
ALBUM
荒井由実&松任谷由実
1977/12/25
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

sweet,bitter sweet 〜YUMING BALLAD BEST

ろっくす特製でかいジャケットのページ也。

きっと言える - 荒井由実
http://jp.youtube.com/watch?v=rtWNUCHhWIE
荒井由実 / 翳りゆく部屋
http://jp.youtube.com/watch?v=2FMqYIVK0A0
卒業写真
http://jp.youtube.com/watch?v=QHX7AAA6KJc
中央フリーウェイ 〜 ユーミン
http://jp.youtube.com/watch?v=dOBUoggvmi0
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
この盤だけは、どうしょもありません。
前回「水の中のASIAへ」アルバムの際、書き出しに書きましたが、今度も書きます。
アルバム
荒井由実&松任谷由実

1977年12月25日発売のベスト・アルバムです。
えー、正隆氏との結婚が1976年の11月29日、念願の目的を達し、引退しちまおうかって思われてたらしき新婚時代に出す気は無かったが、
エキスプレス・レーベル発売10周年つう名目で迫られしょうがなく出した盤だそう。
これは「汚点だ」とご本人思われてるらしく。さらにどこがそうなのかよくわからんけど版権の問題でCD化されてません。
そんでただのそれまでのアルバムからの曲ピックアップならまだしも、問題はその空白の77年に発売された2枚のシングルの4曲が入ってる。
その内の2曲はリンク貼りました「sweet,bitter sweet〜YUMING BALLAD BEST」とゆうCDに収録されてるものの、2曲は完全に発禁です。
このレコードの中古を探して買うしか手はねえ。
福沢さんが何枚も必要な値段で流通してましたら、こうして我が家に来ることも無かったんすが、さいわい馬券10枚分の値段で入手。
いつもの某おじさんのお店で。

その発禁が1曲目にどわーっと登場してくる。
遠い旅路

1977年11月5日発売。オリコン最高位38位だったそう。TV時代劇の主題歌として依頼されたものの最終的にボツとなりの。
それはそうです。聴いてぶっ飛ぶ。
軽快でめっちゃ明るいミドルテンポのいかにも主題歌でハマリそうな曲ながら問題は歌詞。
サビで
♪
血を吐くくらーい、血をくらーい 名前を呼びたいの
心がきーしむ 心がきーしんで 朽ちた舟のようなもの
♪
って
あんた、ジーン・シモンズかー!。お茶の間で血を吐いてはいけません。
しかも思いっきりあっけらかんと。
しかもまずいことにこれは名曲だ。いつものように。
それで、チューブにもアップされてない抹殺歌。裏街道で流通するか、出そうで出ない中古LPを探すか。
取り返しのつかない過去もある。それを自身で作ってしまうとこが悪魔です。Y氏。
悪魔と言えば
結婚後、松任谷Y氏になってからの曲はそのシングルの4曲のみ。そりゃそうで次のアルバム「紅雀」は78年。
続く荒井Yさんの曲を聴くに、その1年で唄い方がえろう変わっているのに驚く。
まだ企んでいないノースキャロライナな声の悪魔歌でいっぱい。
それでも声だけで内容はより怨霊深いとも言え、レーベル10周年に相応しきアッパーダウナーな曲ばっか。
どうするんだ。
で、「中央フリーウエイ」で、昨日府中で丸裸にされた人は、どーんと谷底まで落ち込み対岸のビール工場のビールでは無く、
発泡酒を飲み、
A面最後は、件のシングル「遠い旅路」のB面、
ナビゲイター
三菱電機「ダイアトーンステレオ」のCMソングだとー。
♪
おかしすぎて涙が出る
今がうそみたい
みんな捨ててどこにでも行く
何だってやるう
♪
これでいいのか。CMで。
えーーー、嘘ばっかつかれまして、無理やりとても納期までに出来ない仕事を押し付けられまくってるこのひと月の
おいらの心境にぴったし。
千匹のハイエナが砂漠の中の一体の死体を争って貪ってる世界に引きずり込まれてしまった。
どないすればいいんや。
「みんな捨ててどこまでも行く 何だってやるう」って決心がつけばいいんだろうけど、Y氏のような度胸はなかなか出来んよ。
何とか相談出来るとこはありませんか?
まー、もちろん死ぬ前に昨日のフィールドルージュのように、競争中止することだけは心に決めてますけど。
それはいつか?
なおこの曲は先のベストCDに入ってます。

B面は必殺の「卒業写真」から始まり「海を見ていた午後」と容赦無い攻撃から。
3曲目に77年5月5日発売、松任谷Y氏として初めての記念すべきシングル
潮風にちぎれて

これも先のベストCDに入ってる。
爽やかな風の吹く曲調に乗って
♪
かわいい彼女のことを
これからは自由に愛しなさいよ
♪
まほさんが、このタンカ凄いと申してました。
次の2番は
♪
国道に止まってる〜
♪
と始まるんすが、思わず
♪
極道に止まってる
♪
って聴こえたよ。
「あなたと来なくたって、わたしは元からこの海が好き」で〆ます。
”生まれた街で”で一層温度が涼しくなり、
ラストは”潮風にちぎれて”のシングルB面の
消灯飛行
♪
忘れえぬこと 忘れる為に
努力はいるのね
二度と結べない糸なら
たぐりはしないわ
♪
アルバムの最後はじっくと超怨念歌で〆る掟。ここでも生きてる。
しかも抹殺歌。
何故今に至るまで消去してしまったのか、その理由はY氏に聞かねばわからぬ。
それほど恐ろしい何かがあるんでしょうか?
ここまで素っ気無いジャケはあるんかいなってジャケの中には、
LPサイズ4枚分のでかさの歌詞カード兼結婚ゲームすごろく付。
これがまたどうみてもパンク野郎絵柄のブツで。全部スキャンすると丸一日かかるので一部だけちょいと。

強靭な狂人であることを再確認し、どこまでそうなのかこれからさらに聴く。
(山)2008.2.25
ろっくす荒井さんのページ
資料
The English translation page : here.
.