2018年08月02日
スティル・ザ・ワン / オーリアンズ 1976/7/31 Still the One - Orleans
スティル・ザ・ワン
オーリアンズ
1976/7/31
皆さん、さようなら。
つーたって
まだまだやり残したことがあるで倒産するわけには参りません。
そのまだ大切なものの一つがこの唄。
まだ訳しておらーん。
讃え倒すのは13年前にやっておって
そんときはやたら読みにくかったと思うのでちゃんと改行して再録いたしますと
−−−−−−
*本日の「完璧なシングルを讃える会」は
「スティル・ザ・ワン」
オーリアンズです。
76年の8月に登場、最高位5位まで駆け上がった2曲目のキラー・ヒット。
1曲目は前年8月の「ダンス・ウイズ・ミー」。
それはまた改めてとゆうことで。
不遇だったABCレーベルから今が旬のアサイラムに移籍しての2枚目のアルバム
「夢のさまよい」からのシングル・カットだ。
もうえらいこっちゃ。大好きなバンド、大好きな曲です。
自分でも呆れるほど聴いてるのにいささかも飽きず。
この飽きなさがベスト10入りの最大の秘密だな。
オーリアンズ、それはもうスーパーなバンドなのだ。
全員が歌を歌えて、超絶テクのギタリストが二人、そして作る曲はポップでキャッチー、
言うこと無し。
なのに何でこない人気が無いのか。
ひとーつ。
オーリアンズつうバンド名。
検索するとどどどとニュー・オリンズ関係が出て来て探せない。
ってこれは今の話だけんど。
ちなんで付けたんでしゃあないか。
じゃボストンはどうなるのかって・・・うーむ。
ふたーつ。
世渡りが下手。
世渡りと申しますか
前記のようにレコード会社と上手く行ってなかった。
あまり認められてなかったとゆう。
スティーリー・ダンに関してはあの慧眼振りを発揮したABC、なんでだかよくわかりませぬ。
デビュー時にシングル・ヒット飛ばすかどうかでバンドの運命はやっぱり大きく変わってしまうようで。
みーっつ。
バンド・イメージが曖昧。
出は東海岸、ウッドストックのバンドです。
人肌の音楽と切れのソウル・ミュージックの合体。
しかし歌は爽やかー。ブレーク後は西海岸。
これがウエストコースト・サウンドと言われても何らおかしくない。
だって歌が爽やかー。
でもイーグルスみたいに無法者のイメージ無いし、
メイン・ライターのホール夫妻ののろけ歌が多いてのもありましてカリスマ性なんてのは残念ながら無いな。
そこが好きなんだけどよう。
よっーつ。
ジャケのセンス。
これは移籍しても変わらず(^_^;)。
「夢のさまよい」もやばいです。
男裸。誰がいつも考えるんだか。
で、移籍して一番変わったのが、レーベル側の後押しです。
気合を入れたプロダクションてのはやる側の気合をも最高にさせる。
これだけのバンドだからそこだけが変わっただけでも早速ヒットが出るんだからよう。
音楽ってのは周りがいかに重要なことか。
幸運だったのはバンドの勢い絶頂期に何とかその後押しが間に合ったこと、
ディスコ&パンク登場前の時代の空気にばっちりはまったことだな。
それでこのシングル「いまだにナンバー1」。
勝因はまずテンポだ。
BPM125くらい(アバウト)。
全米でベスト10に入るためには、良い曲だってのはもう前提で、
結局はテンポなのではないかって考えにとりつかれてます。
早足で歩くくらいの。
理由は山ほどあるかと。聴いてて疲れない。軽く踊れる。DJがかけて前後の曲とつながりがいい。
1曲が3分程度に納まる。その時代の速度ってのもあるな。
今はもっと速いかと思います。
人はそれぞれ生まれと育ちの時間で心地良いテンポってのがあると思うんで、
結局は70’sの音楽が好きってのはそこらへんにあるのかもしれない。
だから他の時代に育った人にとってはもしかして音楽は音楽としていいとは思っても体にピタっとフィットするかはどうなんだろうかと思い始めている昨今。
だから今の時代には駄目かと申すとそうとも言えず。
要はもう一回、
このテンポの空気になれば良いのだ。
退化じゃないぞ。
人間なんて100年やそこらでそうは変わらず。
昨今インフレ的に加速してしまっただけかもしれませぬ。
慣れてはまれば気持ちいいテンポは気持ち良いのだ。
で、
テンポが合ってればそれでたんたんと8ビートすれば良いかとゆうとそんなことだけでは皆聴いてくれません。
ここでやったね、オーリアンズ。
「スティル・ザ・ワン」はシャッフルだ。
アクセント、食いのあまりないやつ。
これは他のバンドはやってないぞ。
難しいから。
グルーヴの基礎体力が無いとこれをバンドでばっちり決めるのは至難の技です。
コピーしてやるとその現実に唖然とするが必須。
出だしからロックンロールの基本、ブギのリフでさらっと入って、
