2007年08月22日

あゝ我が良き友よ/かまやつひろし 1974/4/5

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あゝ我が良き友よ
かまやつひろし
1974/4/5


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あゝ我が良き友よ

あゝ!我が良き友よ

中古LPはいったいいくらなんだか。想像つきませぬ。

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ろっくす特製でかい画像ページ也。


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Hiroshi Kamayatsu - ゴロワーズを吸ったことがあるかい
http://jp.youtube.com/watch?v=p9dvzMycoP0

懐かしTV4
http://jp.youtube.com/watch?v=rXb7kmkHBvM


Keiba no Joe 1999
http://jp.youtube.com/watch?v=LkAxCfKbUIk

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ムッシュこと、かまやつひろしさんてば
はじめ人間ギャートルズの”やつらの足音のバラード”に”バンバンバン”。
”ああ、我が良き良き友よ”で拓郎氏の歌歌ってTVに出てる姿が何か妙な気がした75年ごろでした。
ゴロはゴロでもゴロワースどっかがで聴いて刷り込まれてずっと引っ掛かってたような気がします。
なのでこうして邦楽入りしてからずっとレコ探してたんですけどこれが高い。ベスト盤で二千円以上てば勇気入るよ。
それでも欲しいんで欲しいよう欲しいようって思ってたらCDで中古発見したのだ。98年の廉価盤で1500円のやつを1050円で売ってやがった。
高いよね。でも千円、買った!
聴いたらばさ・・・高い訳がわかりました。
やっぱ凄い御仁です。

”我が良き〜”の大ヒットを受けて作られたとな、
この5枚目のソロ・アルバム、

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ぶっちゃけ

件の”我が良き〜”世界をアテにして買った人は目が点になったと思われます。逆にそれが何か妙と思ってたこちとらは大喜び。
そして驚きの連続なり。
どんなに後輩でも「ムッシュ」って呼びたくなるその人となり。言っても笑ってくれそう。そんな人には自然と人が集まるんだなあ。
当時の全ロック/ポップ/フォーク界の鉄人大集合です。来るものは拒まず。その各人の音楽にそろりとそして飄々と乗ってえらいこっちゃなアルバムに。

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1.仁義無き戦い
・・・松本さん作詞、細野さん作曲と来たらはつぴぃえんど。してその音は、うおーーーリトル・フィートだ。スパニッシュ・ムーン。
はいさヴァン・ダイク・パークスおじさんが製作したかのような。もしかしてディスカバー・アメリカの隠し曲かーって。
最初から極ツボ突かれてひるむひるむ。えらいCD買っちゃったよ。

2.道化役
・・・松本さん作詞でガロの日高さん作曲。ストリングスがポール・バックマスター氏のようで世界はハース・マルティネスおっさんのようです。
めちゃくちゃロマンティックなんだけど、かまやつさんの照れくさそうなキャラでべたべたにならず。

3.サンフランシスコ
・・・作詞は山上路夫さん作曲加藤和彦さん。ああ加藤さんだなって曲で、日本。なのにアレンジがベイエリアだっと思ったら編曲がグレッグ・アダムス氏。
あとでこの方とんでもないお仕事をする。

4.DARLING
・・・作は、りりィさん。まず歌うのもりりィさん。レーベル仲間だもんな。
ハチロク・バラードも思ってたりりィさんのイメージとは違うのでびつくり。これはやっぱかまやつさんがいるからだ。

5.歩け歩け
・・・吉田拓郎氏作。編曲は加藤和彦さん。レゲエです。3人にレゲエでバックはやっぱサディスティックスかな。その4者がざっくり平気で混ざってる。

6.ロンドン急行
・・・作は井上陽水さん。そりゃもう陽水さんでございます。2ヴァース目のメロがあの曲にクリソツ。ばらすのは野暮なので是非お聞きになって、
あらーーーーって喜んで下さいまし。これは確信犯だと思いますで。

7.TOWER OF LONDON
・・・びつくりするじゃ無いですか!XTCかと思ったよ。作・編曲かまやつさん。それがやっぱXTCだったりして。不思議ほんと不思議。1分ちょいだけど。

8.お先にどうぞ
・・・作・編曲が大瀧詠一さん。思いっきり大瀧さん。これはもう大瀧さん。そしてかまやつさん。どんぴしゃ。ご隠居二人のうさぎのダンスみたいで。

9.男の部屋
・・・作詞が安井かずみさん、作曲がガロの堀内譲さん。アレンジが何と高中正義さん。急転直下、フォーク歌謡曲に。不意打ちくらって、
そうだよジャケで立ちションしてるじゃん。そんなジャケあるかー!?

