2017年04月09日
アイム・ナット・リサ / ジェシー・コルター 1975/1/6 I'M NOT LISA - Jessi Colter
アイム・ナット・リサ
ジェシー・コルター
1975/1/6
音楽が確実に生活の一部で大切極まるものだった頃。
米人は真剣にヒットチャートを聞いておりました。
半端じゃないほど耳が肥えて名前である程度売れるのは別として
無名人や新人がヒットするには並大抵のものじゃ有り得ん厳しい状況で
それらが当るとしたらそりゃもうとんでもないブツであります
その化物の一つが
↑米盤
アイム・ナット・リサ
I'M NOT LISA
唄うは
ジェシー・コルターさん。
本名Miriam Johnsonさん、1943年5月25日アリゾナ州フェニックス生まれ、
機敏器用な社交的・神経質双子座牡牛座寄り。
厳格なキリスト教プロテスタントのペンテコステ派の家庭で育ち
母はペンテコステ派の伝道師、父は何とカーレースのドライバー。
11歳の時コルターさんは母ちゃんの教会のピアニストになり
1961年にハイスクール卒業すると地元のクラブで唄い始め
その年、18歳であの”ピーター・ガン”で高名なギタリストのディアン・エディ師とベガスで結婚、
作:Austin, Shilkret組、
プロデュース:ディアン師の
The Lonesome Road
https://youtu.be/SNdJkyOPkr4
で5月に本名でデビュー。
全米各地でちょいとラジオでかかるも全米チャート入りはならず。
2枚目のシングルはラジオでかかることもなくそれで歌手を半引退、
1968年25歳、ジェニファーとゆう娘さんが産まれるも離婚、
それまでディアン師とツアーを続ける。
1969年にウエロン・ジェニングス師と出会い結婚、
一緒にナッシュビルにお引っ越し、
師は彼女のRCAビクターとの契約を援助、
ひいおじいさんに敬意を表して
ジェシー・コルターと改名して1970年からレコーディングを再開、
その年二人はデュエットして2枚のカントリーチャートでTOP40ヒットを放ち
1970年3月25日、ジョニー・キャッシュ・ショーで夫のためにキーボード演奏、
1970年4月
チェット・アトキンス師と旦那さんのプロデュースで
瞳孔開いてる凄い顔相の
1作目アルバム
A Country Star Is Born
発売、
ジャケが影響してか全く売れず話題にもならず。
RCAをクビになる。
それよりお顔だけはジェニングス師のアルバム・ジャケにちらほら登場。
そしてまた5年の月が流れて
1975年、キャピトルと契約、
旦那とケン・マンスフィールド氏のプロデュースで
2作目アルバム
私はジェシー・コルター
I'm Jessi Colter
1975年1月発売。
メンツは
Jessi Colter − lead vocals
Waylon Jennings − producer, guitar
Reggie Young − guitar
Ralph Mooney − steel guitar
Wendon Myrick − steel guitar
John Buck Wilkins − guitar, background vocals
Larry Muhoberac − piano, strings
Tommy Cogbill − bass
Duke Goff − bass
Johnny Gimble −fiddle
Jim Gordon − horn
Richard "Slide" Hyde − horn
Mack Johnson − horn
Elmo Peeler − strings
Lea Jane Berinati − background vocals
Bruce King − background vocals (track 3)
Marge McMahon − background vocals
Lee Montgomery − background vocals
Billy Ray Reynolds − background vocals
Wendy Suits − background vocals
Marijohn Wilkin − background vocals
Sharon Vaughn − background vocals
それより1回目カット1月6日発売が
↑オランダ盤
アイム・ナット・リサ
I'M NOT LISA
作はジェシーさん。
2月15日にカントリー・チャートに登場、
そして
満を持して持しまくって
米国チャート
1975年4月5日88位初登場、
http://rocksblog.seesaa.net/article/448710519.html
以後
66-55-(4/26)39-34-26-23-21-15-8-6-(6/21)4-4-7-18-27-(7/26)39位。
最高位4位2週。17週。
年間40位。
カントリー1位。
実にデビューより14年目、
32歳目前での今んとこ女子最長下積み記録保持大ヒットです。
↑米盤
https://youtu.be/-Y0lAvI45fY
♪
I'm not Lisa,
私はリサじゃない
my name is Julie
私の名前はジュリー
Lisa left you
リサは貴方の元を離れた
years ago
数年前
My eyes are not blue
私の目の色は青じゃない
But mine won't leave you
けど私のは貴方の元を離れない
'Til the sunlight has touched your face
陽の光が貴方の顔を触れるまで
She was your morning light
彼女は貴方の朝の光だった
Her smile told of no night
彼女の笑みは夜のことを話さなかった
Your love for her grew
彼女への貴方の愛は増していった
With each rising sun
朝陽が昇るたびに
And then one winter day
そしてある冬の日
His hand led hers away
彼の手が彼女を連れて行った
She left you here
彼女はここで貴方の元を去った
drowning in your tears,
貴方の涙を浴びて
here
ここで
Where you've stayed for years
貴方は長いあいだどこにいたの?
