2017年06月30日
ホエア・イッツ・アット / ベック 1996/6/11 WHERE IT'S AT - Beck
ホエア・イッツ・アット
ベック
1996/6/11
♪きゃんきゃん、きゃんきゃん、わほーん♪
「にゃあ」
「きゅうん」
「この負け犬め、こらしめてやる。
だって。」
「わんわん」
「俺は負け犬じゃねえ。ただの犬だ。
だって。」
「またケンカか?原因は何だ。
って何かデジャブな記憶。」
「にゃあああ」
「きゅわあああん」
「みょん」
「コイツが家無しの野良で負け犬だからだ。
だって。」
「お前らだって似たようなもんじゃねえか。
ま、同類、それ故に互いに憎みあう
て言うからな。って何かデジャブな記憶。」
「にゃ」
「きゅわ」
「わんわん」
「お前も負け犬だ。こらしめてやる。
だって。」
「おいおい、俺も同類かよ。
ま、そうとも言えるが
ってこれまた何かデジャブな記憶。
気にせずに
長らくお待たせいたしました。毎度おなじみ負け犬のレコ屋でござーい。
今日持ってまいりました負け組で負けっぱなしの負け負けの負け犬のお宝はああああ
ホエア・イッツ・アット
WHERE IT'S AT
ベック
Beck
お、久しぶり。お待たせいたしました。」
「別に待ってないよ。一発屋じゃねえのベックって。」
「違ーーーう。」
「ご説明しましょう。」
「一発屋じゃねえって教えてやってくれ。」
「ベック・ハンセン
本名:Bek David Campbell
1970年7月8日LA生まれ、1970年7月8日(現47歳この時25歳)
気分屋でやさしい蟹座。
父ちゃんはデヴィッド・キャンベル師。カナダ生まれの大物アレンジャーさん。
LA育ち。
両親は10歳の時に離婚し、母方に引き取られヒップ・ホップやラテンで育つもののデルタ・ブルースなんてもんにハマっちまったもんで
学校じゃボッチになり中退、グレて家出、NYへ行くも何ともならず負け犬里帰り、
喫茶店でバカ話しながらセコくブルース弾き語りしてたとこを
インディーズのレコード会社、Bong Loadの副社長トム・ロスロック氏がベックの音楽に興味を持って
Rap-A-Lotレコードのプロデューサー、カール・ステファンソン氏に紹介してくれました。
そのカールさんちで演奏したらえろう気に入ってくれまして、
それでカールさん、その歌の数々の中から短いギターパートを録音してループ化、
ドラムトラックをば挿入して、自らシタールを弾きこんで、他にもサンプリングぶち込み、
そこで初めてベックちゃん参加、歌詞をひねり出しパブリック・エネミーのチャックD式でラップしたら
あらなんと最低なラップ、
で、思わず
I'm a loser baby, so why don't you kill me?
俺は負け犬だベイビー
で、何でお前は俺を殺さねえんだ?
と唄ったら、そのラップも歌もそのまんま採用、6時間半で録音終了、
1993年1月18日に(3月説も有り)Bong Loadから500枚プレスで発売、
それが何とカレッジ・ラジオを皮切りにLAで流れ始め、シアトルにまで波及し、
NYにまで行っちまってすぐに売り切れたもんで
先のロスロック氏の友人のA&Rマン、トニー・バーグ氏のいるゲフィン・レコードと契約、
そんなうまい話があるものかと思って躊躇してたのを説得されて。
で1994年の1月に”ルーザー”は再発。ゲフィンの強力なプロモーションもあって
米1994年3月1日発売
日本4月20日発売
3作目アルバム
メロウ・ゴールド
Mellow Gold
より1回目カット
ルーザー
LOSER
があっと言う間に
米、
1回目のヒットで、
1994年1月29日75位初登場、
http://rocksblog.seesaa.net/article/413082328.html
最高位10位。24週。
英、
1回目のヒットで、
3月5日16位初登場、
最高位15位。6週エントリー。
とサウンド構築も人任せ、それに丸乗りの調子のいい一発屋さん帰ってまいりました。」
「何かデジャブな記憶。その説明、特に後半はこないだのの丸写しサンプリングじゃねえか?」
「サンプリングな音楽だからきっといいんだよ。」
「いいんか。」
「ウルトラ・ヒット後、ベックくん、反動に苦しみまして、
チンケな偽物、たまたま売れただけつう大非難をも浴び叫喚、
俺は所詮一発屋だあとブチ切れて
ライブでは”ルーザー”を20分間レゲエでやったり
マイルス・デイヴィスみたいにやったりジャズパンクでやったり
パフォーマンス集団と大道芸みたいなの交えてやったり
歌詞を変えてやったら誰も一緒に唄ってくれなかったりコケにコケまくったあげく
1994年、腹を決めて2作目アルバムの制作入り、
先の恩人Bong Loadの副社長トム・ロスロック師とロブ・シュナップフ師と録音開始、
お爺さんのアル・ハンセンさんの死など悲しい出来事をうけて沈んだ雰囲気のセッション。
そこからは3曲
"Ramshackle "
"Feather in Your Cap"
"Brother "
がアルバム入り。
うーむこればっかじゃあまりにもあまりにもだとロスロック師らとの作業は中止して
ビースティ・ボーイズとの仕事で高名なLAの
人呼んでザ・ダスト・ブラザース、
E.Z.マイクことマイケル・シンプソン師とキング・キズモことジョン・キング師のプロデュースの元、再開、
当然ヒップ・ホップ色強くなり
もう一段腹を決めて自らの”ルーザー”色を受け入れることを決意、
