2016年07月14日

初恋の16才 / スイート 1974/7/5 THE SIX TEENS - SWEET



初恋の16才
スイート
1974/7/5


おごる平家は久しからず
おごってなくとも平家は久しからず
1970年代前半栄華を誇っていたバンドは、軒並みもがいてます。
成功ゆえの音楽活動以外で発生の諸トラブルと
シーンの下り坂の空気の中、
そのまま消え去るか
もしくは再生の産みの苦しみを乗り越えて見事生まれ変わるか。
スイートの場合、まだ自ら成し遂げておらぬことでかく
ここでくだばるわけにはまことに参らぬ。
いまだその自らの創作才能、開花半ばでも。
ともかくかなりの部分を独力で為す

2作目アルバム「Sweet Fanny Adams」制作、

悪いことにリード・ヴォーカルのブライアン・コノリーくん、
街で喧嘩して喉をひどく怪我、存分に歌えない状況下、メンバーの助けと
必死の治療の末
1974年4月発売。

だがいかんせんはいかんせんグラムから離れようとするスイートに人は見ないふりするか
英アルバム・チャート27位と不振に終わり
さらなる仕切り直し。

半年の放牧を挟んで新作アルバムに突入、
ついに長年のコンビでありましたプロデューサーのフィル・ウェインマン師と決別し、
しかしここでグラム時代を自ら完全に片を付けるべく
プロデュースは大師匠マイク・チャップマン師、
そしてサブに同じく大師匠ニッキー・チン師を迎え
よりライヴな感覚を求め
その卓越した演奏技術だからこそ得る
気迫の6日間レコーディング敢行。

3作目アルバム



危険なブールヴァード
Desolation Boulevard


11月の発売を前に先行第一弾カットとして選ばれたは
その6日間レコ以前に成し遂げた


↑オランダ盤

初恋の16才
THE SIX TEENS



↑スペイン盤

作はニッキー・チン&マイク・チャップマン両師。
7月5日発売、
プロデュースは最後のフィル・ウェインマン師、
そしてチニチャプ。


↑ドイツ盤

バンド名もザ・スイートから「スイート」に改名。


↑フランス盤

前作

ティーンエイジ狂騒曲
TEENAGE RAMPAGE


で既に現れ始めたお二人の作風の変化がさらに押し進められ


↑ポルトガル盤

長尺の意味が通る歌詞、
グラムで眠ってる間に大輪となっていた最初期の変フォークが革新的初出現、



どハードに決意したスイートのサウンドと真っ向から対決して
見事に融和した当然の運命奇蹟発現して


↑イタリア盤


11回目のヒットで、
1974年7月13日18位初登場、
http://rocksblog.seesaa.net/article/439954747.html
以後
11-(7/27)9-11-19-(8/17)36-(8/24)42位。
最高位9位。通算7週。


↑英盤

https://youtu.be/J9MZ3ooM6wQ




(ブライアン)
Where were you in sixty-eight
 68年には君はどこにいた?

In sixty-eight Julie was Johnnie's date
 68年はジョリーはジョニーとの日々だった


Two kids growin' together
 二人のガキは共に育っていった

Livin' each day as if time was slippin' away
 共に生き、時はまるで転がって行くが如く


Oh, they were just sixteen
 ああ、彼らはほんの16歳だったのだ

And their love a teenage dream
 そして彼らの恋愛は十代の夢

They passed the time, they crossed the line
 時が過ぎて彼らは線を踏み越えた

The line that ran between
 互いの間に敷かれていたその線を

(スティーヴ)
Julie and Johnnie now you've made it
 ジョリーとジョニー、
 そう君らはばっちりキメたんだ!
 
(二人)
But life goes on,
 だが人生は続いていく

you know it ain't easy
 わかってるそれはたやすいものではない

You've just gotta be strong
 君らは強くなれねばならなかったのだ

If you're one of the sixteens
 もし君らが16歳の子たちの一人ならば


And life goes on,
 人生は続いていく

you know, you know it ain't easy
 わかってる、そうさ、それはたやすいことではない

You know you'll never go wrong
 そうだ君らはけして道を踏み外さない

'Cause you're all part of the sixteens
 何故なら君らは二人共16歳世代のひとりなのだから


ギター


(二人)
Suzie and Davey got to make the big time
 スージーとデイビーは成功せねばならなかった

Maybe they can put it all together
 多分二人は共に何もかも成し遂げられる

In a show that lasts forever
 ショーにおいて
 それは永遠に繰り広げられる


Oh they would walk the strip at nights
 嗚呼、二人は夜、繁華街を闊歩する

And dream they saw their name in lights
 ネオンカラーのもと二人が二人の名前を見た夢

On Desolation boulevard
 荒れ果てた街角で

They'll light the faded light
 二人は消えかかっている灯りを灯す

(スティーヴ)
Suzie and Davey you can make it
 スージーとデイビー
 君らはやれるんだよ


(二人)
But life goes on,
 だが人生は続いていく

you know it ain't easy
 わかってるそれはたやすいものではない

You've just gotta be strong
 君らは強くなれねばならなかったのだ

If you're one of the sixteens
 もし君らが16歳の子たちの一人ならば


And life goes on,
 人生は続いていく

you know, you know it ain't easy
 わかってる、そうさ、それはたやすいことではない

You know you'll never go wrong
 そうだ君らはけして道を踏み外さない

'Cause you're all part of the sixteens
 何故なら君らは二人共16歳世代のひとりなのだから


ギタア


So where were you in sixty-eight
 で君は68年にはどこにいたんだ?

