2016年10月23日

アンジー・ベイビー / ヘレン・レディ 1974/10/19 ANGIE BABY - Helen Reddy



アンジー・ベイビー
ヘレン・レディ
1974/10/19


「私は女」で女になった70年代特化型女性歌手です。
顔相も発音明瞭ケロケロ声も。
そのヘレンさんの3曲目の米1位獲得曲で最大のヒットが




↑スペイン盤

アンジー・ベイビー
ANGIE BABY



↑ドイツ盤

キャリアの中でも異質、
米ポップスの歴史の中でも異質、
ヘレンさんがラジオ局にプレイすることをけしてプッシュしなかった曲。

1974年6作目アルバム



フリー・アンド・イージー
Free and Easy


より1回目カット10月某日発売。


↑フランス盤

にも関わらず
怒涛の如くチャート上昇し、
謎めいた歌詞にその真意は何かとリスナー間で論争勃発、諸説紛々、
当のヘレンさんは真相のコメントを拒否、
自分たちで解釈して楽しんでくださいと発言。

大変なことになりました。

その犯人張本人たるは作のアラン・オデイ師。

同年のライチャス・ブラザース「ロックン・ロール天国」ヒットで一躍名を馳せた
とにかく書く曲にはマジカルなミステリーをブチ込んでしまう方。
この曲、制作には3ヶ月の時をかけ最初はビートルズの「レディ・マドンナ」のキャラクターにそれとなく基づいて
キャラをより面白くするためにアラン師は彼女をアブノーマル女子に設定、

近所の女の子が対人スキルがない引きこもりだったら

想定。
アラン師自身が子供の頃病気がちでベッドの中でラジオと共に過ごした時代があった経験にも由来し
「アンジー」と名前はストーンズのアンジーからおそらくヒント、
当初、性格の描写はニブい子だったのをアラン師は自身のセラピストに書きかけの歌を聞かせてアドバイスを受け
各所変更していくうちにどんどんすんごい内容になって


↑イタリア盤

米チャート
1974年10月19日60位初登場、
http://rocksblog.seesaa.net/article/442899191.html
以後
44-(11/2)36-26-20-14-10-6-5-3-(12/28)1-6-13-22-(1975/1/25)36-44-(2/8)61位。
最高位1位。17週。




2回あるうちの
1回目のヒット、唯一のtop40ヒットで、
1975年1月18日50位初登場、
以後
(1/25)30-18-13-(2/15)5-8-14-20-(3/15)35-(3/22)49位。
最高位5位。通算10週。


↑米盤

https://youtu.be/UQKyGt_I5L4




You live your life in the songs you hear on the rock and roll radio
 貴方はロックン・ロール・ラジオで聞いてる歌の中で生活を送っている