Crying Lisa,
リサのことを泣き叫んで
Lisa
リサのことを
I'm not Lisa,
私はリサじゃない
my name is Julie
私の名前はジュリー
Lisa left you
リサは貴方の元を離れた
years ago
数年前
My eyes are not blue
私の目の色は青じゃない
But mine won't leave you
けど私のは貴方の元を離れない
'Til the sunlight shines through your face
陽の光が貴方の顔を透かして輝くまで
I'm not Lisa
私はリサじゃない
♪
↑米盤
何がウケたってメロの秀逸さ、糞地味ではございますがとんでもな魔法入ってます
そして何より歌詞だ。
冒頭の2ヴァースだけで人はこりゃ完全に人違い唄だと、そんなんは聞いたことがねえやとバカウケ、
当然大真面目に唄ってますからそれがギャグに聞こえたりして
日常のジョークのネタにも使えますで。
実際は
元カノのことを引きずってるしょうもない野郎と付き合う羽目になった気の毒な女人の唄。
最後に
I'm not Lisa
私はリサじゃない
と言い放つさまがまたド迫力。
フェイドアウトが旨のヒット曲で異彩を放って言い切るとこがまた聞きたくてリクエストしちゃう。
それがまたヒットの最後は39位でパタッと消えるって実に珍しい現象で終わるも
音楽世界の摩訶不思議よ。
で真性超一発ヒットには欠かさぬ残り香半端ヒットもございます
2回目最後カット8月4日発売、
リャン面A面扱いで
↑米盤
YOU AIN'T NEVER BEEN LOVED (Like I'm Gonna Love You)
https://youtu.be/oJEfbXNpDaE
♪
You ain't never been loved
貴方はけして愛されたことがなかった
Like I'm gonna love you
私が愛するほどには
You ain't never had done
貴方はけしてされたことはなかった
What I'm gonna do
私がするほどには
I'm gonna take love, sweet love
私は愛するわ、素敵な愛で
And wrap it around you
それで貴方をくるんであげるの
You'll know you've been loved
わかるでしょう愛されてることが
Before I get through
その途中に
Funny how I answer
返す言葉は楽しくて
Every time you call
貴方が電話をかけるたび
Funny how no one else
他の人なんか比べられないほど楽しく
Matters at all
どんなことだって
Funny to see me to do
私と会ってすれば楽しくて
Things I never would
けして私がしないことをすれば
Funny to have a feeling
楽しい気分になって
So natural, so good
とても自然に、とてもステキに
You ain't never been loved
貴方はけして愛されたことがなかった
うーふう
Like I'm gonna love you
私が愛するほどには
You ain't never had done
貴方はけしてされたことはなかった
うーふう
What I'm gonna do
私がするほどには
I'm gonna take love, sweet love
私は愛するわ、素敵な愛で
And wrap it around you
それで貴方をくるんであげるの
You'll know you've been loved
わかるでしょう愛されてることが
うーふう
Before I get through
その途中に
♪
What's Happened to Blue Eyes
↑米盤
https://youtu.be/PngO-gPWeuk
いまさら派手なので行ったってしゃあないの超地味コンビ。
先はブルース、後はカントリー、
見事にリサじゃないジェシーのお話の後日談になっておりで
全米チャート
1975年9月6日85位初登場、
以後
75-65-65-64-60-(10/18)57-85-75-(11/8)75位。
最高位57位。10週。
リサではこれでダメならどうにでもしやがれなど迫力の歌唱、
こちらではどうせまた出してもダメなんじゃないのてか
やる気無しつか達観の無常歌唱、
そりゃ14年も揉まれたらそうゆう気にもなるわな。
そしてその後は・・・
今度はまるっきり売れなくなるってことは無くて
全米チャートはこれで終わりだがのカントリー界では唯一のアウトロー・カントリーの女性騎手として
そこそこヒットは続きます。
息子が1979年に生まれ
ジェニングス師がヤク中でボロボロになって半離婚状態になる80’s初頭まで。
しかして
二人は
2002年の師の死去まで共に過ごしたとのこと。
(山)2017.4.8
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ろっくす特製でかいジャケットのページ也。
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資料
英語資料
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僭越ながら
ウチのバンド、Lovers Holidayの曲です。
お聞きくだされば幸いです。
http://www.muzie.ne.jp/artist/a001909/
http://www.youtube.com/playlist?list=PL3A8FE17D2271FEAA
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