2014年08月08日
ウィスパリング・パインズ / ザ・バンド 1969/9/22 Whispering Pines - The Band
ウィスパリング・パインズ
ザ・バンド
1969/9/22
♪ぐわ、ぎー、うぎゃあ、くえええ、ばりばり♪
「またえらいケンカしてるな。何があったんだ?」
「にゃあ」
「きゅうん」
「わんわん」
「小トロの拾ったチェリオバニラの先っぽを先にタラがカジッちゃってその次を犬がナメちゃってそのあと半分を小トロが喰っちゃってその残りをめぐって二匹が先を争ってるんだって。」
「何だかよくわからんがケンカはやめなさい。」
「ぎゃあ」
「くうんきゅ」
「わんわん」
「るせえ、ぢぢい。
だって。」
「ジジイで悪かったね。
あのな。おまいらは幸せなんだよ。喧嘩できる相手がいて。
世の中にはなあ・・・」
「ぐぎゃごう」
「きゅきゅきゅ」
「ばうわう」
「聞いてないよ。」
「あそ。
では始めます。
長らくお待たせいたしました。人生の悲しみを噛みしめるレコ屋でござーい。
今日持ってまいりました真夏のソロウお宝はあああ
ウィスパリング・パインズ
Whispering Pines
それと
カップリングで
何と
悲しきスージー
Lonesome Suzie
ザ・バンド
おフランス盤。」
「ご説明しましょう。」
「フランス語でか?」
「ウイ、ムッシュ。
そうです。あのザ・バンドのあの昭和の世界泣き男髭面積選手権永代王者、
リチャード・マニュエル師の初期二大絶唱ソングが夢のボラコ!」
「ああ、どこかにワシラと同様、そうしたいと思ってるヤツがいるかと思ったら
まさかおフランス人がやるとはなあ。」
「ウイ、ムッシュ。
1970年にやらかしました。
まずは
1969年9月22日発売
ジョン・サイモン師プロデュースの
通称ブラウン・アルバム、
ザ・バンド
The Band
より
作詞:リチャード・マニュエル師、作曲:ロビー・ロバートソンちゃん。
後半の歌の相方はリヴォン・ヘルム師。」
「あ、
聞いちゃうと悲しくなるんだったら
聞く前に花買ってください。」
http://youtu.be/rlUkTxCBAg8
♪
If you find me in a gloom or catch me in a dream
もしお前がふさいでいる俺を見つけ・・
それとも夢の中で捕まえてくれるなら
Here inside my lonely room there is no in between
ここ俺の寂しき部屋の中でだよ、
選択肢は無いんだ
Whispering pines,
ざわめく松原
rising of the tide
潮が満ちてくる
If only one star shines
たった一つだけでも星が輝きさえすれば
that's just enough to get inside
じゅうぶんなのさ
中に入るのには
I will wait until it all goes 'round
俺は何もかもがひとめぐりするのを待っている
With you in sight
目の届く場所にいるお前と一緒に
the lost are found
失ってしまったものは見つかった
Foghorn through the night,
夜通し鳴り続ける霧笛
calling out to sea
海へ向かってむせび泣いている
Protect my only light
俺がたった一つだけ持ってる光を守ってくれ
for she once belonged to me
一度は俺のものだったアイツのことを
Let the waves rush in,
波よ、流れこんでくれ
let the seagulls cry
カモメよ、鳴いておくれ
For if I live again
何故って
俺がもう一回人生をやり直せるとしても
these hopes will never die
この望みはけして消えることは無いんだから
I can feel you standing there
俺はお前がそこに立っていることを感じられる
But I don't see you anywhere
だがどこに行ってもお前には会えないんだよ
Standing by the well
井戸のかたわらに立って
(Standing by the well)
井戸のかたわらに立って
Wishing for the rains
雨乞いをして
(Wishing for the rains)
雨乞いをして
Reaching to the clouds
雲に向かって手を伸ばし
(Reaching to the clouds)
雲に向かって手を伸ばし
For nothing else remains
何も他には望むことは無いんだから
Drifting in a daze
呆然としてうろついて
when evening will be done
夕方ももう終わろうとしている時
Try looking through a haze
モヤの向こう側を見ようとして
At an empty house in the cold, cold sun
空っぽの家で
冷えた、冷えた太陽の中
I will wait until it all goes 'round
俺は何もかもがひとめぐりするのを待っている
With you in sight
