2008年03月20日

アウト・オブ・ザ・ブルー/エレクトリック・ライト・オーケストラ 1977/11

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アウト・オブ・ザ・ブルー
エレクトリック・ライト・オーケストラ
1977/11


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アウト・オブ・ザ・ブルー

Out of the Blue

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ろっくす特製でかいジャケットのページ也。

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Electric Light Orchestra - It's Over
http://jp.youtube.com/watch?v=62JPMJaHHaw


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そろそろもしかして来るかー?来るんじゃないかー?
来たーーーーー。
どーん。
2枚組だ。やりやがったな、ついに。
と思ったのがついこないだ、30年前、

アウト・オブ・ザ・ブルー
エレクトリック・ライト・オーケストラ


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1977年11月、”オーロラの救世主”に続くお化け盤です。
どだーんとでっかい長岡秀星さんのブラシによる巨大円盤。思えば電球宇宙船から始まったELO、でっかくなったよなぁの感慨を見事に現したものなり。
一方でぱんぱんに描かれたその円盤にこれ以上のものがあるのか?無い。やりきるつもりでやってついにやりきったアルバム。
ELOに成る前、エレクトリック・ライト・オーケストラの音楽後先考えずにテンコ盛り。
それは奇遇にもこの年でしか出来なったのです。
もう既にパンクの火の手上り幸福な70’sがクラッシュされようとしている。焦るぜ。
実際、かの第一弾シングルは英国チャートでは何か浮いてるし。

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2枚組って噂を聞いた時点で楽しみでも有りちょっと心配でも有りました。
何たって、ネタは乱暴にいやあ、”アイ・アム・ザ・ウォーラス”とハリウッドの二本立てだけだもんなあ。
しかもコッテコテだし。持つのだろうか?って。
スプリンター血統の馬が天皇賞(春)に挑戦するようなものです。
それが
持たせやがりました。
ハナから逃げまくり、体力と気力力技で逃げ切り。息を入れたのは勝負確定する直前、ゴール前200mくらい。

勢いつうのは恐ろしいものっす。

しかして・・・・CD時代になっちまったら、その渾身の2枚も呆気無くぽくっと1枚に納まり、

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うーん、感慨深いぞ。
それにしても今のミュージシャンてば、毎度毎度その分量の音楽を創らねばいかんのか。
出来る訳ぁねえんで、無理。薄くなるよな、そりゃ。

で、一挙に聴けるそのCD、最後まで一挙に行くのはこちらも体力必要です。
聴き終ったらカロリー3ヶ月分消費するウルトラ・ダイエット音楽だ。
全70分12秒。
人生のかけがえの無い時間を何回も捧げましょう。

俺はこのアルバム、そうやって無茶して全部浴びるアルバムのアルバムと思ってます。
彼らのシングルはこれまで、実にシングルとして単体でビッカビッカ、しかもアルバム内でも目玉で納まってたけど、
このアルバムから怒涛のようにカットされたシングルはあくまでもこの巨大円盤の各部屋のように感じました。

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けど、”完璧なシングル”で各々讃えるけどさあぴかぴか(新しい)

今日は、その中から78年に、おうっと勢いで出しちゃったよっつうアルバム2曲目の

哀愁の果て〜イッツ・オーヴァー

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を介錯をば。この盤を出した心境をトロ吐露してるような気がいたします。



それで終わり 終わり おわーり それで終わりです。

夏がやって来て去って行った
あまりに短くて一日分にも思えないくらい
でももう終わってしまった で、俺に何が出来るってか?

空気中に流れてる音楽
闇の階段の上の静けさ
だがそれも終わった 俺に何が出来るのだろう?

終わった 終わった 全部終わった
 まるっきし今終わった
貴方たちが見てきて来たことだけで判断しないで下さい、俺は凹みます
貴方が海を蹴飛ばしたら、お日様はさよなら言ってしまう
大して言うほどのことは無いんすが
凹みます 凹む凹む 終わり
凹む凹む凹む
ベイビベイビ、全部行ってしまった 海に向かって転がって

輝く日々を見渡して
正しい波を求めている
けどそれは終わり 俺に何が出来るのだろう?
遥か遠い岸辺から見ている
もうこれ以上の航海は無理
だってそれは終わってしまった 俺に何が出来るって言うんだ?

