
Patto
Patto
1970
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アマゾンでは2005/3/23の日本盤新譜が¥ 2,034 (税込)です。
US盤は2005/9/13のが¥ 2,170 (税込)、中古が¥ 1,480。
中古LPですとオリジナル英盤は高そう。3000円とかか。うちのはどこ盤の何版か一切不明で1000円で買いました。

ろっくす特製でかいジャケットのページ也。

Patto - Time to Die and Money Bag
http://jp.youtube.com/watch?v=RzD442alqiA
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「嫌だよー勘弁してくれよーー」
って言われてるやうな黄色ジャケットにビビります。
見てるとこうなったら”らき☆すた”ちゃんに萌えーかましてもろて対抗させたくなる。

えー、「らき☆すた」ってば、実はまるで知らんすが、東京MXテレビの月曜夜に円谷劇場てのやってまして、そりゃもう必ず見てます、現在はミラーマン放送中。そこの番組CMが謎の萌えーーアニメのばっか。さすが東京とか感心してると大江戸ロケットとかと共に出てくるのが
”らき☆すた”。いきなし画面いっぱいに萌え顔。で、”ううううううううう”って言ってるだけ。
最初は「何じゃこりゃ」とむかついて画面に蹴り入れようとしたんすが、今では一緒に「ううううううう」言ってストレス発散しとります。
どんなアニメなんだろう。いづれにしても労働意欲をいちぢるしく後退させる事には間違いなし。
そんな”らき☆すた”なバンドが
パトゥ。
そのパトゥの1stアルバムがパトゥ。
パトゥって何じゃ?パトゥ茶?違います。ヴォーカルの方の名前がマイク・パトゥさんって申す。

顔がアンドレ・ザ・ジャンアントで唄い方、動きがジョー・コッカーさん派な方。熱いぜ。
1970年つうロック原始中世暗黒時代に、闇の梁山泊眩暈レーベル、ヴァーティゴからリリースされました。

ヴァーティゴってのは大会社欧州フィリップスが、ロック?ロック?闇のロック?何や知らんが世の中でえらいことになっとるわ、ほっとけまへん、でもなあ一緒くたにすると他の大物さんからクレーム来そうです、別にしときまひょと設立したレーベルで、だから問答無用の妖怪どもが揃ってます。
ジェントル・キャイアントに、ユーライア・ヒープ、ブラック・サバス、マンフレッドマンズ第3章とかー。
好き放題やれました。
だもんで、ジャケもこの有様。お金出してくれなかった模様。裏になるともっと悲しく。メンバー写真が暗くてわかりません。まいっかてか。

メンバーは
ギター、ヴィヴラフォン、ピアノにオリ・ハルソール氏。

この後、アラン・ホールズワースさんの後釜でテンペストに入って、ケヴィン・エアーズ博士のバンドに入り、その後、またマイクさんと合体して誰でも知ってる何じゃこりゃジャケのボクサー結成して、

ドラムスに、ジョン・ハルゼイ氏。この方もラットルズでピート・ベスト役の影武者やられたそうで。
ベースは、クライブ・グリフィスさん。マイク氏と一緒にずっとやって来た方。

音楽は説明不能度97%です。YOU TUBEにてパリでのライブの映像が有りましたのでまずはご覧下さい。
お初の大方の方は何じゃこりゃの感想をお持ちになるかと。
ハードロックでも無し、ブルースでも無し、ソウルでも無し、アメリカンでもプログレでも無し。
どこから沸いたんじゃこんな音楽。
原始時代ですから・・・全部混じってぐつぐつになってこのお友だちの間では何の不思議も無く盛り上がって出来た模様です。
ま、とにかくそうゆう訳でPOPとか売れるとかとは程遠くなってしまい、親しみ易いなんてぜってー書けない。
しかし、5回も聴いてしまうとやばいことにすっかりはまってしまいます。
なんせ凄腕。パトゥさんの歌は摂氏120度だし、ハルソール氏の鉄琴は零下120度、ギターは、おおおおおすげえと唸る、ぱらぱらぱらぱらくろりんとあんた何気無くやってるけどさ。
そして曲は、何でこんなに惹かれるのか?思ったら、リトル・フィートの1stと感触が同じです。あの無理筋のメロディ展開。
土地は違えどほぼ同時期なんで、こりゃ摩訶不思議なるシンクロニシティか。
このあと継いだものも、同時代に同調してくれたものもおりません。
つうか、この時の方々はみんなそんな風に勝手に作って、たまたまはまった人だけが表に出たんか。
出会ってしまって、はまったら運のツキ。
偉大なる中途半端。もしこれ読まれてお買いになられても苦情大歓迎だよ。あはは。
ちなみに暗黒感はありませんのでそれだけはご安心を。
(山)2007.7.10
mr.Ollie Halsall資料(英版)
The English translation page : here.