
バーバンク・サウンド
椰子の実通りの理想
60's-80's
「海外盤CD輸入禁止」問題覚えてますかー?
2004年の6月に「「著作権法の一部を改正する法律」として国会で可決されたものの中で文字通り、輸入盤CDが買えなくなるぞうって恐ろしい話が出た話です。もう3年前かよ。いつのまにかそれが骨抜きになってたりして。
なんでかー?
世はアイポッドをはじめとする音楽ダウンロードの世界に突入してしもうたからです。CDつうブツがどうのこうのってのがぶっ飛んじゃった。先日EMIがコピーガード外した曲データ配信始めるとか。せめて一回目くらいは買ってくれたらもう御の字です、みたいなヤケクソ状態。印税はいかに。ミュージシャンつう職業は成り立つのか??はて。
まるで滝壺が目の前にあるみたいに
20世紀があっとゆうまにフェイドアウト中です。
レコード会社も合併合併、今デッカはどこに属してるのか、ヴァージンはどこに?シド・バレットはどこ?把握できません。今、EMIとどっかの(^0^)2大グループなのかな?
なんだかなー。
つまらん。
ほんの40年前、30年前にはこんなレコード会社が有ったのです。
ワーナー・ブラザース/リプリーズ。
副社長&チーフ・プロデューサーのレニー・ワロンカー氏の弁

社長モー・オースティン氏の弁

なんとまあ信じられますでしょうか?こんな企業としてタワけたこと言ってる輩が仕切ってるレコード会社があったなんて。
奇跡です。夢のようです。
でも実際にありまして、好き放題やってのだ。それで売れたものもあり。まるで売れなかったものもあり。
全部丸ごと売れなかったら、さすがにすぐ干されただろな。
しかし、支持され、許される範囲で経営出来ていたんです。
それは音楽の聴き手が、それが素敵と認めたからであり、結局は選挙じゃないけど、良くも悪くもするもこっちがわの態度次第だな。
えー、本日の感謝、それはそのワーナー/リプリーズの作り出したバーバンク・サウンドへのものです。
写真とネタは、ドゥービー・ブラザースの日本盤LP「キャプテン&ミー」に入っていた小冊子から。

書き手は、当時ブリティッシュ・ハード・ロック・ファンから敵のように罵られておりました、小倉エージ氏。
ニュー・ミュージック・マガジンがこんなんばっかの記事だらけになってるのはお前のせいだって。
熱いぜ、70’sのロック・ファン。気の毒なのはエージさん。
ま、評論家は敵だから、ましてや商売でやってるのだからしゃあないす。嫌われるのも人徳のうち。なんて他人事だから書けるけど。
俺だったらビビる。
宣伝パンフだからかまわんだろうかと、でかジャケ・ページでアップしてます。詳細はそこでご覧下さい。
ただし、内容があってるかあってないかは保障無し。
ものはでっかいバーバンク。しかも掴み所が有るって言えばあるし、無いって言えば無いところだから。
だって、社長の方針が上のようなんだもん。
リプリーズ所属でも、誰もニール・ヤングちゃんがバーバンクとは言わんし、ワーナーでもZZトップも言わん。
エージ氏が書かれてます様に、スタッフは

ミュージシャンは

そして、そりゃドゥービーのアルバムに入ってるパンフですから、プロデューサーのテッド・テンプルマン氏大フューチャーで

えりゃあ褒め方。ローウェルさんとビーフハート船長の言が引用されてるぞ。ほんとに言ったのかな?なんて。
信じるも信じないも読む人次第です。どれが真実かなんて誰もわからん。ことは楽しむ音と書いて音楽。好きなように楽しめるように妄想でも幻想でも何でもエブリシングOKだよ。
「キャプテン&ミー」の時点ですから、これは73年までのバーバンク音の記事です。
その後は・・・・
ジェイムス・テイラーおじさんがワーナーにやって来た。ワロンカー班。

そしてテッド班では・・・・
ヴァン・ヘイレン!!