And when a young girl doesn't have any friends
 若い娘に誰も友だちがいない時には

That's a really nice place to go
 そこは訪れるにはホントに素敵な場所


Folks hoping you'd turn out cool
 人は貴方が大人しくなるのを期待したんだけど

But they had to take you out of school.
 だが貴方を学校から追い出さなければならなかった

You're a little touched you know,
 貴方は少しだけ変わってる子
 そうよね

Angie baby
 アンジー・ベイビー


Lovers appear in your room each night
 恋人たちが毎晩、貴方の部屋に現れて

And they whirl you across the floor
 貴方をお部屋いっぱいくるくる回す


But they always seem to fade away
 でもいつだってなんか消えてしまう

When your daddy taps on your door
 貴方のパパがドアをノックすると


Angie girl, are you all right
 アンジー、おい、大丈夫か

Tell the radio good-night
 ラジオに「おやすみ」って言いなさい

All alone once more,
 そしてまたひとりぼっち

Angie baby
 アンジー・ベイビー


Angie baby, you're a special lady
 アンジー・ベイビー
 貴方は特別なレディ

Living in a world of make-believe
 妄想の世界に生きている

Well, maybe
 そう多分ね


Stopping at her house is a neighbor boy
 彼女の家で立ち止まったのは近所の男子

With evil on his mind
 良からぬことを思ってる


Cause he's been peeking in Angie's room
 だって彼はアンジーの部屋をそっと覗いてた

At night through the window blind
 夜になると窓のブラインドの隙間から


I see your folks have gone away
 君の家族がいなくなるのを見てるから

Would you dance with me today
 僕と今日、踊らないかい

I'll show you how to have a good time,
 どうやったら楽しめるか君に教えてあげるよ

Angie baby
 アンジー・ベイビー


Angie baby
    アンジー・ベイビー

Angie baby
    アンジー・ベイビー


When he walks in the room, he feels confused
 彼が部屋の中を歩いてくと
 戸惑ってしまう

Like he's walked into a play
 何かの劇の中に踏み込んでしまったような気分に

And the music's so loud it spins him around
 音楽が大音響で鳴って彼を取り囲んで渦巻いている

'Til his soul has lost it's way
 彼の魂が行き場を失うまで


And as she turns the volume down
 彼女がヴォリュームを下げると

He's getting smaller with the sound
 彼は音と一緒に小さくなってしまう

It seems to pull him off the ground
 まるで彼を床から引き剥がすかのように

Toward the radio he's bound
 彼が縛り付けられてるラジオに近づいても

Never to be found
 けして見つからない


The headlines read that a boy disappeared
 新聞の見出しは少年が行方不明だと報じる

And everyone thinks he died
 誰もが彼のことを死んでしまったと思う

'Cept a crazy girl with a secret lover who keeps her satisfied
 彼女のことを満足させ続けた秘密の恋人と付き合っていた一人の狂った娘を除いては


It's so nice to be insane
 正気じゃないってとてもステキなこと

No one asks you to explain
 誰も貴方に説明を求めない

Radio by your side,
 ラジオはあなたの味方なの

Angie baby
 アンジー・ベイビー


Angie baby, you're a special lady
 アンジー・ベイビー
 貴方は特別なレディ

Living in a world of make-believe
 妄想の世界に生きている


Well, maybe
 そう多分ね

Well, maybe
 そう多分ね

Angie baby
    アンジー・ベイビー

Angie baby
    アンジー・ベイビー

Well, maybe
 そう多分

Angie baby
    アンジー・ベイビー

Angie baby
    アンジー・ベイビー

Angie baby
    アンジー・ベイビー

Angie baby
    アンジー・ベイビー・・・




↑米盤

プロデュースは
タートルズ「ハッピー・トゥゲザー」、ゴードン・ライトフット師、アース・ウィンド&ファイアーとの仕事で高名な
ジョー・ウィザート師、

奇しくも同時期大ヒットのハリー・チェイピン師「ゆりかごの猫」と同じ空気となった
名演ストリングス編曲は名匠ニック・デカロ師。

妖しくも魅惑の曲想のルーツは
直近ではデビッド・エセックス師のこれまた変異曲「ロックにすべてを〜Rock On」をヒントにしたと思われ、
さらにビートルズのブルース・ミュータント「カム・トゥゲザー」に遡るほとんど誰も手を付けなかった場所。

途中

When he walks in the room, he feels confused
 彼が部屋の中を歩いてくと
 戸惑ってしまう

Like he's walked into a play
 何かの劇の中に踏み込んでしまったような気分に

叩き込まれる戦慄パートは

妄想の世界に偶然に現実の近所の少年が入り込み、
それに対処できなかったアンジーがマジでぶち殺してラジオの下の床か後ろの壁かに埋め込んでしまう
つ場面を示唆してる

ポップスにクリミナル・マインド世界を登場させた。

ありえへんだろ

ありえへんことも起こるのが現実世界だとゆうことの証明となる。

(山)2016.10.23

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00000-1.jpg



ろっくす特製でかいジャケットのページ也。

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資料(英版)

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僭越ながら
ウチのバンド、Lovers Holidayの曲です。
お聞きくだされば幸いです。

http://www.muzie.ne.jp/artist/a001909/

http://www.youtube.com/playlist?list=PL3A8FE17D2271FEAA

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