2007年04月18日

ルパン三世 THE 1st SERIES ANTHOLOGY / 山下毅雄 2003

0-070418-02.jpg

ルパン三世 THE 1st SERIES ANTHOLOGY
山下毅雄
2003


”俺の名はルパン三世。
かの名高き怪盗ルパンの孫だー。”
ああ、ルパン三世。たまらんアニメです。そのたまらんアニメの音楽を納めた音盤。それがこの

第1シーズン・アンソロジー、全32曲。

0-070418-06.jpg

なんです。正確にいやあ第1シーズンが好きなんです。あのアクの強い絵。どこの国かわからん話。そのどこの国かわからんようにさせているのがあのアクの強い音楽ってんで、もう完全にセットになっちゃってる。明日のジョー、巨人の星もそうだよなあ。現実世界ではバックに音楽が流れて生活するなんてーのは有り得ませんから、アニメ、ドラマと音楽は切っても切れないすよ。
だから第1シーズン。
ましーんとらああい、やっぱっぱ、るぱーん。

0-070418-11.jpg

ルパンの声はもち山田康雄さん。クリント・イーストウッドでもありグレアム・チャップマンでもある変幻自在。パイロット版の時はエリック・アイドル広川太一郎ちゃんがやってたとな。うおー。それはそれで見たい。残ってないのでしょうか。

0-070418-13.jpg

次元大介は、オズマでありベムであり子連れ狼語りでもあり、ジェイムス・コバーンでもあり、リー・マービンでもある、小林 清志さん。

0-070418-09.jpg
↑バックでゲスト出演だー

峰不二子は、スガルでありティッピ・ヒドレン・鳥で電話ボックスできゃあの、二階堂有希子さん。

0-070418-14.jpg

石川五ェ門は、ゴロマキ権藤であり、ねずみ男であり、チャールズ・ブロンソンであり、ピーター・セラーズでもある、大塚周夫さん。

0-070418-15.jpg

銭形のとっつぁんは、ゲルショッカー首領であり、サインはVであり、レインボーマン語りであり、チャールトン・ヘストンであり、コンバット・ヘンリー少尉でもありありありの、納谷悟朗さん。パイロット版では石川五ェ門役だったとな。銭形役は、近石真介さん、大塚周夫さんヴァージョンもあるとな。

もうだから1stシーズン。

レコードが、欲しかった。だってジャケがでかくて絵がでかくてレーベルが廻るのが見れるんだもん。しかし、マスター・テープがどっかに行方不明って。80年に発売された、「ドラマ編」ってLPがあるって聞きましたが、いつになるのやら。いや、そりゃもう探し続けるけど。
だからこのCD。中古で1600円で。清水の舞台から飛び折れて骨折した。嬉しいなすげー久しぶりのCDだ。きゃあ。

前半は、まだ、マスターテープが見つかってないんですと。それで現存するやつを片っ端から収録。ワルサーP38もたっぷり。各種口上入りもたっぷり。♪あるぱんるぱんるぱん、あるぱんるぱんるぱん、あほーれ、おいっさ♪って、16話宝石横取り作戦からのテーマてば、チャーリー・コーセイさんじゃなくて、よしろう広石さんって方が歌ってるって。同時にこの時期にこんな謎の無国籍シンガーがお二人いたとは。ビートルズ結成くらいの奇跡です。
元テープが無いため、劇中のBGMは収録無し。音質もちょっと悪し。じゃあ、今も日本のどこかで確実に再放送されてるのを録画すりゃいいじゃん、そんなー、それはそれ、これはこれで我慢できなく欲しいのはサントラ盤好きのサーガですわ。

前半おしりに、シングル・レコードのヴァージョンが。これが悲しき「ルパン・ザ・サー”ド”」ヴァージョン。お仕事で録音いたしますの哀感が。ただワルサーの完全版が聴けるだに。目から鱗祭だに。

0-070418-g6.gif

そして後半は、最初は第1シーズン元テープからおこして発売する目的だったのが、探しても捜しても見つからなかったため、新しく録音したLPからのもの。
そうです、音楽は、あの山下毅雄さんなのです。通称ヤマタケさん。
七人の刑事、プレイガーーール、そして大岡越前の。口笛とスキャットの貴公子。子供の頃にすりこまれ確実に寅馬となる日本のダークネスの巨匠。
ルパンではロックを演るっと気合入れて作ったそうで。そのロックが尋常じゃ無かった。我が国でしか出来んねじ込む16ビートやらラテンやら。
もちろん口笛も。ワルサーのバックでとか上手すぎ。ご本人の得意技だよ。
そしてこの新録音。えらいこっちゃです。
まずは現存してた元テープのテーマに無理やり謎のボンゴをぶち込み、これが何故か微妙にリズムずれてます。後からかぶせましたっってありあり。そが異常なる異空間を醸し出しまるでPILのフラロマのように。
そしてありとあらゆる手で、LP一枚分の尺を埋めるためにありとあらゆるルパン責め。
進んでいくうちにTVヴァージョンでは、一見隠されていた大岡ヤマタケ節がどんどん現れていく。
息子さんお二人も製作に協力なさったそうで、アメリカン・ジャズ・ファンクとラテンと謎のコーセイさんよしろうさん謎の女性と若い血と日本のダークネスが生のまま、ざつくり混ざってるよ。
最初は違うよーって違和感ありありも、何回か聴くごとにヤマタケさん魔力に屈服することになる。

さて
問題です。

このCDの中で「ルパン」とゆう語は何回発せられているでしょう?
答え:推定5638回。

これだけ聴きゃあそりゃもう満足じゃよ。

最後の最後に、アフレコ・ボンゴがびったしリズムに合ったテーマ入りとゆうオチあり。

まいったぜとっつぁん。


(山)2007.4.18


でかいジャケットのページ

入手先参考、日本盤,アマゾン

資料


ルパーンな動画

ルパン三世
http://www.youtube.com/watch?v=xv3i_3XOwZM




The English translation page : here.
posted by 山 at 09:17| Comment(0) | TrackBack(0) | まんがの国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

▲ページの先頭へ