも必ず支持する人がいてレコードも売れる。だもんで、それぞれのジャンルでブレークするとチャートに出て来てあらびっくりなんてことが。あるんではないか。
我が国も同じように音楽大国なんだと思うけどチャートにまでは、そうゆうのは出ないよなー。
その中でも、絶大な勢力を持っているのがノーザン・ソウル愛好家の一派であることが当社調べで判明しました。
そうです、北米のみです。北米のみがメジャー。なんで南部があかんか?そんなんわしゃしらんわ。そのくせロック・ミュージシャンには南の愛好家が多いのが不思議。ブルースってのともちょっと違う、えらい違う連中らしく。モータウンはもとより、シカゴ、デトロイトそしてフィラデルフィア。
おそらく秘密結社「北のソウル愛好協会」ってのが有って、鉄の掟の元、団結してるに違い有りません。結成は多分1963年ごろ。年季入ってるでー。
現在ではさらに奥地も奥地、もはや秘境と言ってよい地点にまで到達したコンピCDが続々出ているらしい。
あ、さて
本日の主人公は、その名もデトロイト・エメラルズ以前、アルバムを感謝させていただきました。アーカンソーからシカゴにやってきた、おっさん4人。68年にグループを結成し、一人抜け、3人になって、デトロイトの暗黒ファンク梁山泊”ウエストバウンド・レーベル”からレコード出します。
そこにはオハイオ・プレーヤーズやファンカデリックとかおった訳でそりゃもう暗黒で、その化物どもはイギリスではまったく相手にされず・・・
しかしエメラルズは、即発見されたよ。
だって、スイートで、宝石みたいなソウルだったから。
それはモータウンのあの感じとも違って、フィリーの華麗なしょっぱさとも違って、独特の・・・うがー、ユー・チューブには何でもあるんだけどなあ、無いよ、しかも試聴出来るとこがない、しかもこの感じ説明できーん。
だから秘密結社化したのかー。入るものは拒まず。しかし入るものは少ねえ。新入部員募集の出店には妙なおっさん顔の怪しい連中が3人おって、誰も近づかないよ。テディベア研究会かー。
それでは歌ってもらいます。
フィール・ザ・ニード・イン・ミー
1973年2月英国チャート最高位4位。77年に再録音されて最高位12位。アメリカでは73年に黒チャート22位。77年にはPOPチャート90位。作はメンバーの一人、Abrim Tilmon(読めん)さん。
タイトルは訳さば「私で必要性を感じてください。」。

♪
僕の歩き方を見て
僕の話し方を見て
僕のこと全部、気をつけて下さい
必要だと感じて おー
僕を必要だと思ってちょーだい ねえ
僕は君が必要なんだ
僕のガイドになってそばにいて
僕の両手が見えるかい 広く開かれているんだよ むもー
必要だと感じて おー
僕を必要だと思ってちょーだい ねえ
(君の愛が必要)
毎日、必要
(愛)毎日 欲しい
(愛)君の甘い甘い愛が無ければ 死んだほうがまし
(君の愛が必要なんだ)
いつも必要なんだ
(愛)君の愛が僕を救う
(愛)君の愛はアップルパイより好き
ただ僕の手をとってくれるだけでいい
いつも僕を愛して
あなたがそうしてくれるなら
はっきりわかるよ
必要だと感じて おー
僕を必要だと思ってちょーだい ねえ
いつも僕は君が必要
僕のハートの居場所を見つけるために
きみは僕をそうあるべきようにしてくれる
必要だと感じて おー
僕を必要だと思ってちょーだい ねえ
君の愛は全部さ今
満足できん
ガール、君の愛はそりゃもうとっても大切なんだ
必要だと感じて おー
僕を必要だと思ってちょーだい ねえ
以下、まだまだ続く、上から3段目くらいから、ほっとけば3時間くらい言ってる
♪
歌詞だけ解釈すると、ただのストーカーだなー。困ったな。わはは。
73年の5月には「You Want It You Got It」が第2弾として、全英最高位12位となります。
そして第3弾・・・8月に最高位27位となったのが
アイ・シンク・オブ・ユー
これがまた頭の天辺がくらくらするミディアムの極上ソウル。
歌詞は、聞き取るしか手は無し。
そして、結局は何かしらの縁で聴いて貰ったら・・・・
すてきなんだよー。
(山)2007.4.1
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