コードもこれまた何の変哲も無いロックンロール進行(2フレットカポでDとGとA)。
ところがメロは超POPのを編み出し、
歌は抜けと立ちならこの方しかおるまいのラリー・ホッペンさん。
ぐいぐい知らぬ間に惹き込まれて、
サビに突入するとD,G,Bm、E,G,A,Dと技有り変化、
メロとぴったし寄り添ったこの進行、試しにそこにあるウクレレで弾いてみておくんなまし。
ああ、スティル・ザ・ワンだと涙が出て来ます。
そしてオーリアンズだからみんな待ってるギター・ソロ。
そりゃもうトゥイン・リードだ。
緊張感皆無のたらりんこんと聴こえるやつ。
ところがどっこい気が付けば細やかなりし技の数々。
運指の一つ一つ、
ビブラート、ハンマリングオンオフ、弾く為じゃないあくまで歌のために歌うギター匠さん。
ソロの後も歌に巧妙に絡んで、
ラストはアカペラで全員圧唱、決めて、どばーっとハードに〆る。
拍手〜〜〜〜。
この完璧な終わり方、1位になって「ジス・ウイーク、なんば1!」って言わせたかった。
が、上が凄かったこの時。シカゴにディスコ・ダックに運命76にロウダウン。
くー。まあ5位まで全部写真判定みたいなもんだから。
最高位1位です。はい。
歌詞は・・・
夫婦の大ノロケ大会でして。何よりも幸せなのが一番。
その幸せぶりもまた完璧なシングルなのだ。
(山)2005.11.21
−−−−−−
やっぱ恥ずかすいなてめえの昔の文を読むのは。
はい
ダンス・ウィズ・ミー
DANCE WITH ME
米国チャート
1975年7月19日89位初登場、
http://rocksblog.seesaa.net/article/451900645.html
以後
78-68-58-48-41-28-25-19-16-12-8-7-(10/18)6-13-24-(11/8)39-(11/15)96位。
最高位6位。18週。
年間69位。
米アダコン6位。
米キャッシュボックス5位。年間37位。
オーストラリア33位。
カナダ5位。
艱難辛苦の末のウルトラ・ヒットに続く待望のニュー・シングルです。
1976年8月発売4作目アルバム
夢のさまよい
Waking and Dreaming
米30位。
メンツは
John Hall – guitars, backing vocals, synthesizer
Larry Hoppen – guitars, lead vocals, synthesizer, clavinet, organ, electric piano
Lance Hoppen – bass, backing vocals
Wells Kelly – drums, backing vocals, percussion, guitar, piano, tambourine
Jerry Marotta – drums, backing vocals, percussion, congas
リック・マロッタ師の弟、ジェリー師を迎えてWドラムと最強布陣となった盤より
1回目カット8月発売。
作はジョンとジョアンナ熱々ホール夫妻。
↑ドイツ盤
プロデュースは引き続きChuck Plotkin師。
↑ベルギー盤
ダンス・ウィズ・ミーと鏡のような推移で
米国チャート
1976年7月31日69位初登場、
以後
51-(8/14)38-27-22-20-18-16-13-10-7-6-(10/23)5-(10/30)26-43-60-64-(11/27)97位。
最高位5位。18週。
年間82位。
↑フランス盤
米イージー・リスニング33位。
米キャッシュボックス6位。年間76位。
オーストラリア61位。
カナダ9位。
↑オランダ盤
メンツは
Lead Vocals, Guitar, Electric Piano – Larry
Vocals, Guitar – John
Vocals, Bass – Lance
Drums – Jerry
Vocals, Tambourine – Wells
ベースのランス師の記憶によると
ジョアンナさんに
別れの歌じゃなくて一緒に居続けることを唄う歌を誰も書かないのかなあ
と訊いたとこから始まりの
ジョアンナさんは封筒に歌詞を書いてジョン旦那に渡して
15分であっとゆう間に曲が完成。
ジョアンナさんの記憶によると
洗濯中に、そいえば長いこと持続する関係についての歌って無いわよねえ
と思いついてナプキンに歌詞を書いてジョン旦那に渡したんだそう。
ジョン旦那によると
この曲は当然のごとく第一弾シングルになったのではなく候補の一つで
それはあまりに自分らは歌に近くて良さに気付かず
プロデューサーのチャック師の強い推薦で見事に選ばれて大ヒット達成!