だってダスト・ブラザースさんらに任せておけば何とかしてくれんもんと
自らの嗜好を好きにぶつけてまとめてもろて
2年超の放浪をへて
ベックさまご帰還です
公式2作目アルバム
オディレイ
Odelay
1996年6月18日発売。
より1回目カット6月11日発売が
ホエア・イッツ・アット
WHERE IT'S AT
さてもプロデュース・作はBeck, ダスト・ブラザースのJohn King and Michael Simpsonチーム、
利用サンプリングは
挿入語りの数々は
性教育アルバムの
”10代のセックス(重要なこと)〜
Sex for Teens (Where It's At)" by Dr. Stanley Z. Daniels
https://youtu.be/INOu7qdEkrs
we've got two turntables and a microphone...
の部分は
80'sNYのヒップ・ホップ団マントロニックスの1985年シングル
"Needle to the Groove" by Mantronix
https://youtu.be/6xWuiAeZLkw
that was a good drum break
の部分は
ミルウォーキーのオルタナ・ロック団、
フロッグスの1989年発売2作目アルバム”It's Only Right and Natural”収録の、
"I Don't Care If U Disrespect Me (Just So You Love Me)" by The Frogs
https://youtu.be/lysotgmS9FY
どこぞの部分は
"Military Scratch - Scratch Mix" by Grand Wizard Theodore
https://youtu.be/ikfycp0bku4
ドラムビートはニュー・オリンズの偉大なる唄う自動車修理工大人同士リー・ドーシー師の1966年ヒット
"Get Out of My Life, Woman" by Lee Dorsey
https://youtu.be/uxp0Kfgpft8
改めまして演奏布陣は
Beck Hansen: Vocals, electric piano, guitar, bass, organ, programming
The Dust Brothers: Turntables, programming
Mike Boito: Trumpet, organ
David Brown: Saxophone
Money Mark: Organ
Eddie Lopez: Outro talking
肝心要のエレピのリフはベックくんが考えたのね
で
来るか二発目超ヒット!
とまで
行かずに
米国チャート
1996年6月29日75位初登場、
http://rocksblog.seesaa.net/article/451281997.html
以後
71-65-65-65-(8/3)61-61-67-72-73-75-79-78-83-81-82-93-94-(11/2)95位。
最高位61位2週。通算19週。
モダンロック5位。
英
2回目のヒットで、
1996年6月29日35位初登場、次週51位。2週。」
「んでも見事な復活に花束贈ります。」
PV
https://youtu.be/EPfmNxKLDG4
FULL
https://youtu.be/NoZ78isxzcY
♪
There's a destination a little up the road
目指すはこの道のちょいと先
From the habitations and the towns we know
住宅地と馴染みの街からちょい先
A place we saw the lights turn low
出会うその場所薄暗く
Jig-saw jazz and the get-fresh flow
流れるは混ぜこぜジャズとスカした音楽
Pulling out jives and jamboree handouts
ダンスさせてパーティーのギャラいただくぞ
Two turntables and a microphone
ターンテーブル2台とマイクロフォンで
Bottles and cans and just clap your hands and just clap your hands
瓶と缶、んでちょいと手拍子どぞ、ちょいと手拍子しておくんなさい
Where it's at
ナウいスポット
I got two turntables and a microphone
俺様の武器はターンテーブル2台とマイクロフォン
Where it's at
ナウいスポット
I got two turntables and a microphone
俺様の武器はターンテーブル2台とマイクロフォン
Where it's at
ナウいスポット
I got two turntables and a microphone
俺様の武器はターンテーブル2台とマイクロフォン
Where it's at
ナウいスポット
I got two turntables and a microphone
俺様の武器はターンテーブル2台とマイクロフォン
Take me home in my elevator bones!
上げ上げリズムでイカせてくれや!
