California Jam 2
Various Artists
1977
冬だ寒いぞいよいよ屋外フェスティバル&カーニバルの季節がやってまいりました。いくら寒くても灼熱のロック野郎どもは裸だ。
鼻水垂らしても許してね。
本日開催の祭は
カリフォルニア・ジャム2。イチゴ味、ブルーベリー味です。時は1977年某月某日、出演者全員カリフォルニア旅館に泊まり、おめーらはもう終わっているとケンシロー・イーグルスに指差されているのをまるで無視、一路南のモーターウエイとにかくだだっ広いスピード場にはせ参じ暴れた。その行状を余すところ無くちょっとづつ捕らえたのがこのアルバムだ。
そして21世紀の現在、発売されているCDは・・・CDは・・・なに=!9万円11万円〜!。ぐお。
「CD一族め、お前らの為に我が故郷はすべからく壊滅し、一族郎党は亡き者にされ、一から築いた工場は廃業に追い込まれどうしてくれよう。ゆ、許さん。殺す。」とゆう怨みは別にありません。アナログはいかんせん劣化し消え去る宿命を背負う。むざむざと消え行く運命を甘受すべきかいや不満はあるやもしれぬがとにかく残さねば。残さねばいかぬ、そうせねば幾千の武士(もののふ)の流した血と汗と涙が浮かばれぬでは無いか。成仏出来ん。
しかして、いっちゃん残さねばならぬ一夜の出来事、フェスティバル&カーニバルのアルバムがいっちゃんCD化されません。
何故なら権利関係が複雑だから。かくして闇の裏音盤稼業のものどもが暗躍し、本来ならバンドマンのビール代、赤ちゃんのおむつ代になるべき印税が葬り去られる。
もしくは奇跡的にこの盤のように1回CD化されても揉めに揉め、二度と復活ならず、今度はプレミアーの名の元、えりゃあ値段が付くのだ。儲けるのはお前らか。投機か音楽は。
それならアナログ買いましょう。私は650円で入手しました。堂々と白昼堂々。ずっとずっと探したけど。9万ー650円。8万とえーと9千とちょっと。プレーヤー買ってもお釣りが来過ぎて焼肉一週間立て続けに喰えます。これなんか7000円でっせ。うちで使ってるの。えーと2年以上針変えてないけどようけうまく鳴っとります。しかも盤が安い。特にオムニバス盤なんてさ、1000円以内は一枚であろうが2枚組であろうがザラですわ。ちょっと探すと貴方の街にもきっとひっそりと艱難辛苦に耐えながら営業している中古LP屋さんがあります。潰れると大量に産業廃棄物となります。ああ、レコが溶かされる。いかん溶かされると塩ビは確かダイオキシンが出るんじゃ無かったっけ。救ってあげて〜。
さて本題のカリ・ジャム2。
未来そんなこともあろうかとガッチリCBS系のバンドで出演者を固めた模様。なのに何故再発かなわぬかとゆうとジャケに写ってる無数の観客達の写真。彼ら一人一人に認可許諾許可を求めねばいけなかったらしい(あくまでも噂ですホモオダホモオ)。
ハナを飾るは祭にはこの方々しかおるまい、なんせ浅草サンバカルニバル
サンターナ!
ちゃらんぽちゃらんぽ鳴り物は楽しいさ。ある時期カルロスさんインドの山奥でメディのテイションの凝っちゃって、おめーの音楽はつまらん状態になったものの、こうして歌謡界に帰って来た日にゃ、あんたはえらい。
次に登場は人間三連譜
デイブ・メイソンおじさん
ちょうどヒットが出てブレークした時だ。この方、普段いかなる時でもお風呂に入ってまして、歌います。「情念」とゆうフル・ライブ・アルバムがありまんねん。丸ごとお風呂でんねん。好みが別れまんねん。しかして2曲、こうして聴いてみなはれ。その名曲ぶりに唸りますがなります。湯当たりする前に次の方にバトンタッチ。
ハートです。
まだ風船じゃ無かったころ、ネエバアネエバアじゃ無かった頃、ちゃきちゃきのゼップ愛だった頃の愛しのハート。わ、お姉ちゃんだお姉ちゃんだとお姉ちゃん好きなおじさんはどうせ行ってもステージが遠くて見えないから音だけで我慢せえ。不思議なのは収録2曲のその選曲。なぜマジック・マンとバラクーダでは無いのか。何かとんでもない失敗しちゃったのかな。とはゆうてもこの時期のライブ音。しかもリトルクイーンが聞けるのはここだけ(当社調べ)。
そして、どけどけー俺様にステージを返せ、この青二才どもめと登場は、今なおそのルックスがいささかも変わらないとゆう驚異の野獣人間爆撃機
テッド・ニュージェント兄貴。
いきなりフルテンションで2曲。私はここでのテッド親分が聞きたくて、この盤探しまくりました。幸せです。
しばし浸る。
さて後半戦、CBSのエースっていやあ
エアロスミスだ。
復活前やんちやで手が付けられない小僧だった頃。ドロー・ザ・ラインやってるよ。たらちゃーん。チッパウエストンも。サイド3をほぼ独り占め。いあかにぶいぶい言わせていたかわかろうものです。
ああ、寒い。トイレ行きてー。あー、あんな遠くだ。やべー。列になってるし。
そんな会場の皆様の為に次に登場のジャン・ミッシェル・ジャールさんがエレクトロキューショネストなインストを。ちゃんと流しましょう。ジャーる。
あ、すっかり日が暮れた。帰りの電車はあるかな。ええい。夜明かしだ、やってくれ
そんな人々ハイテンションの中で登場は4面最初
フランク・マリノ&マホガニー・ラッシュ
何?カリフォルニア?うおモンタレー、俺は師匠だジミさまだ、降臨だ、とばかりにすんごく本人大喜びの様子が手に取るようにわかります。ありとあらゆる指捌きを披露しトンでもないエフェクト駆使し雨あられのギター攻撃。盛り上がるわ。ジョニ・B・グッドですぜ。赤面許すマジの熱演をどうぞ。
あー、凄かった。
さすがにちかれたび。眠くなって来たし。
その時、ステージに上がりましたのがはるばる極東からコネで無理やり登場のだささまし氏。ヴァイオリン弾きながら生ギター弾いてウイロウ流しを歌い出すとブーイング爆弾が落ちて来まして屈強な兄さん達につまみ出されます。
これはいかん。何かバンドは残っていないか、派手なやつやれるの。何?いる。出せ、とにかく。
「本日もラストになりました。世紀のフェスティボー・バンド、ルビコーーーンです。」
「誰だルビコンって。」「小柳ルビコーンか?」
と観客ほぼ当てにしてない中、やってくれたね。ちゃきちゃきの江戸っ子カーニバル・ファンクでホーンなロック。
名前なんかどーでもよい。10万人を即座に狂わせたやつらの勝ちです。それが祭。
打ち震え終演す。
他にも出演者おるだろ?他にも曲やっただろ、みんな。悔しかったらCBS。全部まとめて箱で出さんかい。
3500円までならこれまでのこと勘弁したやろうぜよ。
(山)2006.11.23
でかいジャケットのページ
入手先参考(US盤、アマゾン)
カリフォルニア・ジャム2動画
Ted Nugent - Cat Scratch Fever
http://www.youtube.com/watch?v=QDSMGExl-Q8
Aerosmith - Draw the Line
http://www.youtube.com/watch?v=gMrXO5pK5g4
The English translation page : here.
ラベル:カリフォルニア・ジャム2