2007年12月17日
見るまえに跳べ/岡林信康 1970/6
見るまえに跳べ
岡林信康
1970/6
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見るまえに跳べ
ろっくす特製でかい画像ページ也。
Japan 1960-1970 Pt.24 自由への長い旅
http://jp.youtube.com/watch?v=b2ox7zSzlDM
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自由への長ーーーい旅は生きてる間はずううっと続く中、ようやくやって来てくれました
見る前に跳べ
岡林信康氏、1970年6月作。
現在CDは廃盤、92年にEMIから出たものがアマゾンでとんでもない値段で売られてる。エイベックスは出さんのか。
出せんのか。どっかからの圧力で。
そりゃそうで、こんなん今の世の中に出回ったら、目覚めて逆らう連中大量発生、「きっと誰かさんはあわてることだろう。」
聞くも辛く聴くも辛い1st「私を断罪せよ」リリースの直後、失踪なさったそうです。
イタコとなって世の不条理、悲しみを唄ったばっかに神様にされてしもた。耐えられんと。
耐えられんはもしかしてとんでもない歌を作って、自分で歌い続けることでは無いかと思う。あれはキツい。
そして隠れてる間に聴いたのがボブ・ディラン先生。そうかぶち壊せばいいのだと、戻って来てロッカーになった。
「くよくよするのはもうやめさ、今日はきのうをこえている」
まずはジャケにて油断の顔をWジャケ目一杯にさらし、1曲目
「愛する人へ」でしょうも無いてめえを告白し、恥を天下にさらす。オマケにサウンドはディラン先生直下。バレバレでもかまわん。
その上で、
”おまわりさんに捧げる歌”で世に噛み付く。
”おまわりさん”とはお上役人全員のことであります。”あんたらがまじめにやればやるほど世の中悪くなる・・・
気がする。”
この「気がする」ってのがそうだよ、「気がする」しかわかんねえよ。
「汲み取り式の便所の仕組みはほっておいて、出て来た蝿を一生懸命追ってるようなものさ
おえらい方は蝿が出たって知らん顔さそりゃそうだろう、甘い汁を吸うには世の中変わっちゃ都合が悪い。」
そうだそうだ。この時から37年、ずうっとそうして来た。あげくにこの体たらく。
どうするんだおえらいさん、まだこのままやり続けるつもりか。甘い汁を吸うには甘い汁を出し続ける俺らがいなきゃいかんだろ。
もう甘いも苦いも汁は出ないんだよ。俺らがいなきゃさぞかし困ることでしょう。
しぶしぶ出しますか、そっちもお返しを。あはは。ワラってそのときがくるのを見てやらあ。
笑止千万少子現象を「性と文化の革命」でこの世をドツキまくり、自分がやりたいことを「自由への長い旅」「私たちの望むものは」
ではっきりと唄う。
隠喩も何も、はっきりと。
「私たちの望むものは生きる苦しみではなく生きる喜びなのだ今有る不幸に留まってはならないまだ見ぬ幸せに今跳び立つのだ」
「飛ぶ」んじゃ無くて「跳ぶ」、えらいエナジーが必要。何しろジャイアンをギャフンと言わさねばならぬから。
しかしジャイアンだってギャフンと言うんだから追い詰められたら跳ぶしかない。
さらにB面で壊し屋はさらに解体作業の大詰めに。
シンガーソングライターが人の歌を唄う。フォークの人がロックをもう言い逃れが出来んロックを演る。
ジャックスの早川義夫氏の歌全集です。早川氏はその様をデレクターとして見てる。
誰が歌おうと、世に出た歌は世の歌、そう心から思えば自分も歌う・・ってこった。
自作に縛られ縛ってそんなチンケな根性で跳べるか。
そして最後に「くよくよするのはもうやめさ 今日もきのうになっちまう 何が何でもやってやらあ」の宣言で終了。
バックは、はっぴいえんどの面々。ブリンズレイ・シュワルツ役をそんなことが海の向こうで起こってようがまいが
担ってます。
ガリガリゴリゴリのロック。
さあ、みんなでツイストを踊ろう。
CDで出す気が無い様でも、一度世間に出たからには、レコードは現存します。
一回目に見た時は、2500円してた。
パンクのレコードは2500円では買ってはいかん。
と
待ってたら1050円で現れた。
求むれば現れます。
求めなければ多分永遠に現れなかったことでありましょう。
そして
これは始まりで、一枚目は封印したが、この盤は己を奮い立たせる為、これから人生の後半、折りにつけてプレーヤーの上に
乗せ続けます。
エンヤトットでぶっ飛ばす岡林さんには申し訳ないが、今必要なのはこの音楽なのだ。
(山)2007.12.17
ろっくす・岡林信康氏のページ
資料
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