2014年12月18日

ナウ・ビー・サンクフル / フェアポート・コンベンション 1970/10 Now Be Thankful - Fairport Convention


↑ドイツ盤

ナウ・ビー・サンクフル
フェアポート・コンベンション
1970/10


目下、
当ろっくすはあの時この時海の向こう我が土地のヒット・ソングを中心に回っておりますが、
無論のこと、
ヒットせずな唄に名曲ありますことじゅうじゅう存じております。
ヒットは大海の中、
吹き出た火山によって生じ、驚きを以って眺望する島の如きもの。
水中には数多のアメイジングが潜らねば見えぬ様相で存在ありをりはべりいまそかり。
赤サンゴのように。
我が欲の為、大網で根こそぎすくうなどとゆう暴挙はせぬ。
そ行為は醜き我欲が主で美しきものへの畏敬の念など皆無なりし許されぬ人間の愚かさよ。
一つ一つ粗雑に触らば壊れ崩れ落ちる時の流れで創り出されしその美を愛でるには
それ相応の覚悟が必要なり。

今する。

ぐつ。

腹にリキ入れ申した。

いざ

ナウ・ビー・サンクフル
Now Be Thankful
フェアポート・コンベンション
Fairport Convention


ザ・バンドへの英国からの解答。
我が大地に根ざす音を我が法で蘇らし意欲の結晶。
時は1970年。
その法に目覚めし名盤「Liege & Lief」の後、
我に目覚めた歌唄い、稀有なる雪の女王サンディ・デニー去る。
更なる英国の奥地を目指すべくベース弾き、アシュレイ・ハッチングス師、スティーライ・スパン結成の為去る。
網走番外地に残されるは野郎のみ。
新しき受刑者としてベース弾きに三人目デイヴ、ややこしいことになるデイヴ・ペグ士加入でもって
1970年7月、北の仁義アルバム

Full House

ものにせしあと10月にブチかましたシングルでございます。

陣容は

Words and Music: Dave Swarbrick & Richard Thompson

Dave Swarbrick: Lead vocal, fiddle, viola, mandolin
Richard Thompson: Vocals, Guitar
Simon Nichol: Vocals, Electric Guitar, Acoustic Guitar, Bass Guitar, Dulcimer
Dave Pegg: Vocals, Bass Guitar, Mandoline
Dave Mattacks: Drums, Harmonium, Boran

Producer(s): Joe Boyd, Witchseason Productions

Recorded: 22 July 1970 at Sound Techniques, London

ほれ
あの関東限定かの、豆みたいな顔をした絵描きが放浪するTVKの番組「キンシオ」で
昨今突然BGMで流れる曲じゃ。



http://youtu.be/xQ5fIP8GXgI




When the stone is grown too cold to kneel
 石がひざまづくにはあまりに冷たく大きくなる時

In crystal waters I will be bound
 清らかなる水の中、我は拘束さる


Cold as stone, weary to the sounds upon the wheel
 石の如き冷たさに、車輪が鳴る音に疲れ果てて


Now be thankful for good things below
 いざや眼下の善きものに感謝すべし

Now be thankful to your maker
 いざやそなたの神に感謝すべし

For the rose, the red rose blooms for all to know
 薔薇に
 赤き薔薇は知るべきすべてのことのために咲く


When the fire is grown too fierce to breathe
 炎が息をするにも激しく大きくなる時

In burning irons I will be bound
 燃え盛る鉄の中、私は拘束さる

Fierce as fire weary to the sounds upon the wheel
 燃え盛る炎に、車輪が鳴る音に疲れ果てて
 

Now be thankful for good things below
 いざや眼下の善きものに感謝すべし

Now be thankful to your maker
 いざやそなたの神に感謝すべし

For the rose, the red rose blooms for all to know
 薔薇に
 赤き薔薇は知るべきすべてのことのために咲く


When the stone is grown too cold to kneel
 石がひざまづくにはあまりに冷たく大きくなる時

In crystal waters I will be bound
 清らかなる水の中、我は拘束さる


Cold as stone, weary to the sounds upon the wheel
 石の如き冷たさに、車輪が鳴る音に疲れ果てて


Now be thankful for good things below
 いざや眼下の善きものに感謝すべし

Now be thankful to your maker
 いざやそなたの神に感謝すべし

For the rose, the red rose blooms for all to know
 薔薇に
 赤き薔薇は知るべきすべてのことのために咲く




なんじゃこりゃ?
有無を言わせぬ、それこそ聞くこちらを拘束する感涙と情動をせき止められぬこの叙情にて
表すは
おそらく中性暗黒時代の、磔の、はりつけの刑にゆえなく処せされた者の無情の嘆き。
ジーザスのように。ゴルゴダの丘に向かう石畳をリアカーに縛り付けられ向かう。

ごっとんごっとん

火炙りの刑にて向かう丘に向かう石畳をリアカーに縛り付けられ向かう。

ごっとんごっとん

赤き薔薇は流す血しぶき。

これをば脳天気な旅番組の最中に鳴らすは、
音楽担当者のその土地には
その土地でも
平和に見えるところでも
歴史の中に数多の無念の中死に至った者が眠っているとの意志の現れか?

単に好きな曲だからし
雰囲気か。

期せずしても
皮肉なことになったとしてもその重さは目に見えぬ大岩のように鬼子母神。

B面は

サー・B.マッケンジー

Sir B. McKenzie's Daughter's Lament For The 77th Mounted Lancers Retreat From The Straits Of Loch Knombe, In The Year Of Our Lord 1727, On The Occasion Of The Announcement Of Her Marriage To The Laird Of Kinleakie


キンリーキーのレアードへの結婚発表の際、キリスト紀元1727年、ノンブ湖峡よりの第77回目の槍騎兵退却開始へのサー・B・マッケンジー卿の娘の哀歌

マジでギネス認定の世界一長い歌のタイトルとなったとゆうジグなインスト。

Words and Music: Traditional Arranged by Fairport Convention
Dave Swarbrick: fiddle, viola, mandolin
Dave Mattacks: Drums, Harmonium, Boran
Simon Nichol: Electric Guitar, Acoustic Guitar, Bass Guitar, Dulcimer
Dave Pegg: Bass Guitar, Mandoline
Richard Thompson: Guitar



http://youtu.be/bP4AF3UhDv0


伝承曲の

Biff, Bang, Crash

The Kilfenora

スワーブリック士による

Boston Tea Party

の三位一体なる、てなもんや三度笠だよ。

(山)2014.12.18

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ろっくす特製でかい画像ページ也。

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ろっくすフェアポート・コンベンションのページ

資料

英語資料

English Version


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閲覧ありがとうございます。
僭越ながら
ウチのバンド、Lovers Holidayの曲です。
お聞きくだされば幸い、CM込みで見てクリックしてお聞きくださりませればお駄賃になりましてなお嬉しです。
よろしくお願い申しあげます。

http://www.youtube.com/playlist?list=PL3A8FE17D2271FEAA


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