2014年08月15日

ブラック・アンド・ホワイト(黒と白) / スリー・ドッグ・ナイト 1972/8/12 BLACK & WHITE - Three Dog Night



ブラック・アンド・ホワイト(黒と白)
スリー・ドッグ・ナイト
1972/8/12


♪ぎゃああ、ばうばうばう、きゅううわん、ぐお♪

「またケンカしてんのか。よく飽きねえなあ。」

「先週のチェリオの取り合いの続きみたいだよ。」

「にゃあ」

「こいつタラのくせに生意気だ。

だって。」

「きゅうん」

「こいつ小トロのくせにえばるな。

だって。」

「わんわん」

「犬が一番えらいのだ。

だって。」

「ややこしいな。それぞれその根拠を述べてみよ。」

「にゃああきゅうんわんわんわんわん」

「知らねえよ、そうだからそうなんだ。

だって。」

「うーむ、これは動物差別問題とゆうより自分勝手利己主義問題だな。
生き物と言うのは自分が一番、他人は二番にしたいものだと言えよう。
それが転じて人種差別となり、ひいては民族差別、すべての差別につながるのだ。
結局卑怯な行為だってことだ。」

「にゃあ?」

「理解してません。」

「あそ。
じゃあ始めます、わかるように。



長らくお待たせいたしました。しょうもない人間の歴史を紐解くレコ屋でござーい。
今日持ってまいりました至極当たり前なことをわざわざ歌わねばならん悲しいお宝は〜〜〜

ブラック・アンド・ホワイト
BLACK & WHITE
スリー・ドッグ・ナイト
Three Dog Night


寒い夜には三匹の犬でもいないことには凍えちまうよ。」

「わんわん」

「一匹で悪かったな。
だって。」



「ご説明しましょう。」

「犬の話か?」

「事の起こりは
これより公民権運動が高まる重要な
1954年5月17日のアメリカ合衆国最高裁判所における

ブラウン対教育委員会裁判

黒人と白人の学生を分離した公立学校の設立を定めたカンザス州の州法は、
黒人の子供の平等な教育の機会を否定していると宣言し、
単刀直入に”人種分離した教育機関は本来不平等である”と述べた判決文面から

Their robes were black, Their heads were white,
 彼らのローブは黒かった、彼らの頭は白かった

The schoolhouse doors were closed so tight,
 その学校の扉はかたく閉められた

Nine judges all set down their names,
 9人の裁判官は全員、彼らの名前を書き記した

To end the years and years of shame.
 長きの年に渡る恥辱の終焉として。」

「うしろはわかるんだけど最初がわかんないよ。」



「素晴らしい判決に
花、買ってください。」

「これに感銘を受けたロサンゼルスの先生であり画家であり作詞家であるデイヴィッド・I・アーキン氏が歌詞を書き
ニュー・ヨークのシンガーソングライター、アール・ロビンソン氏が歌を書き唄いその1954年に発表、



http://youtu.be/XgPzlp-T9Ig


それが16年の時を経て蘇れしは真っ黒な国、
国ごと踏みつけられて貧乏極まるジャマイカにて。

メイトーンズ
The Maytones


が完全レゲエ化しての1970年某月某日発売



Black And White Unite

http://youtu.be/Iyoh5aU5-4E


未確認も現地大ヒットしたと思われ
それをうけて


↑ベルギー盤

ダニー・スミス氏とフレディ・ノーツ氏率いるUKレゲエ・バンド



グレイハウンド
Greyhound



↑ドイツ盤

があの必殺のイントロをつけたアレンジで


↑オランダ盤

カバーカバー、


↑英盤

http://youtu.be/wI4_YbbRrjY


ガツンと来ました


↑ユーゴ盤

英国チャート
http://rocksblog.seesaa.net/article/367449888.html
1回目のヒットで、
1971年6月26日30位初登場、
以後
19-9-(7/17)6-6-8-12-15-20-28-(9/4)33-44-50位。
最高位6位2週、通算13週。

それをうけてうけてカバーカバーカバーしたのが
何あろうアメリカ歌謡曲の権化


↑ドイツ盤

スリー・ドッグ・ナイト

そのキャリアの頂点

超豪華本仕様しかもカード付き
これなら欲しくなる
1972年3月27日発売8作目アルバム



セブン・セパレート・フールズ
Seven Separate Fools


より何故か遅れて第一弾カット、


↑フランス盤

この逡巡が問題の根深さを呈する中、

リード歌唱は珍しくダニー・ハットン氏。

米チャート
1972年8月12日61位初登場、
以後
47-(8/26)23-14-9-(9/16)1-2-2-8-21-(10/21)33位。
最高位1位。11週。

