2008年01月23日

真夜中のカーボーイ/サウンドトラック 1969/5/25

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真夜中のカーボーイ
サウンドトラック
1969/5/25


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真夜中のカウボーイ

Midnight Cowboy: Original Motion Picture Score

真夜中のカーボーイ (2枚組特別編)

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ろっくす特製でかいジャケットのページ也。

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Midnight Cowboy Trailer
http://jp.youtube.com/watch?v=BiV0Vw2P3C0


Harry Nilsson Everybody's Talking
http://jp.youtube.com/watch?v=QorkFwpOo6E

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かなすい映画は苦手です。
何を好き好んで娯楽でかなすい映画を見なけりゃいかんとアクション映画を好む。
どっかーん、どばばばば、あー楽しいすっきり。
しかしうっかりと見てしまうこと有り。
見出しちゃったらお仕舞いです。性分として筋が気になって最後まで見なけりゃ気になってしょうがない。
素晴らしい映画ならなおさらのこと。見てしまった。

真夜中のカーボーイ
1969年作。


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東京12チャンネルの午後の映画の時間で。この時間帯古のTV洋画劇場好きだったものには至福の時です。
あの頃の吹き替えのまま名画やってくれる。
して今回は、ダスティン・ホフマン氏はバック・トゥ・ザ・フーチャー”ドク”こと穂積隆信さん。0-080123-07.jpg声が似てる。
ホフマン氏と。時代劇ではこずるい小悪党演ずる方すからイメージ合わずともぴったりだ。
そして良く書けば素朴、悪く書けばちょいと足りないお上りカウボーイ役のジョン・ヴォイト氏の声は、橋本功さん。0-080123-08.jpg
水戸黄門、大岡越前にてそそっかしい慌て者の正直大工、魚屋を「あわわわわ、ほほほほんとですか、まままま」と演じてる方。
ファンです。
そりゃ見てしまう。
素晴らしい映画でした。

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しかし、こんな哀れで寂しくて哀しい映画有るかよ。救いも何も。夢の国アメリカNYてば、生き馬の目を抜くお江戸じゃないか。
最後の楽園目指す、バスの中のシーン。

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思い出すだけでもう。アキラ何で風邪なんかでおっ死んじゃうだよーの傷だらけの天使状態。
かっこ悪さこの上無し。
泣かない非人情な人はおるかいの。いません。
だもんで、二度と見ることが出来ない。
のに、サントラをレコード屋さんの棚で見つけたら、買ってしまったでは無いか。
聴けるのか俺。
聴いてしまった。おりしもアメリカの欲望が自爆、世界中を危機に陥れようとしてる今週に。

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音楽は、007シリーズのジョン・バリーさん。ハモニカ・・・・。はもにか。それ聴いただけで涙腺。
おお、5曲目は音楽界のジョン・ペキンパー、ウォーレン・ジボン兄貴の曲だ。
エレファンツ・メモリー演奏のも有ったのか!とびっくりする。
コーラスがたまらんザ・グループとゆうグループはどんな方たちだろう。LAの方たちだそうです。
そして
華麗な曲も寂しい曲もすべてが”真夜中のカーボーイ”の画面にぴったり張り付いている。
あの曲も・・・・

うわさの男
ニルソン


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元は1968年アルバム”空中バレー”収録曲。原曲はフォーク界の鎌倉の老人、フレッド・ニール氏。

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その時にシングルカットした時は最高位113位だったんだって。
この映画がヒットし出し直したら最高位6位。サントラアルバムは最高位19位。
出だしの”エーブリバディ・トーキン・うにゃ”の泣き節が頭にこびりついて離れません。

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みんなが僕のことを噂してる
何を言ってるのか聞こえないよ
こだまだけが僕の心に響いている

見つめるのを止めた人々
僕は彼らの顔を見ることが出来ない
彼らの目の影だけが

僕は太陽が輝き続けてるところに行くんだ
そぼ降る雨の中
天気が僕の服を包んでくれる場所に行く
北東の風を後にして
夏のそよ風に浮かぶ
そして海原に乗り出すんだ 石のように

僕は太陽が輝き続けてるところに行くんだ
そぼ降る雨の中
天気が僕の服を包んでくれる場所に行く
北東の風を後にして
夏のそよ風に浮かぶ
そして海原に乗り出すんだ 石のように

みんなが僕のことを噂してる
何を言ってるのか聞こえないよ
こだまだけが僕の心に響いている
僕は君と離れたくない僕の気持に背きたくない
いやだ、僕は君と別れたくない
君と離れたくない僕の友情はどこに行ってしまうんだよ



最初はボブ・ディラン氏に曲を依頼して、それが間に合わず、急遽この曲に決まったと聞きます。

これほどこの映画に、最後の場面に寄り添ってる歌はあるでしょうか?

言ってみればしょうも無いヤツラ。でも根はとってもいい心根のヤツラがぐしゃぐしゃにされる社会。
何にしろ金がねえ、金がへばりついていつも問題に。
人様だ人間だ霊長類だエバってみてもその体たらくだ。
弱いものが虫けら同然に足で踏み潰されるのが当然と・・・、セレブが人間界の長だと崇められるのが当然とするのなら
あまりにも情けなさ過ぎるよ。
この映画から30猶予年たっても同じ、
21世紀に土下座して謝りたい気分です。

しかし
今回その欲望のバチが当たってえらいことに。おてんとうさんはやっぱりちゃんと見ていた。
もしかすると、悲劇のうしろにお日様が少しでも輝くことになるかもしれません。

生き延びなければ。

(山)2008.1.23


資料

資料(英版)


English Here

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posted by 山 at 08:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画音楽と映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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