2008年01月09日

ストレイト・ノー・チェイサー/セロニアス・モンク 1967

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ストレイト・ノー・チェイサー
セロニアス・モンク
1967


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ストレイト・ノー・チェイサー(+3)

Straight, No Chaser

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ろっくす特製でかいジャケットのページ也。

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Thelonious Monk Quartet - Straight, No Chaser - Paris, 1969
http://jp.youtube.com/watch?v=yxX0-OaI5j0


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ジャズー。紛れも無くジャズです。

セロニアス・モンク僧侶。
1967年作
ストレイト、ノー・チェイサー


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とにかくモンク師大好き。買っても買ってもアルバム有るんで、わたしゃモンク聴き名人ですなんてとても言えませんけど好き。
大抵はジャケ買いで、それする時は当たり。この盤もジャケカッコいいでしょー。意味さっぱしわからんが。
それが文句有るかっつうモンクミュージックやで。理由など言えませぬ。
ニール・ヤング兄さんのギターが問答無用なように、この方のピアノも無敵です。
ですからおそらくバッチグな演奏をして貰うには、怒らせれば怒らせるほど良く、機嫌が悪く良くなって、
べろんべろんに酔っ払って敵を皆殺し。敵がいなくなっても今度は自分が弾いたメロディに一人ツッコミしてるつう有様で、
その時は何やら吼えてます。
その吼えも込みでジャーズ。
やる前に既に存在だけで買ってるディック・マードックさんみたいなもんだ。相手はちゃんと子牛の焼印押しをくらうこと。
最後はちゃんとノビてやるから。あ、それからちゃんと半ケツも出せるよう、タイツも場外では引っ張って下さい。

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A面

1. Locomotive〜機関車・・・
テーマ部は
♪どっ、どれみかそ、どれみかそ、どれみかどれみかそ(ぽんぺっぺぱ)♪
その後も”どれみかそ、わ、どれみどれみかそかそ”。曲中で”ぎゃお、わわわわ、ででがび”と唸り入り。
ほんでもって”ぺっぺっぺ、ぽん、ぽんぽろりん、かっこぴ、すみらかに、どれみあかそ”てな具合に来て
♪どっ、どれみかそ、どれみかそ、どれみかどれみかそ(ぽんぺっぺぱ)♪
って、テーマでキチンと終わる。
こんな機関車に乗った日にゃ、ゲロ袋必須なれど、吐きそうで吐かない絶妙な酔い方のヨッパライを活写してる模様です。
だいじょぶかよとみんな見てるけど達人なんで下車駅ではちゃんと降ります。

2. I Didn't Know About You〜あんたのことは知らねえよ
・・・
サー・デューク・エリントン伯爵の曲。そんな感じでおうちに帰りますと当然おかあちゃんが鬼のような顔して待ってるわけで、
ホウキ持ってぶったたかれそうになります。すると「酔ってませんよ、俺は酔ってません、うぴー。」
とピアノに向かってエリントンさんの曲を弾き出した。何故かお仲間もバックについてまして一緒に。
「そんな弾かれたってあんたいつもそんななんだからわからないわよ。」と母ちゃん呆れ、その妙なる調べにまたも騙される。
そしたら弾き終わって
「あんた、誰?」ってか、「やっぱ酔っ払っててるじゃない。」ドガとホウキで叩かれます。

3. Straight, No Chaser〜平地、障害馬じゃ無し
・・・
テーマ部は
♪とてててたー、とててた、とてててたとー、とてた、どだ、とててたーてとたとぶ、でだ♪舌噛みそうなプログレ変拍子なのにこれがちゃんと4ビート”ちーたた、ちーたた”に乗ってるつう曲芸曲。
数多のミュージシャンが挑戦したとゆう代表曲だと。後に荒野のクリント・イーストウッド山田さんがモンク師の伝記映画のタイトルにもした。

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果たして、その題名の意味は?
”チェイサー”とは

(1)追っ手;追跡者[物];猟師, 狩猟家.
(2)追撃機;追撃砲(chase gun);駆潜艇(submarine chaser).
2 ((略式))チェーサー:強い酒のあとに飲む炭酸水または軽い酒.
3 ((主に英))《劇》最後の幕[曲目].
4 ((米俗))女たらし.
5 ((俗))仕事のせきたて役.
6 障害レース用の競走馬.

の意味が有るそうです。この場合は勿論、最後直線一気、障害馬じゃ無くても、って意味でございます。キングジョイみたいな一気。
だって俺競馬好きだもん。

長尺な曲もその名演にあっとゆうまに終わる。ソロでは景気良く吼えてます。

B面

1. Japanese Folk Song
・・・
なんでしょね、日本のフォークソングって?まさか「神田川」?まだ無いよ。なんて思ってますと、演奏開始後2秒で答えがわかります。
荒城の月。荒城の月と言えば、スコーピオンズすが、それに負けない、まんまの演奏です。
それでこの先どうなるんだと固唾を呑んで見守ってますと、これがありゃりゃ不思議、いつの間にかセロニアス師のジャーズに変身。
ジャズな人には何喰わせてもジャズになるんだね。間奏ではやっぱ歌ってるよ。

2. Between the Devil and the Deep Blue Sea〜悪魔と深海青の狭間
・・・
たった一人で弾く、ソロ・モンクさん。あーたまらん。ランディ・ニューマン氏にウォッカ13倍飲ませたらこんな風になっちゃうかも、
しれません曲風です。この音楽に時は関係有るのだろうか?ねえよ。むーむー入り。
凄い終わり方します。

3. We See〜俺ら見る
・・・
再びお仲間加わってバンド演奏。♪ぽ、ばべぼべぼ、ぼけ、ばび、ばぼぶばべぼば、ばび♪てなテーマ。
合わせる方も大変。最後ですから始終わーわー、ほーほー、唸ってくれまして、サックス・ソロの最中もちゃんと聴こえます。
聴いてるこっちも一緒に、うがーうがー言うのがこれは礼儀だな。
楽しいんだこれが。

そんなんがモンク師のアルバムの美味いとこです。


(山)2008.1.9

ろっくすモンク師ページ

資料

資料(英版)



English Here

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posted by 山 at 08:52| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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