↑米盤
https://youtu.be/-C_R4IOBOKU
♪
We've been together since way back when
僕ら、思い出せないくらい昔から一緒だったね
Sometimes I never want to see you again
時々、もう二度と会いたくなかったりするけど
But I want you to know,
君に知っていてほしいんだ
after all these years
今さらなんだけど
You're still the one
君はまだかけがえのないひとなんだ
I want whispering in my ear
そう君の耳元にささやきたいんだよ
You're still the one
君はまだかけがえのない人
I want to talk to in bed
僕がベッドで話しかけたい人
Still the one
まだかけがえのない人なんだ
that turns my head
僕をメロメロにさせる
We're still having fun
僕ら、まだ楽しくやってるじゃない
and you're still the one
君はまだかけがえのない人なんだよ
I looked at your face every day
僕は毎日、君の顔を見てる
ギタア
But I never saw it 'til I went away
けど離れてみるまでその大切さがまるでわからなかったんだ
ギタア
When winter came,
冬が来たら
うーーーーーー
I just wanted to go
ただもう行きたくなったんだよ
うーーーーーー
(Wanted to go)
行きたくなったんだって
Deep in the desert,
砂漠の奥地で
ああーーーーー
I longed for the snow
僕はやたら雪が欲しくなったんだ
You're still the one
君はまだかけがえのない人
that makes me laugh
僕を笑顔にさせてくれる
Still the one
まだかけがえのない人
that's my better half
僕のカミさん
We're still having fun
僕ら、まだ楽しくやってるじゃない
and you're still the one
君はまだかけがえのない人なんだよ
ギタア
You're still the one
君はまだかけがえのない人
that makes me strong
僕を強くしてくれる
Still the one
まだかけがえのない人
I want to take along
共に歩んでいきたいんだ
We're still having fun
僕ら、まだ楽しくやってるじゃない
and you're still the one
君はまだかけがえのない人なんだよ
Yes, you are
そう、そうなんだ
ツウィンギタア!
Ooh
うううううううううううう
Ooh
ううううううう
ううううううう
うーーーーーーーー
Changing, our love is going gold
変化のさなか、僕らの愛は金になっていく
Even though we grow old,
二人で歳をとったって
it grows new
新しく育っていくんだ
You're still the one
きーみはまだかけがえのない人
that I love to touch
君のこと、さわるのが大好き
Still the one
まだかけがえのない人
and I can't get enough
飽きたりなんか出来るものか
We're still having fun
僕ら、まだ楽しくやってるじゃない
and you're still the one
君はまだかけがえのない人なんだよ
You're still the one
君はまだかけがえのない人
who can scratch my itch
僕のかゆいところに手が届く人
(You're) Still the one
君はまだかけがえのない人
that I wouldn't switch
乗り換えたりなんかするものかい
We're still having fun
僕ら、まだ楽しくやってるじゃない
and you're still the one
君はまだかけがえのない人なんだよ
You are still the one
き・み・はまだかけがえのない人
that makes me shout
心の底から叫ばせる
Still the one
まだかけがえのない人
that I dream about
夢見るひと
We're still having fun
僕ら、まだ楽しくやってるじゃない
and you're still the one
君はまだかけがえのない人なんだよ
ギタア
うふふう
You are still the one
君はまだかけがえのない人
ギタア
You're still the one
君はまだかけがえのない人
ギタア
We're still having fun
僕ら、まだ楽しくやってるじゃない
and you're still the one
君はまだかけがえのない人なんだよ
♪
Orleans - Still The One - 10/15/1976 - Capitol Theatre
https://youtu.be/eZBkls-Vtwo
毎度恒例ノロケ歌が持ち芸となって世間に公認され
さらにグレードアップいたした夫婦善哉音頭やでぇ。
↑米盤
(山)2018.8.2
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ろっくす特製でかいジャケットのページ也。
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ろっくすオーリアンズのページ
資料
資料(英版)
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僭越ながら
ウチのバンド、Lovers Holidayの曲です。
お聞きくだされば幸いです。
http://www.youtube.com/playlist?list=PL3A8FE17D2271FEAA
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