2007年05月03日

Tales of Captain Black/James Blood Ulmer 1978/12/5

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↑顔色悪夫

Tales of Captain Black
James Blood Ulmer
1978/12/5


「先輩、またけったいなもん聴いてはりまんなあ。
なんですかそれ?」
「教えない。」
「じゃ帰ります。さいならー。」
「あ、教える教える。これはだな
ジェイムス・ブラッド・ウルマーと申す御仁の盤ぢゃ。
キャプテン・ブラックの物語。

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初のリーダー作、1978年12月5日に2時間で録音し終わりました。2回やってどっちにしよかなあって選んだそうです。」

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「で、何なんですか?この音楽?」
「音楽では無い。」
「へ、音鳴ってますけど。」
「円楽。」
「引退しました。」
「じゃ、ロックとファンクとジャズからロックとファンクとジャズ抜いたもの。」
「何にも無いよーーー。」
「仕方ない。そんじゃ教える。誰にもゆうなよ。表向きはフリージャズってことになっておる。オーネット・コールマン師を知ってるか?」
「ルカ?ルカなら知ってますけど、オーネット・コールマン?ああ、確かフリージャズの。」
「あ、お前呼び捨てにしたな。呪われるぞ。えー、だからそれは表向きでえ。表向きはハーモロディクスとゆう理論で進行されているとゆうことになってる。」
「なんすかそれ?」
「何すかそれ男だな。ハーモロディクスとは、和音、メロディ、リズムを全てぐっちょんぐっちょんにして好きなようにしてぐっちょんぐっちょんにする行為のことだ。」
「なんすかそれ?」
「俺にもわからん。しかしな。これは表向きで・・・一応世間的に何か言い訳作っておかないとヤバいだろと、さるお方からそう言っておけと指示があったらしい。」
「さるお方ってチンパンジーですか?」
「それは猿お方。鎌倉の老人だ。」
「かまくらって・・・日本じゃないすか。」
「黒幕って言ったら鎌倉の老人が定番だろう。」
「なるほど。」
「それでな、納得したのか。まいか。その鎌倉の老人寺に古来少林寺の一派がおっての。そこで古来から人間に寄生して赤血球を食い尽くす杉花粉と闘うために音で立ち向かう修行を古来から日夜してるのだ。」
「先輩、それってどこかで聞いたネタ。あ、昨日やった”怪奇大作戦2007”のパクリじゃないすか。」
「ちがーう。こっちが先。アマミヤサキ。で、鎌倉の老人の元で師範代を勤めるのがオーネット師匠。その師匠の一の弟子がジェイムス君なんだよ。」

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「へえ。」

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「1942年サウスカルフォルニア州セントジョーンズ生まれ。セントジョーンズの鎌倉で、オーネット師匠に或る日、杉の木陰で座禅中、ぽんとトムソンのエレキとグヤトーンの弦を脇に置かれての。師曰く
”お前にこれを与える。お前はこれからこれで闘うのだ。げりろん。”
”闘うってこれを振り回して敵をやっつけるんですか?お、音楽するんですか?でも弦張ってもいないし。チューニングとか?あ、いない。”
ジム君、困っちゃったね。実は師匠も弦の張り方知らなかったんです。サックスなもんで。
それでしょうがない。自分で適当に張りまして、6弦からA,B、A,B、A,Bって噂もあるけど真実は誰も知らんぜよ。」
「それで、この蛆虫が両足の下からわらわらわらって這い上がるような音で。」
「お前失礼なことゆうなあ。それをゆうなら、身長15mmの人間が666人x6人、両足からわらわらわらって這い上がるみたいって言いなさい。
さて問題です。合計何人でしょう?」

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「た、沢山です。」
「そう正解は、沢山です。」
「お、2曲目、かっこいー。サックスだ。これがオーネットさんすね。
おおお、まるで火曜サスペンス劇場夜の温泉刑事(でか)のようなメロディ!蛆虫の目が星きらきらになって咽び泣いてます。」
「これが師匠直伝の杉花粉撃退哀愁フレーズだ。よく噛み締めなさい。

歌っちゃおうかなあ。


俺はだーれだー
俺は猫だ
夜の くらやみーの
犬のようなあ
豚だ 牛だ
鳴いてますよだ ぶひー




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鎌倉の老人寺では、この曲を中野区第3小学校の3年桜組の児童42人が全員リコーダーで吹く様に、教科書載せるべく日夜運動しておる。イエスタデイのかわりに。イエスタデーをうたあってー♪さて問題です。合計何人が吹いたでしょう?」
「42人って言ったじゃないですか。」
「ぶー。43人。先生も吹く。」
「43人、それはもう小学校暗黒ですねっ。
あ、あと一ついいすか?」
「何だ?」
「このドラム叩いてる人、もしかしてドシロウト?壊れたゼンマイ仕掛けみたいすよ。」
「何をゆう、この方は師匠の息子、デナード・コールマン君だぞ。」
「ぢゃ、親ばかちゃんりんで圧力かけてメンバーに加えタンスね。」
「何をゆう、この花やしきの長いこと故障で動かないメリゴランドみたいなドラムがなければ成立しないでは無いかどう聴いても。
そうと言え。」
「ぐえ、クビ締めなくても。はいはい、そうですよ。」
「ベースはジャラマディン・タクーマ。宅間しんの従兄弟。」
「なわけないじゃん。」

ちゃんちゃん
 

(山)2007.5.3


でかいジャケットのページ


入手先参考、日本盤,某HMV

試聴はこちらで


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松田優作が愛したJAZZ


黒船長動画

Ornette Coleman Quartet :: Roma 1974 #1
http://www.youtube.com/watch?v=na_3r_bf5gA


James Blood Ulmer LIVE! @ Radio City Music Hall
http://www.youtube.com/watch?v=VmqI2QTknO8

JOHN ZORN - NAKED CITY - Batman
http://www.youtube.com/watch?v=gc-7BHjwW1o




The English translation page : here.
posted by 山 at 08:49| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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