2014年08月23日

気をきかせてよ / スピナーズ 1972/7/22 HOW COULD I LET YOU GET AWAY - The Spinners



気をきかせてよ
スピナーズ
1972/7/22


真打ち登場です。
北米ソウルを網羅したデトロイトのノーザンとフィラデルフィアのフィリーの合体。
スタイリスティックスハロルド・メルヴィンとブルー・ノーツオージェイズに続く
第4のグループ、

スピナーズ

アトランティックより再デビュー。
既にいわゆるモータウン・スピナーズとして
イッツ・ア・シェイム”全米14位の大ヒット持ちだったものの
そこからどうもモータウンに冷遇されて。
伝説によりますとそれに見かねたのがかのアレサ・フランクリン女王。
そんなとこはとっとと辞めてあたしんとこアトランティックに来なさいと誘ったらしい。
女王様の言うことにゃそりゃ逆らえません。
そうさせていただきますとなったものの
問題はリード・ヴォーカルのG・C・キャメロンさん。
契約の関係でモータウンを離れられなく単身残ってソロへの道をたどることとなり
そのかわしとしてキャメロンさんのいとこのフィリップ・ウィン師を紹介し
自分の代わりに頑張っておくれよう
そして元来のリード歌手のボビー・スミス師もそのままリードの位置を守って
Wリード体制となって契約、
さてアトランティック、
この実力グループを手に入れたからには半端なサポートでは女王も承知しないすから
さあどうしましょうとなった時に
声をかけてきたのが
おりしも急上昇中のフィリラデルフィアより愛をこめて
アーチー・ベルとドレルズウイルソン・ピケット師の製作を担当して復活させ
緊密な関係となっていたケニー・ギャンブル師とレオン・ハフ師。
ぜしウチでやらせてくださいと自らのレーベル、フィラデルフィア・インターナショナルを立ち上げてブイブイ言わせていたものの
アトランティックの助っ人として
朋友トム・ベル師プロデューサーとして派遣、
フィリー・グループ総力上げて全バックアップ体制し

1973年4月3作目アルバム



フィラデルフィアから愛をこめて
Spinners


発売。

最終的に全米最高位14位となる5曲のヒット含む名曲てんこ盛り名盤。

陣容は

Billy Henderson, Bobby Smith, Philippé Wynne, Henry Fambrough, Pervis Jackson – vocals
Roland Chambers, Norman Harris, Bobby Eli – guitars
Thom Bell – pianos
Ronnie Baker – bass
Earl Young – drums
Larry Washington – congas, bongos
Vince Montana – vibes, marimbas
Jack Faith – alto saxophone, flute
Rocco Bene, Bobby Hartzell – trumpet
Joe DeAnglis, Robert Martin – French horn
Freddie Joiner, Bobby Moore, Richie Genevese, Eddie Keskarella – trombone
Linda Creed, Barbara Ingram, Carla Benson, Yvette Benton – backing vocals
Don Renaldo – strings

Thom Bell – producer, arranger, conductor
Joe Tarsia – recording engineer, re-mix engineer

そこからの栄えある1stシングルが


↑スペイン盤

HOW COULD I LET YOU GET AWAY/ I'LL BE AROUND
気をきかせてよ/いつもあなたと




リャン面A面扱い。

米チャート
1972年8月19日91位初登場、
以後
91-84-77-
(9/16/ここでAB面逆扱いに)74-59-51-
(10/7)40-32-28-14-7-5-(11/18)3-3-9-18-(12/16)30-(12/23)54位。
最高位3位2週。19週。R&Bチャート1位。