終わった 終わった 全部終わった
 まるっきし今終わった
貴方たちが見てきて来たことだけで判断しないで下さい、俺は凹みます
貴方が海を蹴飛ばしたら、お日様はさよなら言ってしまう
大して言うほどのことは無いんすが
凹みます 凹む凹む 終わり
凹む凹む凹む

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あーあ、終わった 終わった それは終わった
それは終わった 俺に何が出来ますか?

あーあ、終わった 終わった それは終わった
それは終わった

おー、終わっちゃった 終わっちゃったよ
俺の為に涙を流さないでくれ
終わったんだから
終わっちゃったんだけど、俺の為に涙を流さないでくれよ



2曲目でこれだけくどく終わったって言いながら、あと1時間ちょいは終わらないよ。
まー、最初に念を押しとけばOK。
スタート後、1コーナーまでにもう勝負は決し、それからは遥か遠くにあるようで、
目の前のゴールに向かって突っ走るのみ。

ELOでは無く、エレクトリック・ライト・オーケストラ、最後の最後、ラスト・アルバムです。
それを武道館で俺も見届けたぜ。


(山)2008.3.21


ろっくすELOのページ

資料

資料(英版)


English Here

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posted by 山 at 08:25| Comment(4) | TrackBack(0) | uk pop | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今日このアルバムを取り上げたのは、やはり外宇宙アステロイドの探索へと旅立ったあの人のことを思ってのことなのでしょうか。変に勘繰ったりしてすまんです。

そんな僕は最近、これに超夢中です。氏の作品じゃないけど、このタイミングでというのは…、ひょっとしたら氏が引き合わせてくれたのかもしれません。ともかく夢がありすぎる。

http://jp.youtube.com/watch?v=nRhHfHX40cM

キャプテン・クラーク、よい旅を…。

ちなみに最近、手塚治虫もマイブームです。
Posted by fxhud402 at 2008年03月20日 11:13
え、クラーク博士飛びだったんすか?
新聞とってないんで最近ニュースに疎くて・・。

うーん、2010年の目前にして。
しかし大往生。

博士の作ではやっぱ「幼年期の終わり」
そして
「都市と星」が特に好き。

氏はSF界のキング・クリムゾンです。


”宇宙からのメッセージ”!
懐かしー。またフルで見たいな。CSでやらないものでしょうか・・。
Posted by 山 at 2008年03月20日 22:25
確かに、1976年から1978年にかけてのジェフ・リンは無茶しすぎですよね。いわゆる”コンセプト・アルバム”を3枚もリリースし、そのうち1枚は2枚組。シングル・カットが都合10枚でしたっけ?

このアルバムからだと一番好きなのが「Sweet Talking Woman」かなあ?「Mr.Blue Sky」も捨てがたいですけどね。
とにかく1977年から1979年の3年間(製作は一年前になりますが)ヒット・チャートに常にランク・インしていたイメージがありました。またその3年間ってちょうど私の高校時代でもありまして、いまだに深い思い入れがありますね。

CDでのアルバム製作ですけど、これはもうレコード会社の圧力なんでしょうかね?アルバムをしっかり聞く緊張感を維持できるのは45〜50分が一番良い時間だと思います。
学校の授業時間が50分なのがその証明ですよ。
まあ、Bostonみたいに35分ってのもチョット物足りない気もしますが(笑)。

今日からパリーグは始まりました。早速行って来ましたが、我がファイターズは今年も貧打に悩まされそうです(笑)。
Posted by へヴィ at 2008年03月20日 22:45
ほんと凄かったです。怒涛の勢いで。
まー、しかし、そのうち1曲でも欠けてたらと思うと、寂しいかぎりで。
ノってる時、徹底的にやってくれてて良かったです。
やりたい時に出来ない人のほうが多いすから。

LPはそうすねー、45分のカセットに入るくらいがいいですねえ。
私は30分台でもOKです。
中身次第ですが。

パリーグはもう始まったんすか!
どうも贔屓のライオンズが妙なことになってて引き気味です。
和田選手、カブレラ選手もいなくなっちゃったからー。

ゆっくりビール飲みながら野球観戦っていいすよねえ。
なかなか出来なくて・・・・。。
Posted by 山 at 2008年03月21日 06:39
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