2007年06月27日
ロックン・ロール’70 / モップス 1970/6/5
ロックン・ロール’70
モップス
1970/6/5
手が感触を覚えてるてのが有ります。
バッティング・センター行ったら初球から凄い当たり出ちゃったとか。
私、中高と剣道部入ってまして、これが別に当時から時代劇が好きで子連れ狼目指して修行してたって訳じゃ有りませんで成行でやってました。
高校になるとやたら強い部で鬼のような先輩が。ああ、ロックやりてー、と日々思う毎日。でも辞めるって言ったら半殺しかーー。
そんな或る日、野球でも有名なT海大S模に出稽古に行きまして、そこてば野球だけで無く剣道も強豪。
おめーら本当に高校生かよって劇画みたいな体格の奴らがあ。
こちとらロックやりたがってるヘニャ剣士。ぼこぼににやられるは当然すわ。くそもうやけくそだ。でえい。
めーーーーんっ
って打ち込んだらこれがモノの見事に当たりの。
普段は相手にしてくれない鬼の部長先生がそれをたまたま見てまして「おめえもやれば出来るじゃねえかあ、行けーーー。」
行けーーーって言われてもねえ。
とりあえず行ったけどありゃ偶然なんでそうは出ないよ。
その後、無事辞めることが出来てロック野郎補佐になれた。
しかし、不思議なことにあの時命中してバコンと入った感触はまだ手に残ってます。
もしかするとあの感じで何事も命中させればうまくいくかもしれない。
ロックン・ロール’70
モップス
その名の通り70年のロックンロール。演るは鈴木刑事こと鈴木ヒロミツさんがいたモップス。東芝に移籍後初、2ndアルバムとなるそうす。
遅れてきたGS、一番ワリを喰ったらしく、その分炸裂だ。何しろマサ斉藤氏みたいなギタリスト、星さんもおるで。
買ったのはCDです。おお珍しい。当然中古。そりゃアナログ欲しいけど多分出ない。それに多分凄い値段。
弾く時は弾く、引く時は引く。CDでいいもん。
でも悲しいのは既に進んでいる老眼。メガネかけても見えないよ、字が。
メンバー紹介が見開きに載ってます。
ヒロミツさんが好きなミュージシャンは、エリック・バードン&ジョン・レノン。
星勝さんは、スティーヴィー・ウインウッド。芝浦工大在学中だって。やっぱ土木の顔だ。
ベースの三幸太郎さんは、ジョン・ポール・ジョーンズ。
ドラムスの鈴木ミキハルさんは、ジンジャー・ベイカー!。A山学院経営在学中。おおお先輩っ。
だからこの音だ。
全部英語で歌唱です。
何でか?この盤は全世界同時発売すべきだったのだ。だから中取って英語。ニホンのエーゴ。
リリースされたら英でも米でもニホンエーゴが若者を席巻し、東洋の小国にモップス有り、みんなきっと真似したぞ。
それを確信するくらいこれはロック。まぎれもなく。
1970年頃は、あっちでもロック中世時代。ハードロックはでかい音を出すロックで、これがそうだって形はまだ曖昧模糊このはのこだったと思う。
そんな中、ロックだったのはロックの感触を手の平にゲットして離さなかった猛者どもだったかと。
モップスはロックです。
出だし2秒からわかる。
このドラムス、ベースの音。オルガンの音、ギターの音、ケツから出てるヒロミツさんの声。
録音が歌謡曲音では無いではないか!驚嘆です。
巨大なる歌謡曲システム。誰がやってもその音にされてしまったと聞くのに、この音は。
黎明期にはそれこそ誰もロックってやつをどう扱っていいかわからず、好きなようにやらせてくれたのか。
同時期、米国はワーナーのバーバンク党の方々もそんなこと言ってたような。
売れるかもわからない、売れなかったと思う。しかし出さねばならないってのが全員疑う事無く、それで突破出来たって何か羨ましいです。
カバー多し。
今では誰でも知ってる名曲群。
のっぽのサリーに朝日のあたる家、ジェニジェニ、エリナ・リグビーてば赤面しそうでしょ。
しません。
しないのだ。どロックだから。空気が違う。
白眉は、アイム・ア・マン。ご存知ウインウッド師の。シカゴもやった。シカゴは71年に最高位49位。
こちらは1年早し。だから出せば良かったぞえ。きっと最高位26位。70年に。
いやもうかっこいいから。
マイ・ベイブ・・・ガチなブルース。白い人より色が付いてる分だけ黒い。ツアー焼けしてるからなおさら真っ黒。
誰だニホンのロックは遅れてたって言ったの。今はわからんがこの時は先だぞ。まどわされたじゃないか。
そしてそのカバーに混ざるオリジナル曲5曲。
気付きません。名曲群と混ざっていささかも怯まず。
ヒロミツさん詞曲の
京子
解釈さば
♪
お前が厄介ごとに巻き込まれた時にはいつでも
俺はお前のために何でもする
だって俺はお前にベタ惚れなんだ
お前が俺から去ってしまってもさ
お前が愛を失ってしまった時にはいつでも
俺はヤツよりもっと お前にするぜ
だって俺はお前が必要なんだ
お前が俺から去ってしまってもさ
ベイビー もしお前が プリーズ
ベイビー もしお前が プリーズ
ベイビー もしお前が プリーズ
ベイビー もしお前が プリーズ
来てくれ そしてほんとに好きだと言ってくれ
俺たちは一緒にそう言いあっていたじゃないか
お前が自由になりたい時にはいつでも
俺はそうなれるようにそうする
だって俺はお前が欲しいんだ
お前が俺から去ってしまっても
♪
(山)2007.6.27
でかいジャケットのページ
資料
入手先参考、アマゾン
モップス動画
The Mops in the 60s
http://jp.youtube.com/watch?v=3QcMB3iuqd0
The Mops"Bera Yo Isoge"
http://jp.youtube.com/watch?v=hes2VbgHmDE
鈴木ヒロミツ 愛に野菊を
http://jp.youtube.com/watch?v=TZLIkf74J6Y
The English translation page : here.
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック