
嵐の使者
ディープ・パープル
1974/11
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嵐の使者(紙ジャケット仕様)
嵐の使者
Stormbringer

ろっくす特製でかいジャケットのページ也。

Deep Purple - Love Don't Mean A Thing
http://jp.youtube.com/watch?v=BjHwalAiico
Deep Purple You Can't Do It Right
http://jp.youtube.com/watch?v=s3ZjOZClERs
Deep Purple The Gypsy Live France 1975
http://jp.youtube.com/watch?v=KdpVISZyjXs
Deep Purple - Soldier Of Fortune
http://jp.youtube.com/watch?v=VGHbzP96WWA
Little Feat & Lowell George Live1976 Holland
http://jp.youtube.com/watch?v=-baXCdrjmjA
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大荒れでんがな。一点にわかにかき曇り巻き起こる竜巻、ちょっと前までは晴れていたのにどうしたことか。
慌ててユキチャン、いや白馬ペガサス逃げようとしてます。竜巻を飛び越えて。わ、それをめがけて雷光が。
白馬の運命はいかに・・・・。
嵐の使者
ディープ・パープル

1974年11月発光。何とも短き第3期の2枚目にして最後を飾る盤。生々しいです。34年経った今でも。
そしてもしかしたらかなりの数のパープル・ファンの方々が忘れたいアルバム。特にA面てば。
第3期、メンバー最強。ただでさえ強力なのに、これだけ唄えるヴォーカルが二人も揃ったもんね。
何を文句があるかろうてんだー。って時が一番ヤバいものかしら。
その屈強ヴォーカル二人が嵐の原因でした。よりによってファンキーやろうと。だって時代はファンキーじゃん。
そうです。時代はファンキーです。つか、もうファンクすけど。
そうかそうだよなファンキーだよなと納得したのが一人を除いた全員。ゼップだってどんどんファンク。
焦るぜ。
一人、リッチー先生だけが・・・悶えてます。そりゃま理屈はわかるけどよー、嫌なもんは嫌だよ。
困ったもんだ、そして心は嵐より虹にすっかり向かってるです。
これは話し合いでは解決不能。話さないうちにどんどん物事が進行して行った模様。
だもんで
生々しく混ざってます。虹と嵐が。互いにゆづらず・・・皮肉なことにそれが気迫の名盤を生んだ。
嵐の使者

幸か不幸かリッチー先生も絶好調。作に絡んだ曲は強烈に虹モードの名曲で。出来最高。
では、嵐側はどうか?
シングル化して問答無用の代表曲2曲は改めて感謝としてそれ以外を聴かば・・・