と華々しい再デビューとなりました。
のは



いつもあなたと
I'LL BE AROUND


http://rocksblog.seesaa.net/article/106481615.html
http://youtu.be/BPl68mhgxbM


の力でかし。
しかし
初っ端に先導役を果たしたのは
結果的に最高位77位。R&Bチャート14位の

HOW COULD I LET YOU GET AWAY
気をきかせてよ


気鋭の作家イヴェット・デイヴィス嬢作。
リードはフィリップ・ウィン師、
寄り添うクローズド・ハーモニーでヘンリー・ファムボロウ師。

まね
何でまたこないな地味なのをとか思うも

これが実に味わい深き果て無きバラード、

たまらなく好きなのでございます。

HOW COULD I LET YOU GET AWAY
http://youtu.be/hJjj8rlz_Vs


Live 1976〜物真似ショー入り
http://youtu.be/CsWFzaQqpnw




Like howdy doo,
 TVの人形番組のように

your tin soldiers, your clowns too
 お前のブリキの兵隊は、お前のピエロも

They're all laughing at you,
 みんな、お前のことを笑ってる

I'm laughing at you too
 俺もお前のことを笑ってる


Like basketball,
 バスケットボールのように

5 fouls and that was all
 5回ファールはそれでおしまい

The games you really knew, yeah,
 お前が心からわかっていたゲームで
 イエイ

why couldn't I beat you
 どうして俺はお前を打ちのめすことが出来なかったんだろう

In the middle of the room
 部屋のど真ん中で

Got no time to count my sheep today
 今日、俺は羊を数える気分にさえならなかった

How could I let you get away
 どうして俺はお前を去るがままにしておけたんだ

When I knew, I'd need somebody soon
 わかってたはず
 すぐに誰かが必要となることを

ふーーううう

How could I let you get away
 どうして去っていくお前を放っておけたんだろう

When I knew I'd need somebody soon
 わかってたはず
 すぐに誰かが必要となることを


Like mother goose,
 マザーグースみたいに

winds you up then turns you loose
 お前を縛り付けて、そして放っておいた

Block 10 was beatin' too
 10個目の積み木も叩き落としていた

and I can't tell green from blue, no, no
 俺は緑と青を見分けることが出来ないんだ
 ダメなんだダメなんだよ

Like cat and mouse,
 猫とネズミみたいに

games of chase instead of house
 家で落ち着く代わりに鬼ごっこ

I get so mad at you, like parents often do
 俺は君にえらく怒るんだ
 親がしょっちゅうやるように

In the middle of the room
 部屋のど真ん中で

Got no time to count my sheep today, baby
 今日、俺は羊を数える気分にさえならなかった
 ベーイビ

How could I let you get away
 どうして去っていくお前を放っておけたんだろう

When I knew I'd need somebody soon
 わかってたはず
 すぐに誰かが必要となることを

ふーーーーふううううう

How could I let you get away
 どうして俺はお前を去るがままにしておけたんだ

Baby, when I knew I'd need somebody soon
 ベーイビ
 自分でもわかってたはずだろ
 俺ってヤツはすぐに誰かが必要となることを


エレキシタールぴよん


Ooh baby
 うーーーーーーーーべーーいび

How could I let you get away, baby
 どうして去っていくお前を放っておけたんだろうベーイビ

When I knew, I'd need somebody soon, yeah
 わかってたはずだ
 すぐに誰かが必要となることをイエイ

Hey, baby, I didn't count my sheep,
 ヘイ、ベーイベ
 俺は羊を数えなかった

I let my woman weep, baby
 俺は自分の女を泣かせているんだベーイベ

I knew down inside,
 自分の心の底をわかってる

I'd need somebody soon
 すぐに誰かが必要となるんだ

Like mother goose, I done let you loose
 マザーグースのように俺はお前をかまわなかった

And need you, baby, yeah
 そのくせお前の事が必要なんだよ、ベーイベいえい

Ooh wee, I need somebody soon
 おお情けない
 俺はすぐにでも誰かが必要になる

Help me now, keep my feet on the ground
 いますぐ助けてくれ
 心をしずめてくれ

My baby
 マイベーーーイビ



Howdy Doody
http://en.wikipedia.org/wiki/Howdy_Doody



とは米TVの腹話術コメディ番組らしい。

マザーグースは
この場合は
伝説上の人物として。
アヒル(ガチョウ)の背に乗ってどこへでも自由に飛んでいく老婆(魔女)として。

アメリカ男子歌謡の超定番、
さんざひどいことをして女に逃げられて未練たっぷし
女子からしてみりゃ何を調子のいいこといいやがってこの糞野郎歌。

を書いているのは女子でオッサン連中に歌わせるのがここではミソ。

言わせないでおくものか!

てね。


ヒットしたのは表向きベビーフェイスな歌詞の

いつもあなたと
I'LL BE AROUND


でございますナイス・カップリング、

スピナーズ

輪になって再発進バンザイ!!

(山)2014.8.23

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ろっくす特製でかいジャケットのページ也。

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ろっくすスピナーズのページ

資料

資料(英版)

English Version
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閲覧ありがとうございます。
僭越ながら
ウチのバンド、Lovers Holidayの曲です。
お聞きくだされば幸いです。

http://www.youtube.com/playlist?list=PL3A8FE17D2271FEAA


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