目の届く場所にいるお前と一緒に
the lost are found
失ってしまったものは見つかった
♪
「切ないよー。」
「俺にまかせろ。」
「何だお前ら。」
「詳しくはよくわからないけどマジで切ないね。」
「ああたまらん。きっと失ったものを見つけることを祈り続けて何とか生きているんだな。」
「さらにフリップ・サイドです。
1968年7月1日発売、
ジョン・サイモン師プロデュースの
朝霧の1作目アルバム
ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク
Music From Big Pink
より
まさかの
悲しきスージー
Lonesome Suzie
作詞・作曲、リチャード・マニュエル師です。」
http://youtu.be/UXhzSBP80oM
♪
Lonesome Suzie
寂しきスージー
never got the breaks
けしてツイたことが無い
She's always losing
アイツはいつだって負けてるんだ
and so she sits and cries and shakes
で、へたり込んで泣き叫んで震えている
It's hard just to watch her
アイツを見ているのはただただ辛い
and if I touch her
俺が慰められるのなら
Oh, poor Suzie,
ああ、可哀想なスージー
I'm wondering what to do
俺にはどうしたらいいかわからないんだよ
She just sits there
アイツはただあそこで座り込んでいる
hoping for a friend
ダチの助けを求めて
I don't fit here
俺の柄じゃないが
but I may have a friend to lend
貸してやれるダチくらいはいるかもしれない
Maybe I mistook her
俺はアイツを誤解してたかもしれないが
but I can't overlook her
見てられないんだよ
Must be someone
誰かいるはずさ
who can pull her through
アイツを救えるヤツが
Anyone who's felt that bad
その最悪を感じてる奴なら誰でもいいから
could tell me what to say
俺に何て言えばいいか教えてくれないか
Even if she just got mad
アイツがただ腹を立てちまったとしたって
she might be better off that way
今の状況よりはマシかもしれねえし
And where is all the understanding?
何もかも解決出来るとこはどこなんだ?
Her problems can't be that demanding
アイツの問題はそんなに難しいもんじゃないだろが
Why is it she looks my way
なんでまたアイツは俺みたいに考えられないのか
Every time she starts to cry
いつもいつも泣き始めるんだ
Lonesome Suzie,
寂しきスージー
I can't watch you cry no longer
俺はもうお前が泣くのを見てられない
If you can use me
役に立つことが出来ればなあ
until you feel a little stronger
君がほんのちょっとでも気を強く持てるまで
I guess just watching you
何かお前を見てると
has made me lonesome too
俺まで寂しくなっちまうよ
Why don't we get together,
何で俺たちゃ助け合えないんだ
what else can we do
それ以外、俺達に何が出来るって言うんだよ
♪
「むちゃくちゃ切ないよー。」
「俺にまかせろ。」
「お前に何が出来るって言うんだよ。」
「でも頼もしいじゃん。裸だし。」
「そうだな。本気で考えてくれる人が一人でもおれば・・・」
(山)2014.8.8
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ろっくす特製でかいジャケットのページ也。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ろっくすザ・バンドのページ
資料
資料(英版)
English Version
.
−−−−−−−−−−−−−−−
閲覧ありがとうございます。
僭越ながら
ウチのバンド、Lovers Holidayの曲です。
お聞きくだされば幸いです。
http://www.youtube.com/playlist?list=PL3A8FE17D2271FEAA
−−−−−−−−−−−−−−−−−
.
この記事へのトラックバック
頭に浮かびました。古今東西、いずこも
変わらぬ悲しみの情景、なのかな。
YouTubeを漁ってみたら、これまた
胸締めつけられるようなダイアナ・クラールの
ヴァージョンを発見。
http://youtu.be/q3qkQ9EXo2c
サウンドチェックで夫君と一緒に歌っている動画も
あったんですが、それは40秒くらいで
終わってしまうものでした。残念。