2007年11月05日

親愛なるQに捧ぐ/加川良 1972

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親愛なるQに捧ぐ
加川良
1972



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親愛なるQに捧ぐ

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ろっくす特製でかい画像ページ也。


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加川良 『 親愛なるQに捧ぐ 』 1973年 イメージ動画
http://jp.youtube.com/watch?v=3rBA8HfKrlI

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不思議なアルバムです。
ことの起こりは、1stアルバムの「教訓」を買ってしまったことからなんすが、

加川良さん

やられました。
フォークだとかロックだとかどうでもよく、この方の歌はまことに正直でして、
RCサクセションが「本当のことなんか言えない。言えば殺される」と歌ってらっしゃるように、
本当にそうかもしれないと思ってるので、心配になってしまったほどです。
快哉を上げました。
その時から次のレコードを探して、あるところで見つけて、3000円近くして、この人の音楽をこんな値段で買うのは間違いだと、
まあ、金も無いからなんすが、買わずに涙を呑んでいたんです。
それからもう気がついたら2007年も秋で、いつものように近所のレコ屋さんに行ったら突然出まして、
それがこの2nd、

親愛なるQに捧ぐ

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中古LPで630円。びっくりしたのは当たり前。これはどこかに欠陥があるのでは無いか。針飛び30箇所とか、盤が13度反ってるとか、
何やら得体の知れない物体がこびりついてるとか、思ったけど、買ったのは当たり前。
贅沢言える身分じゃ有りません。
さらに驚いたのは家に帰って開けてみた時。てっきり再発のかと思ったらURCのものだったんです。
ジャケこそこれこの通り汚れてますけど、盤はまことに綺麗。針飛びも一箇所も無し。
何ともこの世に神様ってのはいるもんだなあ。
馬券はスルけど、ここで帰ってくるのだなあ。銭。

それで待ち焦がれたこのレコード。聴きまくる・・・まくれなかったんです。
聴くのが辛くて。どーんと来る。
何が辛いのか?


何も知らないお人よしの僕は 何も知らないほうがしあわせだったのにと
教えた友を恨んだものです


「教訓」では、無情な世間をくそったれとピストルズ笑いでぶっ飛ばしてくれました。
そしてやはりそのアルバムでフォークの世界でスタアさんになったと聴きますけど、それから1年何が有ったのでしょうか?
今度のアルバムは、切ないす、とてつもなくやるせない。
文句を歌ってるうちはいいけれど、その内、貧乏極まってクビが廻りません、水しか飲んでませんとどんどんそんな風に聴こえて来ました。
ギルバート・オサリバン氏の2nd「バック・トゥ・フロント」の日本盤解説で今野雄二さんが、”このアルバムは不幸せな人は聴くな”と
仰っておりましたが、ありゃ嘘です。あの幸せな音楽は、不幸せなツイて無い時に聴くと、心は、一番大切な心が幸せになれます。
心が幸せな人のそばにいるとこっちも心が幸せになれる。
辛い人のそばにいると、こっちも辛くなる。
加川さんも辛そうで、それでこっちも悪いことに諸事辛く、いつも途中までしか聴けませんでした。
ところが
しょうもないことかもしれませんが、
昨日眠れないほど楽しみにしてた競馬のレースで、とんでもなく命銭賭けまして、それで全く納得行かない世間の諸事情みたいなレース経過で
全く納得行かない結果となり、全部スル。
おまけに今やってる仕事は、他人の後始末、全く納得行かない仕事で、全く進まず、全く稼げず、締め切りもあるで。
おまけにあれもあれも世間の事情でどんづまり。
てな状況で、
これを聴いたら、胃に穴でも空くか?と思ったら、
あにはからんや
ホッとしてしまいました。
最後までホッとして聴いた。

最終曲「親愛なるQに捧ぐ」。加川さんも、何か”こうなりゃしかたねえじゃん。俺のせいでもあるじゃなし”と
唄われてるように聴こえ。

親愛じゃないすが、山に捧げていただきました。

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ありがたいことです。
この世はしかたねえことばっかですし、開き直ってやるべえな。
我慢なんか大嫌いだけど、我慢を持って、何かいいこと有るべえよってことだけは、何となく予感しますんで、
今しばらく我慢してみます。


腹で笑って 最敬礼
一生駄目なら せめて死ぬ時
苦しかったよ 泣いてやる


あはは。やっと笑えた。

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(山)2007.11.5

ろっくす加川さんページ

資料



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