2016年08月25日

魔法のロボット / アメリカ 1974/7/10 TIN MAN - America



魔法のロボット
アメリカ
1974/7/10


アメリカです。
名前のない馬」のアメリカ。
ちんぴな言い方で言えば
アメリカの若者の空虚を「名前のない馬」で見事に喝破し
そのウルトラ地味に関わらず
めくるめく大ヒットとし
それでもまったく揺らぐこと無くウルトラ地味を突き進み
そは若さゆえか
そはそれっきゃ出来なかったゆえか
突き進み
地味名曲を生み出し続け
馬もう一度の期待の中
お釣りのごとく
しばらくはヒット連発するも
世間がついにその地味に耐えられないが如くか
時代の空気が変わったか
そのどちらもか
急速に売り上げ失速し
濃厚なるあっとゆうまの2年経ちし
1974年6月4作目アルバム



ホリデイ
Holiday


発売。
相変わらずの、つか、さらに進む地味ジャケ面も
大きなテコ入れ。
これまでは若いのに自分らでプロデュース通して来たものの
録音を初心に帰り、育ちの場所ロンドンに移したの
それでそれなら迎えよう憧れのひと、ジョージ・マーティン師にアレンジ共々依頼。
さすればさすがだ巨匠、
惑うこと無くアメリカの真芯読み取り、
これまでとまったく空気変えること無く、
若いのが欲しがっていたあとひと味を見事に加えて

陣容は

Gerry Beckley and Dan Peek - Bass, Keyboards, and Guitars
Dewey Bunnell - Guitars
Willie Leacox - Drums and Percussion
George Martin - Producer, Arranger and Keyboards
Geoff Emerick - Engineering
Peter Henderson - Tape Operator
Gary Burden - Art Direction

さあ
第一弾シングル・カットは


↑オランダ盤

魔法のロボット
TIN MAN


7月10日発売。

作は名前のない馬デューイー・バネルくん。
題材は子供の頃の彼のフェイバリット映画

オズの魔法使い
The Wonderful Wizard of Oz


好きなように流れるまま書いたもんで、これは私的なものだから録音はしないでくれと他の二人に頼んだそう。
だが
こんな名曲、ほっとかれるはずもなく是非ともやるべきだと説得されて収録、
挙句の果てにリード・シングルになっちまった
さて
その顛末は

米国チャート
1974年8月10日106位、
-101位,
8月24日89位初登場、
http://rocksblog.seesaa.net/article/441276458.html
以後
79-66-51-(9/21)40-32-26-20-16-11-10-(11/9)4-4-4-(11/30)25-49-55-(12/21)72位。
最高位4位3週。18週。

どうしたもんかとハナはうろついて
エルトンの黄昏のレンガ路効果も有りか無しか
突然そのマジカルに世がとりつかれたとたん弾かれたようにブレーク、
天上4位をほぼひと月味わった上、
まさしく魔法から覚めたようにどーんと落っこちる

見事に
アメリカが
復活です。


↑米盤

https://youtu.be/7BhUe_iB1Qs




Sometimes late when things are real
 夜がふけると時々
 すべてがリアルになっていく時

And people share the gift of gab
 人々はとりとめもなくおしゃべりする

between themselves
 互いに


Some are quick to take the bait
 すぐさま話に食いつく者もいて

And catch the perfect prize that waits among the shelves
 棚から牡丹餅とばかり話の主導権を握ろうとする


But Oz never did give nothing to the Tin Man
 でもオズがブリキ男にけして何も与えなかったのは

That he didn't, didn't already have
 彼に、最初から持っていなかった彼に与えなかったのは

And Cause never was the reason for the evening
 何故ってそれはけしてその夜の理りが理由ではなく

Or the tropic of Sir Galahad.
 ガラハッド卿の熱帯国のせいでもない


So please believe in me
 だからどうか僕を信じてくれ

When I say I'm spinning round, round, round, round
 僕が言う時には
 「僕はぐるぐるぐるぐるぐる回っている。

Smoke glass stain bright color
 曇りガラスが明るい色で染まるように

Image going down, down, down, down
 イメージがどんどんどんどん降りてくる。

Soapsuds green like bubbles
 泡みたいにぶくぶくと石鹸水の緑色のように。」

うーーーーー

うーーー

うう、う
うーーーー

うーーー

Oh, Oz never did give nothing to the Tin Man
 嗚呼、オズがブリキ男にけして何も与えなかったのは

That he didn't, didn't already have
 彼に、最初から持っていなかった彼に与えなかったのは

And Cause never was the reason for the evening
 何故ってそれはけしてその夜の理りが理由ではなく

Or the tropic of Sir Galahad.
 ガラハッド卿の熱帯国のせいでもない


So please believe in me
 だからどうか僕を信じてくれ

When I say I'm spinning round, round, round, round
 僕が言う時には
 「僕はぐるぐるぐるぐるぐる回っている。

Smoke glass stain bright color
 曇りガラスが明るい色で染まるように

Image going down, down, down, down
 イメージがどんどんどんどん降りてくる。

Soapsuds green like bubbles
 泡みたいにぶくぶくと石鹸水の緑色のように。」

うーーーーー

うーーー

うう、う
うーーーー

うーーー


No, Oz never did give nothing to the Tin Man
 そう、オズがブリキ男にけして何も与えなかったのは

That he didn't, didn't already have
 彼に、最初から持っていなかった彼に与えなかったのは

And Cause never was the reason for the evening
 何故ってそれはけしてその夜の理りが理由ではなく

Or the tropic of Sir Galahad.
 ガラハッド卿の熱帯国のせいでもない


So please believe in me
 だからどうか僕を信じてくれ

うーうーうーーーーうーうー
うーうーーーー
うーうーー

うーうーーーー
うーうーー

うーうーーーー
うーうーー

うーうーー

うーうーー

うーーー



さて本人がやるなと言ったにふさわしきこの歌詞のわけのわからなさよ。
海外でもその意味を巡って殴り合い始まらんばかりに喧々諤々、
特に

Or the tropic of Sir Galahad.
 ガラハッド卿の熱帯国のせいでもない

ガラハッド卿てば

☆アーサー王伝説や聖杯伝説に登場する円卓の騎士の一人。
聖杯を見つけた三人の騎士のうちの一人でもある。☆


何の関係があるのだ?
関係大有り、言葉の響きがここに入れろとバネルくんに降ってきたらしい。
その他

Image going down, down, down, down
 イメージがどんどんどんどん降りてくる。

通りイメージの奔流溢れる失禁ソング。

歌詞がわからんものは99%ヒット不可能の米国チャート鉄則を拳骨でぶち壊す。

迷わずのマーティン師匠サポートは煌めくピアノ、ご本人演奏。

B面は
アルバム最終曲
ダン・ピークくん作

In The Country
イン・ザ・カントリー



↑米盤

https://youtu.be/mbanAg5yp0I


ウルトラ裏面ソングです。

(山)2016.8.25

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ろっくす特製でかいジャケットのページ也。

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ろっくすアメリカのページ

資料

資料(英版)

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僭越ながら
ウチのバンド、Lovers Holidayの曲です。
お聞きくだされば幸いです。

http://www.muzie.ne.jp/artist/a001909/

http://www.youtube.com/playlist?list=PL3A8FE17D2271FEAA

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