10.我が良き友よ
・・・件のヒットです。浮いてます。そりゃま大ヒットだから。妙に急いでるような、急いて歌ってるようでそれがおもろい。
♪家庭教師のガラじゃない 金のためだといいながら 子供相手に人の道 人生などを説く男♪
の部分にいやーな気分になる。わはは。

11.何とかかんとか
・・・再び作詞が安井かずみさん、作曲がガロの堀内譲さん。アレンジ、高中正義さん。一転今度はオールディーズ風味。滅茶苦茶ええ曲やー。
ムッシュさんのクロコダイル・ロックです。

12.根無し草
・・・うお、作詞伊勢正三氏、作曲南こうせつ氏、てば、かぐや姫。それだけでびびる。そんなにびびるこたあ無かった。カントリー・ロックだったもん。
クレジット見なければ気付きません。もしかしてかぐや姫も俺は誤解しているのか???

13.OH,YEAH
・・・エンケンさんこと遠藤賢司さん登場。そりゃもエンケンワールドで。爆発。それがもう楽しい楽しそう。スタジオ内と思えないほど盛り上がってます。
最後の会話でクライマックスに。

14.ゴロワーズを吸ったことがあるかい

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・・・トリを飾るは”我が良き友よ”のB面ゴロワーズ。作はかまやつさん。
こっちが我らのA面だーーーーーーーーー。ほじくりだされた記憶が一挙に噴出する。
恐るべきジャズ・ファンクです。しゃべりながら唄うムッシュさん。これは話シングだ。ラップなんて書きたくねえ。
何を参考にしたのでしょう。ゴロワーズだからセルジュのゲンズブール親父かな。とにもかくにもこんな話シングが出来るのはこの国ではムッシュさんだけだ。
歌詞も直撃。日本人で良かった。言葉がわかるよ。
そしてこの恐るべきアレンジは先のグレッグ・アダムスさんです。あのタワー・オブ・パワーの。

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演奏もそうなのだろうか?個別のクレジットが無いのでわからんで。とにもかくにもラッパはグレッグさんだな。
これと1曲目で、買って本当に良かったと思い、ゴハン15杯はいけます。
完璧なシングル。早過ぎた1974年のグルーヴ。
若いヤツラに最近モテたと聞いてますが、そりゃ当然でござるが、いぢるなと叫びたい気にもなっちゃう。
これは俺らの時代の宝音だぞ。

やりたきゃてめえらで自分の音を作れ。
と星一徹化する。




もしかしたらこの中に”中央フリーウエイ”が入っていたのかも・・・。

ゴロワーズは吸ったこと有ります。

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(山)2007.8.22

資料

The English translation page : here.




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この記事へのコメント
まだまだ暑い日が続いていますが、お元気ですか?
12日〜14日に親父の初盆で千葉に帰省していました。しかしその間北海道もとんでもない状態になっていたようで、帰ったら部屋の中が蒸し風呂になっていましたよ。(エアコンといっても北海道ですから居間に一台しかありませんけど、室温が28度になるまでになんと5時間(笑))

えっと、このかまやつ氏のこのアルバムリリース時に購入してます。しかし今どこにもありません。いつなくなったのかもわかりません(T_T)。
これだけの人材を一気に集めるところが、かまやつ氏の人望なんでしょうね。
Posted by へヴィ at 2007年08月22日 19:43
ほんとに暑いですねえ。
我が家の2階は、日本の常磐ハワイアンセンターです。ほっとけば40度近く室内になるですわ。

この盤てば、リリースの時に買ったんですか?!
おいくつの時に???
もしかして
今聴いたら違う音が入ってるかも・・・
しれませんよー。
そうゆう仕掛けがしてあるようです。
Posted by 山 at 2007年08月22日 21:50
1975年だから中二(14歳?)のときですね。個人的にはそろそろ洋楽に嵌りだそうというときですかね。
同一時期に”風”とか、”ダウンタウン・ブギ・ウギ・バンド”とかが流行っていた時期かと。
ただアナログも14曲入りだったかなあ?
ここのところが思い出せないんですよねえ。

かぐや姫に関しては、ごく短い間の嵌っていた時の反動というか、当時の周りの状況が変で(ナンパ目的でろくにギターを弾けない連中がみんなかぐや姫をコピーしていました。それもあり長い間嫌悪感すら感じていました)きちんと理解していなかったかもしれません。
(その割には”かぐや姫フォーエヴァー”なんかを発売に買っていたりします、しかも予約つきで(笑))

で、最近レンタルでチョット聴いて見たところ、「3階建の詩」は名盤ですね。どうも南こうせつ氏は当時のフォークの連中とは違った別方向の洋楽愛好家ではなかったかと思えます。
Posted by へヴィ at 2007年08月23日 23:47
かぐやひめー。

今は買う気が起こらないかなーと。
300円でも。

音楽はその気になるならないで
聞こえ方がまるで違いますから、
そのある日突然を待ちたいと思います。
Posted by 山 at 2007年08月24日 09:35
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