That was a good drum break
そいつはもうナイスなドラムブレークだった
Pick yourself up off the side of the road
道っぱたなんかにいないで出てこいよ
With your elevator bones and your whip-flash tones
上げ上げリズムと電光サウンドにノッて
Members only, hyponotizers
会員制、催眠術師の類いが
Move through the room like ambulance drivers
救急車の運転手のように部屋を動き回ってやがる
Shine your shoes with your microphone blues
マイクロフォン・ブルースで靴をピッカピカにしてみろや
Hirsutes with your parachute flutes
落下傘フルートで総毛立ち
Passing the dutchie from coast to coast
色んな場所からヤクをかき集め
Let the man Gary Wilson
さあ男ゲイリー・ウィルソン
rock the most
総勢ロックさせちまえ
WWhere it's at
ナウいスポット
I got two turntables and a microphone
俺様の武器はターンテーブル2台とマイクロフォン
Where it's at
ナウいスポット
I got two turntables and a microphone
俺様の武器はターンテーブル2台とマイクロフォン
What about those who swing both ways: AC-DC's
「両刀使いの人みたいに両方でスウィングする方々はどう思われます?」
Let's make it out baby
「理解してみましょう、ベイビ。」
ぐやああああああああわおわおわお
Two turntables and a microphone
ターンテーブル2台とマイクロフォン
Two turntables and a microphone
ターンテーブル2台とマイクロフォン
Two turntables and a microphone
ターンテーブル2台とマイクロフォン
Two turntables and a microphone
ターンテーブル2台とマイクロフォン
Two turntables and a microphone
ターンテーブル2台とマイクロフォン
Two turntables and a microphone
ターンテーブル2台とマイクロフォン
Where it's at
ナウいスポット
I got two turntables and a microphone
俺様の武器はターンテーブル2台とマイクロフォン
Where it's at
ナウいスポット
I got two turntables and a microphone
俺様の武器はターンテーブル2台とマイクロフォン
Oh, dear me Make out city's a two-horse town
いやはや大した街じゃないのはわかっちゃいるけどね
That's beautiful, Dad!
最高だわ、パパ
サックスぼえ
I got my microphone
俺様の武器はマイクロフォン
There's a destination a little up the road
目指すはこの道のちょいと先
From the habitations and the towns we know
住宅地と馴染みの街からちょい先
A place we saw the lights turn low
出会うその場所薄暗く
Jig-saw jazz and the get-fresh flow
流れるは混ぜこぜジャズとスカした音楽
Pulling out jives and jamboree handouts
ダンスさせてパーティーのギャラいただくぞ
Two turntables and a microphone
ターンテーブル2台とマイクロフォンで
Bottles and cans and just clap your hands and just clap your hands
瓶と缶、んでちょいと手拍子どぞ、ちょいと手拍子しておくんなさい
Where it's at
ナウいスポット
I got two turntables and a microphone
俺様の武器はターンテーブル2台とマイクロフォン
Where it's at
ナウいスポット
I got two turntables and a microphone
俺様の武器はターンテーブル2台とマイクロフォン
I got plastic on my mind
頭に浮かぶは愛想笑い
Make it out, baby
わかってくれよな、ベイビー
Let's make it
さあわかって
Let's make it out, baby
わかってくださいよ、ベイビー
Yeah, yeah, yeah, yeah
イエイ、イエイ、イエイ、イエイ
Telephone plastic baby
まるで糸電話みてえだなベイビイ
Ahh, so good
あああ、そいつぁいいや
Oh, yeah
おういえい
Let's play good
最高のやってくれや
Oh, oh, oh, oh. oh
おうおうおうおうおうおう
♪
「ひえーー訳すのに悶絶ううう
例えば
Jig-saw jazz and the get-fresh flow
Pulling out jives and jamboree handouts
With your elevator bones and your whip-flash tones
Hirsutes with your parachute flutes
Oh, dear me Make out city's a two-horse town
Telephone plastic baby
俺にいったいどないせいと言うのや。」
「ベックくんのまったくウケなかった時代の苦い思い出を描写したソングなんだね。
包丁ならぬターンテーブル2台とマイクをサラシに巻いて旅へ出るのも板場の修業な
月の法善寺横丁な煽っても煽っても反応薄いつう続負け犬編。」
「ブルース弾き語りだけじゃなくヒップ・ホップのライブもやってたってことか。
だもんで
Where it's at
は”重要、肝心要”って意味じゃなくて”ナウな今最も流行ってる場所”って意味にしたよ。」
「PVの2分半部分でのスカした格好のとこはかの高名なるカーク船長、
ウイリアム・シャトナー師のエルトンの大ヒット”ロケット・マン”のビデオの
William Shatner "Rocket Man"
https://youtu.be/5hARDXYz2io
のギャグになっております。」
「ぎゃはは」
(山)2017.6.30
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ろっくす特製でかいジャケットのページ也。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ろっくすベックのページ。
資料
資料(英版)
−−−−−−−−−−−−−−−
僭越ながら
ウチのバンド、Lovers Holidayの曲です。
お聞きくだされば幸いです。
http://www.muzie.ne.jp/artist/a001909/
http://www.youtube.com/playlist?list=PL3A8FE17D2271FEAA
−−−−−−−−−−−−−−−−−
.
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック