2007年09月05日
アルバムA/あんぜんBAND 1975/2
アルバムA
あんぜんBAND
1975/2
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アルバムA+1
ろっくす特製でかい画像ページ也。
http://rocks.studio-web.net/japan/anzen/a.html
Anzen Band 1973 "目をとじて〜教えてまわれ"
http://jp.youtube.com/watch?v=HRnCpQOUzj4
13階の女/すかんち
http://jp.youtube.com/watch?v=6zZe0FL4-xw
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真性不況の真っ只中、音楽を数多く聴くにはどーしたらよかんべと始めたアナログ回帰、
針が飛ぶ、同じとこ永遠に繰り返すなど、古式ゆかしい悩みに悩まされながらいつのまにかハマってま。
溝をなぞって音が出るのが心地良いのは仕事が完全デジタルだからかとも思いますが。理屈抜きにいいよ。
そして中古LPを買うってことは欲しいものを求めてはいけない、思わぬブツが突然魅力のある値段で出て来るの繰り返しです。
これはまるでケーバのようです
。あ、だから好きなのかもしれん。
運命に翻弄される。
それに加え今年になって日本のロックに興味を持ち出したからたまりません。何せ10代に見たTVの記憶しかありゃせんで。
知識無し。突然思わぬものに出くわし悩むこと30倍です。
あんぜんBANDとゆうBANDのLPが眼前に現れました。値段500円。むー、あんぜんBAND。
名前には記憶が・・。こどもバンドじゃ無いよな。あれはカルトQの司会のうじき氏がやってたバンドだ。TVKでライブを見たことがあるで。
ちいとも申し訳ないがピンとこんかった。当時TVK(テレビ神奈川UHF)ではかなり日本のバンドのライブをやってたのです。
その時見たもので惹かれなかったのが自分の国のロックに惹かれなかった理由でもあり。
とにかく違う、これはあんぜんBAND。買ってもあんぜんなのだろうか?とか阿呆なこと思い、この前ルージュ(300円)を買い逃して
後悔した事が脳裏に蘇り、いえい人生は挑戦だっ。って500円で悩む親父。あはー。
さあ、針を落とせ。
やべーぞ。全然知らねえからてめえでいいか悪いか判断しなきゃならねえじゃん。あはは。
情報過多の昨今、これは何よりも勝る至上の幸福です。
出て来た音はーーーーーーー
おう、これは、これはフォガットじゃないか。フォガット型ブギー。洋楽でも最も日本で売れない部類の。
よりによってまたそれを何でまた日本のバンドがやってるのだ。まるでウケなかったのでは無いか。
余計な心配するほどウケた。それが1曲目の「けだるい」。
2曲目「ドアを閉めろ」でもミドルブギ加えファンキーの何故か2枚目までのリトル・フィートを思い出すノリのものが。
かかか。音が俺を狙ってる。
3曲目、「めかくしランナー」。アップテンポのロックで、ランナーだからアップテンポ。
4曲目、「すべてが消えた今」で、椅子からずり落ちそうに。
メル・コリンズ氏のサックスかのようなサックスから始まり、いきなりキンクリ&フロイドのプログレになってまあ。
これはいったい。
引っくり返してB面になりまして
「13階の女」
何でしょう、いわゆる日本のちょっとフォーク入ったスロー・バラードで、バックの演奏はザ・バンドでございますと
文字では書けますが、歌い方も甘いんですと申せますが、歌詞がとてつもなく凶悪です。
こうゆうことをこうゆう風に歌ってはいかんと文部省の方が申します。
歌詞の内容は入手されて聴かれる方に申し訳ありませぬで書きませぬけど。
最後にはディキシーランド調リプライズまで付けてまして。不謹慎極まりない。
その乖離がこれが他の歌詞だったら、オーノーのところ180度コペルニクス開店でハマります。
本日、書かせていただくに当たってユー・チューブを見たら、すかんちによるカバー発見。そう言えば歌声が似ている。
不謹慎も似ている。
次の「いくらまっても」は、ファンキーです。頭脳警察が頭脳によぎりました。いもずるで音が俺を狙ってる。
「怒りをこめて」。ブギ再び。我が国では伝統でヤンキー・ロックンロールてのがあると思うんすけど、ロールすると
それになってしまう場合多々でありまして。ヤンキーで無かった私はそれが苦手です。日本のロックの最終挑戦がキャロルでは
無いかとか思ってる次第で。
あんぜんさんはそうでは有りません。ブギ道を会得してます。
しかもこの曲の中盤では10ccのように曲調が転換します。通常ではあり得んもの挿入。
ラストです。
「月まで飛んで」
海の向こうで月の裏側を見てきたのが、ピンクのフロイドさん。継いでこちらでも見に行ってます。
それでも歌は屈託無いいわゆる日本のちょっとフォーク入ったで、わはは、ちょっと前ならそれだけで駄目だったぞ。
正直最初は、へ?と感じましてアルバム一枚時間がさらっと過ぎていきました。
その後、妙に気になり、繰り返して聴くうちに・・・・ハマった。
あんぜんBANDは、あんぜんの仮面をかぶった不穏です。
聞けば70’sと共に始まり、75年にこの盤を出し、次の盤があり、現在でも演ってらっしゃる埼玉のバンドだとゆう。
現在の演奏もユー・チューブで見ることが出来ます。
それをリンクしなかったのは・・・・・
たぶん
70’sでロックに有った危険がこのレコードを赤くしてるように思えたからです。
赤くしたものがどこかに掴み難いところに行ってしまったのは、何もこちらのことだけじゃなく
海の向こうだって同じなんで、それはご本人さんたちのせいではけっしてありません。
ただ、初めて聴いても懐かしく感じてしまったらロックはやばい。
逆にいくら古かろうが、その時の無頼は溝に刻まれて永遠にここに残ってます。
(山)2007.9.5
資料(URC HP)
http://urawarocks.net/index.html
The English translation page : here.
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