2017年09月22日

ダイヤモンド・アンド・ラスト / ジョーン・バエズ 1975/7 DIAMONDS AND RUST - Joan Baez



ダイヤモンド・アンド・ラスト
ジョーン・バエズ
1975/7


♪・・・・・・・♪

「なんか今日はやけに大人しいな。気色悪い。」



「にゃあああああ」

「はしゃぐような
だって。」



「きゅうううう」

「気分じゃない
だって。」



「みょん」

「今日は
だって。」

「わんわん」

「今日わん
だって。」

「へえ。なんでだよ。」

「にゃ」

「枯れ葉が落ちるの
だって。」

「きゅ」

「はらはらと
だって。」

「わんわん」

「もう秋ね
だって。」

「ケダモノでもそんな風流な気分になるんか。」


「にゃくわわーーん」

「バカにするな。なるわい。
だって。」

「あそう。じゃ



長いことお待たせいたしました。毎度おなじみ秋ならおまかせのレコ屋でござーい。
今日持ってまいりました物憂げなお宝はあああああ



ダイヤモンド・アンド・ラスト
DIAMONDS AND RUST
ジョーン・バエズ
Joan Baez




ほろほろ。」



「ご説明いたしましょう。」

「長いのは嫌だよ。」

「Joan Chandos Baezさん、1941年1月9日ニューヨークはスタテンアイランド生まれ、
地味で真面目、野心、無骨で不器用、困難に負けない忍耐強さの山羊座
元祖フォークの女王です。」

「短いな。」

「経歴を全部言いますか?」

「いいよ。」

「1960年デビューいらいその名声はあのボブ・ディラン師と共に高名なるもレコードはとてつもなく売れるとゆうわけではなく
最大ヒットは1971年になってからザ・バンドのカバーの

The Night They Drove Old Dixie Down

https://youtu.be/C_ksYL26lZE


全米3位。」

「わしゃそのヴァージョン、好きじゃないよ。」

「そうすか。で、こんなことでは懐かしのフォークおばさんになっちまうと一念発起、
コンテンポラリーな米歌謡シーンに殴り込みをかけるべく意気込んで作ったのが

1975年4月発売アルバム



ダイヤモンド・アンド・ラスト
Diamonds & Rust


全米11位を記録。

そこより1月発売タイトルカットもヒットいたしました。
作は自身、プロデュースは自身とDavid Kershenbaum師、

陣容は

Vocals, Acoustic guitar, Moog & Arp Synthesizers – Joan Baez
Electric Harpsichord – David Paich
Jim Gordon – Drums

ここでヒットしたのはたまたまでは無く
折しもジャニス・イアン嬢ジュディ・コリンズ嬢のフォークぽい女性SSWが立て続けに大ヒット出しまして
折よくバエズ姐さんもタイミングよく出して
これぞ時代のシンクロニシティか空気が共通しておったからと思われます

米国チャート
1975年9月20日89位初登場、
http://rocksblog.seesaa.net/article/453583327.html
以後
83-71-61-51-44-42-(11/8)40-(11/15)35-54-(11/29)54位。
最高位35位。11週。」



「便乗でも何でもご成功に花束贈ります。」


↑米盤

https://youtu.be/1ST9TZBb9v8






Well I'll be damned
 ええ、私は呪われるの

Here comes your ghost again
 貴方の亡霊がまた現れる

But that's not unusual
 けどそんなことは珍しくも無し

It's just that the moon is full
 月が満月になるように

And you happened to call
 貴方は突然電話をくれた



And here I sit
 だから私はここに座り

Hand on the telephone
 受話器を手にして

Hearing a voice I'd known
 聞き覚えのある声を聞いてる

A couple of light years ago
 ずっと昔、ふた昔は昔

Heading straight for a fall
 堕ちるに任せて一直線だった



As I remember your eyes
 覚えてた貴方の眼差しのまま

Were bluer than robin's eggs
 コマドリの卵より青い目だったその目

My poetry was lousy you said
 私の詩はひどいものと貴方は言った

Where are you calling from?
 貴方、どこから電話してるのよ?

A booth in the midwest
 中西部の電話ボックス



Ten years ago
 10年前

I bought you some cufflinks
 私は貴方にカフスボタンを買った

You brought me something
 貴方は私に何かをもたらした

We both know what memories can bring
 私達二人とも思い出が連れてこれるものを知っている

They bring diamonds and rust
 それはダイアモンドと錆





Well you burst on the scene
 そうね、貴方は突然、世に現れた

Already a legend
 もう伝説の人

The unwashed phenomenon
 汚らしい現象

The original vagabond
 元祖バカボン

You strayed into my arms
 私の腕の中に舞い込んだ



And there you stayed
 そしてそこで腰を落ち着かせた

Temporarily lost at sea
 束の間、海底の藻くずと消えて

The Madonna was yours for free
 好きな女は代金いらず貴方のもの

Yes the girl on the half-shell
 そう、貝殻の上にちょこんと乗って

Would keep you unharmed
 貴方を傷つけることは無いわ



Now I see you standing
 今、私は貴方が立つ姿を見ている

With brown leaves falling around
 辺りに落ちてる枯れ葉にまみれ

And snow in your hair
 頭には雪

Now you're smiling out the window
 今、貴方は窓の外に笑いかけてる

Of that crummy hotel
 あの安ホテルで

Over Washington Square
 ワシントン・スクエアの向こうの

Our breath comes out white clouds
 私達の息は白く曇って

Mingles and hangs in the air
 混ざりあって空気の中に垂れ込める

Speaking strictly for me
 自分に厳しく言うなら

We both could have died then and there
 私たちは二人ともあの時あそこで死んでいたのかもしれない





Now you're telling me
 今、貴方は私に言ってる

You're not nostalgic
 貴方はノスタルジックな存在じゃないと

Then give me another word for it
 そして私にそれを証明する違う言葉を言う

You who are so good with words
 口がとっても上手い貴方

And at keeping things vague
 曖昧な物言いでね



Because I need some of that vagueness now
 私だって今は少しはそんな曖昧を必要としてるから

It's all come back too clearly
 それで全てがあまりに鮮やかによみがえってくる



Yes I loved you dearly
 そうね、私は心から貴方を愛してる



And if you're offering me diamonds and rust
 だから貴方がダイアモンドと錆をくれると言ったって



I've already paid
 もう代金は支払い済みよ








↑米盤

「こ、これは何とも風情があって魅力的な唄・・・
で、
幻想的な美し歌詞かと思ったら・・・」

「昔付き合ってた糞野郎から久しぶりに電話があって、
長いことほっといたくせに今ごろなんだって言うんだこの糞野郎糞食らえ唄だ。」

「誰?その糞野郎って。」

「ボブ・ディランだ。」

「え?」

「ボブ・ディランだ。」

「え?」

「ボブ・ディランだっちゅうの。本人には自分の旦那のことだとうそぶいてたらしいが。」

「その糞な歌詞に着目してまんまの歌詞でヘヴィ・メタル化したのはジューダス・プリーストです。

1977年4月8日発売3作目アルバム



背信の門
Sin After Sin



↑オランダ盤


↑スペイン盤

よりカット4月23日発売。



Judas Priest - Diamonds and Rust
https://youtu.be/vLDazyvMMGw


プロデュースはバンドとロジャー・グローヴァー師匠
そして

1979年9月17日発売1作目ライヴ・アルバム



イン・ジ・イースト
Priest In The East (Live In Japan)



↑オランダ盤

https://youtu.be/-OHJP1BSVgM




よりカット。

これぞ金属フォーク!」

「フォークは金属だっつーの。」

「バエズさんもジューダスのヴァージョンが大好きらしいよ。」

(山)2017.9.22
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00000-1.jpg



ろっくす特製でかいジャケットのページ也。

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資料

資料(英版)

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僭越ながら
ウチのバンド、Lovers Holidayの曲です。
お聞きくだされば幸いです。

http://www.youtube.com/playlist?list=PL3A8FE17D2271FEAA

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