A面2曲目の
愛は何よりも強く
♪んふううんふうう♪
今聴くと気付くよ。これはリトル・フィートだんね。聞きやがったな、ディキシー・チキン。カバーデイルさん。
唄い方までローウェルさんに似てます。アメリカでは同じワーナー、レーベル友達だし。しょうがありません。
しょうがないかー!!掛け合いのヒューズ氏の歌がまた味有りの。たまらん。俺フィート・ファン。
先生は困ってます。そっと弾いてるよ。
ご迷惑おかけします。フィートのどすこい力は巨大でした。って俺が謝るこたあないけど。
3.の聖人
はい、先生曲作りにかかわっていません。ヒューズ氏の声がドゥービー・ブラザースのトム・ジョンストン氏に聴こえます。
アメリカでは同じワーナー、レーベル友達だし。しょうがありません。
先生は困ってます。そっと弾いてるよ。
4.のホールド・オン
はい、先生は曲作りに関わっていません。ますますドゥービーで。こちらはパット・シモンズさん風味。
嵐の二人はもう嬉しくってノリノリ。
先生と言えば困りきってます。ヤケクソで凄いソロ。このソロは・・・ある意味名演だな。
多分今晩のメシ何喰おうか考えながら弾いてる。
B面になりますと、いささか事情が変わって来まして、
レディダブディーラーは、パープルど真ん中360行の賛辞(いづれ)、
2曲目の
おめーはまともにできねえ
先生、曲作りに関わっています。しかもチャカチャカ・カッティングに挑戦。ファンキー・ハード・ロックの名曲だ。
望むと望まざるに関わらず。これをば・・・さらに突進させれば・・・・えらいものがさらに出来ていたかもしれない
と思わさせる、微妙な混ざり具合です。
まともにできねえことは無かったとは思う。
3.のハイ・ボール・シューター
リッチー師とカバーデイルさんの共作。火花散ったか。散ってる。これが第3期だのウルトラ・カウベル・ロック。
これをばさらに先に進ませれば・・・さらに凄いもんが仰山・・・・。
ねえ。
4.ジプシー
同じく師匠とカバさんの曲。師匠は虹モード全開。てこたあ名曲&名演です。やる気満々。しかもダブル・ヴォーカル。
安心して鳥肌お立て下さい。実際、ぶちぶち立ちまくり。
ラスト!
幸運な兵士
師匠とカバさん共作。同じくリッチーさんはすっかり虹モードのバラード。てこたあまたしても名曲&名演。
二人で作ると折り合いつけられるってことが判明しまして。
ぢゃ、悪人はヒューズ氏かよ。微妙です。
だって、A面も最高なんだもん。それ以上行くとヤバいが、ぎりぎりのとこで踏み止まってる。
誰も作れなかった、水と油の融合に成功か??
その大成功の機を待たずにリッチーさん、辞めちゃった。
そのお気持ちもわかり過ぎるほどわかる。
しかし勿体無い。勿体ないよー。
今でも生々しく悶える。

中学生の頃はややこしいのは飛ばして喜んでたけどー。
(山)2008.5.8
ろっくすパープルのページ
資料
英語資料
English Here
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ただリッチーにとっては”心ここにあらず”のアルバムになってしまったのが残念です。
ちょうどこの頃「Ritchie Blackmore's Rainbow」の製作も似たような進行でやっていた時期なので、本人にとっては契約がらみの義務程度なのかなあ?
DP再結成後にイアン・ギランがVo.で参加していない時期があるんですが(レインボウのジョー・リン・ターナー)、この時期でもこのアルバムからは演奏してないんですよね。(「Burn」からはさんざん演ってますけど)やっぱり消したい過去なのかもしれません。
で、ファンクに走ったヒューズさんはその後一貫してますけど、カバーディルさんはWhitesnake全盛期にはハード・ロックの極みみたいな作品出してますし(初期〜中期はまだファンク入ってたのですが)、師匠に至っては思いっきりポップ路線になって、挙句の果てに中世ヨーロッパ的な方向に行ってしまうし、本当にタイムマシンがあれば本人に言ってあげたいくらい(でも聞く耳は持たんよなぁ(笑))
グレン・ヒューズのベースがファンキーで最高。
確か私も当時初めて聞いたときは、1曲目最高!、2曲目。。あぁハードロックじゃないのねぇってことでぶっ飛ばしてました。お子ちゃまにはわからなかったんです。
今改めて聞くとカバーディルの声もハツラツで最高にいいじゃないですか!
富墓林の参加でさらにファンキーなDPシリーズいきましょう。
リッチー先生、やる気がほんとはっきりわかって面白いですねえ。
もしかして凄く正直でいいひと??
のような気がします。
あはは、やっぱり。
耳も鍛えて強くなる〜。
ほんと今聴くと外道路線もナイスで。
富さんの味わいバンドですね。
日本公演のライブ盤をこれまで15回くらい買おうと思ってそのたびに棚に戻してる〜〜。
いつも300円なのに。
それから訂正です。
Soldier Of Fortuneだけは気に入っているようで、例の”Blackmore's Night”でも演奏してます。
http://www.youtube.com/watch?v=7I49R72EnSQ
少し見習わねばなりません。
何しろ
我慢し過ぎると心身に悪いすから。