When Bobby and Billy thought
 ボビーとビリーの心によぎる

That sixty eight was out of date
 68年なんてもう時代遅れ


They took the flowers from their hair
 二人は髪に差していた花を抜いた

And tried to make us all aware
 俺達がすっかり目覚めるようにやったんだ

Too bad, too late
 残念、遅すぎたね


So they lived from day to day
 そして二人は日々を生きた

And tried to do it all their way
 自分なりの生き方で万事行こうとしたんだ


But sixty-eight was sixty-eight
 だが68年は68年だったのだ

No matter what they say
 他人が何と言おうとも

(スティーヴ)
Bobby and Billy
 ボビーとビリー

maybe you'll make it one day
 きっと君らはいつの日か成し遂げるんだ


(二人)
But life goes on,
 だが人生は続いていく

you know it ain't easy
 わかってるそれはたやすいものではない

You've just gotta be strong
 君らは強くなれねばならなかったのだ

If you're one of the sixteens
 もし君らが16歳の子たちの一人ならば


And life goes on,
 人生は続いていく

you know, you know it ain't easy
 わかってる、そうさ、それはたやすいことではない

You know you'll never go wrong
 そうだ君らはけして道を踏み外さない

'Cause you're all
 何故なら君らは二人共・・・・



And life goes on,
 人生は続いていく

you know, you know it ain't easy
 わかってる、そうさ、それはたやすいことではない

You know you'll never go wrong
 そうだ君らはけして道を踏み外さない・・・




↑ユーゴスラビア盤

チニチャプ自らの世代の正直さらけ出す。
「16才」は幾度と無く書いたグラム世代の象徴。
ロッキーホラーの夢をも込めて

祭りのあとけしてバンドも

そして

ファンも投げ出しません。

そして

自らのグラム完全終結宣言、ここに発布。


B面は
メンバー作ここだけ特典

炎よ燃えろ
Burn On The Flame



↑英盤

https://youtu.be/dCgtOpdCw1s


大好きなパープル・ロック思う存分。
思う存分チームワーク良すぎて演奏巧すぎて
まとまっちゃう欠点と長所紙一重を継続中。

(山)2016.7.14

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ろっくす特製でかいジャケットのページ也。

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ろっくすスウィートのページ

資料

資料(英版)

English Version

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閲覧ありがとうございます。
僭越ながら
ウチのバンド、Lovers Holidayの曲です。
お聞きくだされば幸いです。

http://www.youtube.com/playlist?list=PL3A8FE17D2271FEAA

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この記事へのコメント
訳詞ありがとうございます。僕の英語力では子どもの頃からわかったようで何とかくわからなかったこの歌詞。でも曲を聴いていると何故か泣けてくるのでした。一歩進んで理解できました。
もう一歩背景がわかれば「ガッテン、ガッテン!」まで行けそうです。
Posted by poko247 at 2019年04月02日 04:43
こうして書いた訳詞を見るたびに、
あそこ直してぇそこ直してぇと思うことしばし・・・
せっかちして細かいとこでヤッちまうのがアタシの性分なもんで。
まあ
直さずに
なるべく
直さずに
ああ直してぇ・・・
Posted by 山 at 2019年04月02日 21:01
NHK年末新春番組「MUST BE UKTV」にスイート「Burn on the frame」の演奏(1975.10.18 OA)が出てました。
ベースSteve Priestの姿がなかったように思ったのですが、見直してみたら、かろうじて写っていました。
Posted by poko247 at 2020年01月04日 04:24
ベーシストの地位は永久に地味です。
Posted by 山 at 2020年01月04日 12:37
ご回答ありがとうございます。
ところで上記番組で、スージー・クアトロ「The Wild One」(1977.2.12 OA)もやっておりまして、気合いの入った良いパフォーマンス!!スージーを見直しました。
たしか新婚ホヤホヤで迎えた当時の日本公演では、ボーカルがシャウトにならず、女らしい優しい声になってしまって話題になったことなどなつかしく想起されます。
また「The Wild One」を横で見ていたウチの相方が、[榊原郁恵の「夏のお嬢さん」(1978.7.1発売)に似てるね]とつぶやき、そう言われればそうなのかなと思ってしまったしだいで・・・。
Posted by poko247 at 2020年02月23日 18:09
夏のお嬢さん・・・

似てる似てる
そうゆう話は大好物です。
Posted by 山 at 2020年02月23日 21:13
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