巻き起こる超ヒットと呆気無い結末。

英、なんとゆうことかノンヒット。

日本洋楽チャート、
問題は遠しと思ってる
9回目のヒットで、
TOP20内9月4日17位初登場、
以後
11-5-3-2-(10/9)1-2-2-3-4-4-5-7-8-13-17-(12/18)17位。
最高位1位。



1位を蹴落としたのは

アローン・アゲイン/ギルバート・オサリヴァン

です。」


↑米盤

http://youtu.be/J0U_8Mz4VKI




The ink is black,
 インクは黒い、

the page is white
 ページは白い



Together we learn to read and write
 一組で僕らは読み書きを学ぶんだ


A child is black,
 子供は黒い

a child is white
 子供は白い



The whole world looks upon the sight,
 全世界がこの光景を見渡している

a beautiful sight
 美しい眺めを


And now a child can understand
 そして今、子供には理解できるのだ

That this is the law of all the land,
 これこそがすべての大地の御法なのだと

all the land
 すべての大地の


The world is black,
 世界は黒い、

the world is white
 世界は白い



It turns by day and then by night
 それは毎日、そして毎晩、移り変わっている


A child is black,
 子供は黒い

a child is white
 子供は白い



Together they grow to see the light,
 ともに彼らはその光を見て育つ

to see the light
 その光を見て



And now at last we plainly see
 そして今、ついに僕らは明白に理解する

We'll have a dance of Liberty,
 僕らは自由のダンスを踊るのだ

Liberty!
 自由の!


The world is black,
 世界は黒い、

the world is white
 世界は白い



It turns by day and then by night
 それは毎日、そして毎晩、移り変わっている

A child is black,
 子供は黒い

a child is white
 子供は白い



The whole world looks upon the sight,
 全世界がこの光景を見渡している

a beautiful sight
 美しい眺めを


The world is black,
 世界は黒い、

the world is white
 世界は白い




It turns by day and then by night
 それは毎日、そして毎晩、移り変わっている

A child is black,
 子供は黒い

a child is white
 子供は白い



Together they grow to see the light,
 ともに彼らはその光を見て育つ

to see the light
 その光を見て


The world is black,
 世界は黒い、

the world is white
 世界は白い



It turns by day and then by night
 それは毎日、そして毎晩、移り変わっている

A child is black,
 子供は黒い

a child is white
 子供は白い



The whole world looks upon the sight,
 全世界がこの光景を見渡している

a beautiful sight
 美しい眺めを

The world is black,
 世界は黒い、

the world is white
 世界は白い



It turns by day and then by night
 それは毎日、そして毎晩、移り変わっている

A child is black,
 子供は黒い

a child is white
 子供は白い



Together they grow to see the light,
 ともに彼らはその光を見て育つ

to see the light
 その光を見て


C'mon,
 さあ

get it,
 受け止めるのだ

get it
 受け止めろ

Ohh-ohhhh, yeah,
 おーおーーーー、イエイ

yeah
 いえい

Keep it up now, around the world
 いまこそ頑張るんだ
 世界中で



Little boys
 小さな男の子たち

and
 そして


little girls
 小さな女の子たち
 

Yeah, yeah-eah,
イエイ、いえーい
いえーーーーあああ

oh-ohhh
 おーおーおーおおおーお




↑米盤

「誰だこいつら?」

「黒のピーとキューのピーだよ。」



「うまく踊ったのでチェリオバニラを褒美でやろう。」



「持ってかれたー」



「持ってかれたー」



「持ってかれたー」



「持ってかれたああああ」

「この聞けば至極当たり前の結論の問題はいまだ解決は遠く。
今日もまたアメリカでは事件が起こり続けているのです。」

(山)2014.8.15

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00000-1.jpg







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ろっくす特製でかいジャケットのページ也。

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ろっくすスリー・ドッグ・ナイトのページ

資料

資料(英版)

English Version

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閲覧ありがとうございます。
僭越ながら
ウチのバンド、Lovers Holidayの曲です。
お聞きくだされば幸いです。

http://www.youtube.com/playlist?list=PL3A8FE17D2271FEAA


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