2007年07月03日
Love on the Beat / Serge Gainsbourg 1984
Love on the Beat
Serge Gainsbourg
1984
56歳にして立つ。
おフランスのクソ親父、セルジュ・ゲンズブール氏の
1984年作
ビートでラブ
生涯悪役です。なんせ。顰蹙とエロとスキャンダルと挑発と喫煙と酒を貫き通した。普通歳取りますとよぼよぼになって落ち着くとこに落ち着くのが、まあ、化粧してからに、ジャケからしてまいったかー。
思えば俺の親父くらいの歳だもんな。考えると参る。
音楽界で悪役って、誰だろう?
ジョニー・ロットンちゃんかな。フランク・ザッパ師匠か。それでも顰蹙度数1位となるとやっぱセルジュ親父かもしれません。60’sにぶいぶい言わし、70’sではみんなに引かれ、80’sでパンクの元祖って勝手に言われて復活。そのまんま汚いおじさんになりTVに酒飲んで出るわ、ゲストに言っちゃいけないこと言うわ。デビ夫人キャラにされたか。いささかも意に介さず。音楽でもレゲエと絡んで復活。フランス国家をいじって右翼に命狙われる。実際襲撃数度って言うから洒落になりません。周りははらはらし通しです。
意に介さず。今度は世界に出るとゆう。
付け狙ったは、ぴっちぴちの80’sサウンドです。
まずは前年に出たデビッド・ボイちゃんのレッツ・ダンス。
そしてこれまた前年に出たロバート・パーマー伊達男のプライド。
そしてピーガブことピーター・ガブリエル氏のSO。
すげえのがロバパーさんがブレークしたのは2年後、85年です。
すげえのがピーガブちゃんのSOは3年後、86年です。
ミックスはスタジオ、パワー・ステーション。音楽助っ人はピーガブ隊のラリー・ファスト氏。
プロデュースはどこからどうゆう縁でそうなったかサウスサイド・ジョニー&ザ・アズベリー・ジュークスのギター弾きビリー・ラッシュさん。
それで
ボイちゃんを追っかけておちょくってるように見せて先を横取りしてる。
そのサウンドに乗せて、歌は・・・歌なんか歌いません。つぶやいてます。
世界に乗り出すってえのに意に介さず、最近歌メロ唄う気なんかねえんだよなあ。って。
作曲はキメのタイトル部分だけです。それは英語。バック隊に歌わしてる。
それを聴いて想像しろやってか。
全部不謹慎なこと唄ってるに違いない。フランス語自体が外国人には伏字となってます。
そんなことしたら
お客さんに嫌われるど。
下世話だらけのキンギラ80’sサウンドと語り・・・それでは退屈ではないか?
それが多分全部不謹慎な事つぶやいておることもあって、まるで退屈しません。はらはらします。
裏を返してB面では、レッツ・ダンスは最早通り過ぎ、どこの世界に行っちゃったのかー。
トドメはジェーン・バーキンさんとの間に生まれた愛娘シャルロットとのデュエット、
レモン・インセスト
これがもうとんでもなく不謹慎極まりない内容らしく、娘は嫌がるで普通わよ。
ところが血統てのは恐ろしいもので母ちゃんに輪をかけた、ういすぱーをかますよこの娘は。
三日間何も食べさせてくれなかったみたいな。伴宙太の逆立ち。
しかもこの曲に限って二人とも唄ってます。メロを。
そのメロはショパン先生
のええと”12の練習曲 Op.10 第3番 ホ長調「別れの曲」”だってんだから
罰当たり。
野垂れ死にしたそうです。
ガチな20世紀人に栄誉の非難有れ。
(山)2007.7.3
ろっくすSERGE親父のページ
でかいジャケのページ
入手先参考、日本盤、アマゾン
入手先参考、US盤、アマゾン
資料
しょぱん動画
freddy kempf - chopin, etude op. 10 no. 3
http://jp.youtube.com/watch?v=cKTfcX8NbaM
The English translation page : here.
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