2007年05月30日

14番目の月/荒井由実 1976

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14番目の月
荒井由実
1976


4枚しか無いのか。荒井さん名義のアルバム。
1976年けつこんを間近に迎え、ミュージシャンとしても自分のはヒットするわ、人に書いたのもヒットするわ。4場所連続優勝、次は横綱です。で終わり、

荒井ユーミン氏の
14番目の月


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エルトンでいやあ”ピアニストを撃つな”の時期かな。いやもうグッバイ・イエローに半分足がかかり、もう何書いてもいい曲が出来ちまう、ってえらいこっちゃ。あとは周りが最高の環境を用意するのみ。
今回何がちゃうってリズムセクションが外人勢です。
あの二人の名手、林さんと細野さんを変える必要があるのかいったい。必要はさらさら無く、無くても変えれば人が違うから別な色がこの強靭な世界に加わるか。
ドラムスはマイケル・バイアード氏です。うむ、誰だろうと躊躇し、調べれば、あ、あ、あ、あ、
ホール&オーツのあのシルバー・アルバムで、
あのケイト・ブラザースのユニオン・マンのグルーヴィン叩いて
ローウェル・ジョージ氏の唯一のソロ・アルバムに参加して
サザーランド・ブラザースの人だよ。ツヴォはまり過ぎでのけぞったす。
ベースは、あのリーランド・スクラー氏

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仙人です。JTでしょ、キャロキンさんでしょ、ホール&オーツでしょ、この年にはプリテンダーでジャクソン・ブラウン氏でしょ、とにかく西海岸にこの人有りって、よくもまあこれだけアルバムに参加したよって。
それでざっと24枚の76年の仕事の中にこの盤が。しかもアルファ・スタジオで録音したんでしょ。海を渡って来られたのか?来日中だったのかな。
で、このお二人は先のケイト・ブラザース、オーツ&ホールで共演済黄金コンビ。

それほどの人を迎えて・・・ユーミンさん、変わるか、緊張するかっていやあ、まるでしねえ。かえってリラックス&余裕ではないすか。男らしいたらありゃしない。そのどーださは、出ました”最新ピンナップ付”。これでもか。

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極広オビには「郊外の風と光をあなたにおくります」。
コエの臭いか、牛の声か。蚕の糸を東京タワーにかかって繭になって、蝶になってニューヨークにいくか。
まずはフィラデルフィアに行った。
シャングリラなサウンドの「さざ波」で幕開け。
どこかエルトンな音の「14番目の月」って、
14番目ってなんじゃらほい、そうか15夜の直前の月なのか。満月になっちまうとあとは欠けるだけだもんな、といたく共感いたしました。万物同サイズの法則です。ずっと満なことは有り得ないもんな。14番目が願うことなら一番最高です。
でも今がその時って気付くことってそうゆう時は無いんだよ。調子に乗ってるから。
しかしこの方、常人にあらず。自覚して月の上に座って下にいる自分を眺めて楽しんでるかのごとく。あと一つで欠ける寂しさも見ながら。
その夜を通り過ぎて
あさひのなーかで微笑んで」るからえらいこっちゃ。頭が高いひかえおろう。

中央フリーウエイ
です。下りです。ムッシュかまやつ氏にそもそもは贈られたとか。ユー・チューブで発見、一緒に歌ってる姿見たら気絶しながら凝視しちゃったす。
今回は怒ってないよ。

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競馬好きにはたまりません。

♪中央ふりーうえい、右に見える競馬場、そのまま満杯の駐車場に押し込めば、その先はパドックで馬体をチェックして、耳に赤鉛筆挟みながらラーメン立ち食いして、せっかく来たんだから三連単でたんと勝負して、オケラになって、オケラ街道さー、この道はすっからかんになるまるで滑走路〜♪

この歌があったために日本ダービーでウォッカが優勝しました。
単独フィルムもユー・チューブに存在。リンゴ・スターちゃんのフィルムみたい。おうお、自ら運転している。

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てこたあ、ほんとは隣に誰もいなかったのか。”送りもせずに
気が付けばこの曲もフィリー風味。フィリーで始まりフィリーで締める。A面。神よ。

”何もなかったように・・”
♪ひとは失くしたものを胸に美しく刻めるから いつもいつも 何も無かったように明日をむかえる♪
失くしたものはシェパード。
ほんとは何も無かったように明日をむかえられないんだよ。
むかえられる日が来ないことわかってながら、次の日は容赦なく来ちまう。
10年はかかるよな。いささかでも薄れてしまうのは。

「天気雨」
神奈川県歌です。♪相模線にゆられて来た 茅ヶ崎までのあいだ あなただけを想っていた♪
最近こそ電化しましたが、当時は相模線はディーゼル。単線。ドアは開けるのにボタンを押す。トイレ付でもちろんxxこは線路上に落とし、田舎のあの芳しい臭いがするつう。橋本から茅ヶ崎までっていやあ、地獄のような長い道中です。
そのあいだ、ずっとあなたを想っていたって訳で。
この軽快な歌の中にそら恐ろしい怨念・・・じゃないか暑い想いが。おお。

避暑地の出来事
は、細野さんのスティール・ドラム大活躍のカリプソ。さぞかし喜んでいたでしょう。それでも歌詞には”竹細工のように”。
この避暑地はどこか?軽井沢か小淵沢か?
海じゃないじゃん。

グッドラックとグッドバイ、は日本の歌。ヒットパレ。独身だわまだの歌と思われ。

そして独身は最後だわと思われます「晩夏」で終了。
ヴァン・モリソン師の「八月の冷たい風」が鳴りました。追っかけて。

同期はフリートウッド・マックの”ファンタスティック・マック”。
外人にはわかるめえの超然和名盤。
今頃、聴いてるこちとらにも強烈に76年連れて来てくれたよ。


(山)2007.5.30

ろっくす荒井さんのページ

でかいジャケットのページ


資料

入手先参考、アマゾン


府中な動画

中央フリーウェイ
http://www.youtube.com/watch?v=djZkD4Qq2Ss


Yuming,Monsieur with Tin-Pan-Alley−中央フリーウェイ
http://www.youtube.com/watch?v=Gx1CMzG8kPQ


The English translation page : here.


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