果たしてVHはバーバンク・サウンドなのでありましょうか?テッド・サウンドであることには間違い有りません。
最初からテッドさんは、切れのロック・サンドが身上だっただよ。
さらには日本にも東京バーバンクがあります。
ご存知、この方たち

とか
この方

とか。
バーバンク?知らんそんなんってえ、聴いてますがな。知らんうちに。
何てったって夢のような方針のレコード会社が実際にあったんですから。
夢に惹かれるのは当然だ。
話を聞いたとこによりますと、ワーナーてば親はほれ映画会社。その音に関することちゃんとやってれば、ロックなんてーどうせ売れないしよーって、余裕が有ったらしい。それにどうやれば売れるかなんてーのも誰もわかってなかった。それはどこでも似たようなもので。
ただ、会社の名前に相応しい恥ずかしくないものを作れってのはでっかくあって。
結局、ほうら、40年間、錆びる事無く残ってます。それは正しい。
さて
今回、感謝するに当たって、果たしてCDでこのバーバンク音楽を網羅してるボックスとかコンピとかあるのか捜索してみました。
当然ライノが作ってるもんだと思ったんだけど・・・どうも見当たらない。
英国ワーナーで出してる「From Burbank To The Bay Area」と申すもの発見。

でも素敵だけど、いきなしこの世界かーってブツで。
はて?
地元では、紺屋の白袴状態なのか?それともものがものだけに、どでかいの製作中か。
かつてアナログでは
古い若い方はご存知かと思いますが、輸入盤の中袋にあったでしょ絵が。凄い数の販売促進用通販限定コンピLP。
これワーナー/リプリーズの得意技です。
もう欲しくて欲しくてねえ。ずっと探してます。
かれこれ40年間。2枚、うちにやって来ました。それもごく最近。
それがまた闇鍋みたいで。
お呼びで無い方には物凄くお呼びで無いとは思うけど、あっしにはえりゃあお呼びであるので、追って感謝をばさせていただきたくそうろう。
その時につづく・・・
(山)2007.4.17
ろっくす椰子の実通りのページ
でかいジャケットのページ
椰子の実動画
Harper's Bizarre - The 59th Bridge Street Song (Feelin' Groovy)
http://www.youtube.com/watch?v=DyIEQBtjLPI

Little feat - Rock 'n' roll doctor
http://www.youtube.com/watch?v=2gtmSO1eA2w

Randy Newman Political Science live whistle test
http://www.youtube.com/watch?v=1Vb0Mu0mhlw

Sailing Shoes / David Sandborn, Stevie Ray Vaughn, Maria McKee and Van Dyke Parks
http://www.youtube.com/watch?v=gUe3JOj9gzQ
James Taylor & Carly Simon - Close Your Eyes
http://www.youtube.com/watch?v=s5eDHrDwf_0

The English translation page : here.
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何しろ、DLファイルがI-PODはOKでソニーはダメだなんて事がけしからん!
私は出張生活しているので、携帯音楽プレイヤーが必需品だったりします。でもどうなんでしょう?
レコードがいまだに生き永らえてるし、形に残る音楽媒体は若干衰退すれども、残るような気がするんですよね。
ネットのDL販売が主流になると、メジャー志向の今の音楽業界も変わるような気もします。流通経費が格段に安くなるし、デッド・ストックを抱えるリスクも無くなりますしね。後は著作権のきちんとした保護くらいでしょうか?
期待したいのは、レコード会社に埃をかぶっている、私が欲しい音源の公開ですね。
そんなー。無くなっちゃったら我が家の音楽ライフは崩壊してしまいますだー。
個人経営の中古レコ屋さん、厳しそうです。
近くで21世紀になってから2軒潰れてもうて・・・。
産廃で処理とか電話してるのを店で聞いたことあります。
むごすぎる。
変化があまりに急激だと、やっぱ人の方がついていけないんじゃないでしょうか?
技術は人間に合わせてもらわなくちゃ、いったい何のためだか。
手軽になるってこたあ、やっぱ、軽い扱いになってしまうんじゃないかと最近思ったるしてます。