
魔法のロボット
アメリカ
1974/7/10
アメリカです。
「名前のない馬」のアメリカ。
ちんぴな言い方で言えば
アメリカの若者の空虚を「名前のない馬」で見事に喝破し
そのウルトラ地味に関わらず
めくるめく大ヒットとし
それでもまったく揺らぐこと無くウルトラ地味を突き進み
そは若さゆえか
そはそれっきゃ出来なかったゆえか
突き進み
地味名曲を生み出し続け
馬もう一度の期待の中
お釣りのごとく
しばらくはヒット連発するも
世間がついにその地味に耐えられないが如くか
時代の空気が変わったか
そのどちらもか
急速に売り上げ失速し
濃厚なるあっとゆうまの2年経ちし
1974年6月4作目アルバム

ホリデイ
Holiday
発売。
相変わらずの、つか、さらに進む地味ジャケ面も
大きなテコ入れ。
これまでは若いのに自分らでプロデュース通して来たものの
録音を初心に帰り、育ちの場所ロンドンに移したの
それでそれなら迎えよう憧れのひと、ジョージ・マーティン師にアレンジ共々依頼。
さすればさすがだ巨匠、
惑うこと無くアメリカの真芯読み取り、
これまでとまったく空気変えること無く、
若いのが欲しがっていたあとひと味を見事に加えて
陣容は
Gerry Beckley and Dan Peek - Bass, Keyboards, and Guitars
Dewey Bunnell - Guitars
Willie Leacox - Drums and Percussion
George Martin - Producer, Arranger and Keyboards
Geoff Emerick - Engineering
Peter Henderson - Tape Operator
Gary Burden - Art Direction
さあ
第一弾シングル・カットは

↑オランダ盤
魔法のロボット
TIN MAN
7月10日発売。
作は名前のない馬デューイー・バネルくん。
題材は子供の頃の彼のフェイバリット映画
オズの魔法使い
The Wonderful Wizard of Oz
好きなように流れるまま書いたもんで、これは私的なものだから録音はしないでくれと他の二人に頼んだそう。
だが
こんな名曲、ほっとかれるはずもなく是非ともやるべきだと説得されて収録、
挙句の果てにリード・シングルになっちまった
さて
その顛末は
米国チャート
1974年8月10日106位、
-101位,
8月24日89位初登場、
http://rocksblog.seesaa.net/article/441276458.html
以後
79-66-51-(9/21)40-32-26-20-16-11-10-(11/9)4-4-4-(11/30)25-49-55-(12/21)72位。
最高位4位3週。18週。
どうしたもんかとハナはうろついて
エルトンの黄昏のレンガ路効果も有りか無しか
突然そのマジカルに世がとりつかれたとたん弾かれたようにブレーク、
天上4位をほぼひと月味わった上、
まさしく魔法から覚めたようにどーんと落っこちる
見事に
アメリカが
復活です。

↑米盤
https://youtu.be/7BhUe_iB1Qs
♪
Sometimes late when things are real
夜がふけると時々
すべてがリアルになっていく時
And people share the gift of gab
人々はとりとめもなくおしゃべりする
between themselves
互いに
Some are quick to take the bait
すぐさま話に食いつく者もいて
And catch the perfect prize that waits among the shelves
棚から牡丹餅とばかり話の主導権を握ろうとする
But Oz never did give nothing to the Tin Man
でもオズがブリキ男にけして何も与えなかったのは
That he didn't, didn't already have
彼に、最初から持っていなかった彼に与えなかったのは
And Cause never was the reason for the evening
何故ってそれはけしてその夜の理りが理由ではなく
Or the tropic of Sir Galahad.
ガラハッド卿の熱帯国のせいでもない
So please believe in me
だからどうか僕を信じてくれ
When I say I'm spinning round, round, round, round
僕が言う時には
「僕はぐるぐるぐるぐるぐる回っている。
Smoke glass stain bright color
曇りガラスが明るい色で染まるように
Image going down, down, down, down
イメージがどんどんどんどん降りてくる。
Soapsuds green like bubbles
泡みたいにぶくぶくと石鹸水の緑色のように。」
うーーーーー
う
うーーー
うう、う
うーーーー
う
うーーー
Oh, Oz never did give nothing to the Tin Man
嗚呼、オズがブリキ男にけして何も与えなかったのは
That he didn't, didn't already have
彼に、最初から持っていなかった彼に与えなかったのは
And Cause never was the reason for the evening
何故ってそれはけしてその夜の理りが理由ではなく
Or the tropic of Sir Galahad.
ガラハッド卿の熱帯国のせいでもない
So please believe in me
だからどうか僕を信じてくれ
When I say I'm spinning round, round, round, round
僕が言う時には
「僕はぐるぐるぐるぐるぐる回っている。
Smoke glass stain bright color
曇りガラスが明るい色で染まるように
Image going down, down, down, down
イメージがどんどんどんどん降りてくる。
Soapsuds green like bubbles
泡みたいにぶくぶくと石鹸水の緑色のように。」
うーーーーー
う
うーーー
うう、う
うーーーー
う
うーーー
No, Oz never did give nothing to the Tin Man
そう、オズがブリキ男にけして何も与えなかったのは
That he didn't, didn't already have
彼に、最初から持っていなかった彼に与えなかったのは
And Cause never was the reason for the evening
何故ってそれはけしてその夜の理りが理由ではなく
Or the tropic of Sir Galahad.
ガラハッド卿の熱帯国のせいでもない
So please believe in me
だからどうか僕を信じてくれ
うーうーうーーーーうーうー
うーうーーーー
うーうーー
うーうーーーー
うーうーー
うーうーーーー
うーうーー
うーうーー
うーうーー
うーーー
♪
さて本人がやるなと言ったにふさわしきこの歌詞のわけのわからなさよ。
海外でもその意味を巡って殴り合い始まらんばかりに喧々諤々、
特に
Or the tropic of Sir Galahad.
ガラハッド卿の熱帯国のせいでもない
ガラハッド卿てば
☆アーサー王伝説や聖杯伝説に登場する円卓の騎士の一人。
聖杯を見つけた三人の騎士のうちの一人でもある。☆
何の関係があるのだ?
関係大有り、言葉の響きがここに入れろとバネルくんに降ってきたらしい。
その他
Image going down, down, down, down
イメージがどんどんどんどん降りてくる。
通りイメージの奔流溢れる失禁ソング。
歌詞がわからんものは99%ヒット不可能の米国チャート鉄則を拳骨でぶち壊す。
迷わずのマーティン師匠サポートは煌めくピアノ、ご本人演奏。
B面は
アルバム最終曲
ダン・ピークくん作
In The Country
イン・ザ・カントリー

↑米盤
https://youtu.be/mbanAg5yp0I
ウルトラ裏面ソングです。
(山)2016.8.25
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ろっくす特製でかいジャケットのページ也。
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ろっくすアメリカのページ
資料
資料(英版)
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僭越ながら
ウチのバンド、Lovers Holidayの曲です。
お聞きくだされば幸いです。
http://www.muzie.ne.jp/artist/a001909/
http://www.youtube.com/playlist?list=PL3A8FE17D2271FEAA
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